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Voielactee

Voielactee

2004.11.11
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ファルージャの掃討攻撃はひどいものだ。
3000人ほどの武装勢力に対し、米軍1万人が空から、
陸から包囲を固める。

テレビニュースを見、映像から感じ取れるものがあった。
攻撃する方とされる側。
米軍兵士は、この掃討作戦に対し陸で銃で攻撃しながら
「アドレナリンがでまくって楽しくて仕方がない」そう
言っていた。あのひどい香田さん殺害を考えれば、
ザルカウィら率いる武装グループがしたことは確かにひどい。
残虐極まりなく、人間のする行為ではない。だから攻撃は
当然なのかも知れない、私もそう、思っていた。

ところが、もうひとつの映像を見て。
ファルージャにはアルカイダ組織とつながるテロ組織も
存在するらしいが、一方でそうではない
民族武装グループも存在するらしい。
(こう書くと何が一体境なの、と言われるかも知れないが)
白いターバンをまき、貧しい家で生活を送りながら
武装勢力が活動をする様子を見て。
武装勢力の肩を持つつもりではないし、
誤解されるかも知れないのを承知で言うけれども
可愛そうで胸が痛んだ。頭で考えるんじゃない、
そうじゃなくて、胸が痛んだことは映像を見て、
ただ感じたことだった。

この人達は、ここに生まれたくて、生まれてきたのではないし
子供のときに肉親や、子供達や愛する友人がなんらかの攻撃
によって殺されてこうなってしまった人が殆どなのだと
実際にイラク、アフガンを取材したジャーナリストに聞く。

イラクのムジャヒディンの実態にいて、ある報道番組の特集で
やっていた。
女性ジャーナリスト1人がイラクで撮影したドキュメント。
イラクなどで武装化した戦士を「ムジャヒディン(=聖戦士)」
という。
そこには友人や、子供が空爆で亡くなり、まずは悲しむ姿が
ありそれが「憎しみ」となり、ムジャヒディンになり、武装化
する瞬間をカメラはおっていた。
これがテロの温床になっているのだと。

民族紛争とは―。独立運動とは―。
先のチェチェン紛争で明らかになったのは、ロシアによる
弾圧だった。

ロシアとチェチェンの独立をめぐっての対立は、
ロシア帝国時代の400年にさかのぼるという。
チェチェンはロシアの陸続きの植民地である。
それに対し、チェチェンはずっと独立を掲げ、
蜂起をしたり、鎮圧されたりしている。
現在は、ロシア軍が全部占領していて、一般人への殺戮や
略奪行為がエスカレートしている現状があるという。
その写真たるや、惨いもので、何の罪もない女性・子供達が
多くの犠牲になる。爆撃で怪我をし、頭に血のついた包帯を巻く
子供は、粗末な病院にいれられ、十分な治療が受けられない。
致命率は限りなく低い。
何十体という犠牲になった遺体が穴にいれられる。
まるで第二次世界大戦時に見る光景のようだった。
(例えれば映画:戦場のピアニストに出てきた街のよう)
とても21世紀、同じ地球上で起こっていることとは思えなかった。

その、植民地化に対し、チェチェンの人々は
過激に抵抗している現実があるという。
チェチェンには、カスピ海の石油田のパイプが存在する。
チェチェンに独立されたらロシアは単純に困るのだ。
けれどもチェチェンの現状についてはなかなか報道されない。
ロシアがそれを拒み、報道関係者もなかなか入れない現実が
あるらしい。
オセアチアの事件(学校占拠)の際も、ロシア人ジャーナリストが
オセアチアへ向かう際の飛行機の中で毒殺されそうになったという
事実もある(一命をとりとめた)。 
次第にあきらかになっていく事実。

何度も言うが、弱い人達のただ味方になる、ということではない。
問題なのは、そういった民族独立運動・独立戦争が、
大帝国によって「テロ」とされてしまうことだ。
世界中へその情報が配信され、そして、それが
プロパガンダにつながることだ。
時には「抵抗戦争」という意味合いの方が大きい時も
あるのだ。先進国だからといって、劣化ウラン弾や
ミサイルや大規模な空爆で攻撃することは「テロ」
ではないと言えるだろうか。

これだけ、世界の様々な問題が明るみになる上で
「憎しみの連鎖」をとめることは時間の問題かも知れない。
やはり、ひとりひとりの意識が大切である。






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Last updated  2004.11.11 17:12:23
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