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テーマ:何色が好き?(261)
カテゴリ:グルメ・美しく豊かな生き方
最近、異常に惹かれているのが紫色です。
尊く、貴く 紫を身につけると自然と気品が備わるようなそんな気さえ、致します。 日本では古代より特別な意味を持つ色だそうで、聖徳太子の活躍した時代に、冠位にあわせて色が定められたときも、最上位の地位を象徴。平安時代になると、さらに賛美されるようになって、高い位の象徴というだけでなく、気品や風格、艶やかさといったさまざまな美しさを備えた色として尊ばれたそうです。ちなみに気分が沈んだときや情緒不安定のとき、人は無意識に紫を身の回りに置くのだそうです。 紫といえば古代地中海で海洋交易をしていたフェニキア人。feniciaとは「赤紫」を意味する言葉だそうです。というのも「貝紫」という、アクキ貝科の貝から得られる希少な染料(1グラム得るのに2000個とも3000個とも言われるほどの数の貝が必要とされる)が珍重され、ティリアン・パープル(帝王紫)の布、ガラスビーズでキプロスの銅、ブリテン島(イギリス)の錫、イベリア半島の銀、アフリカの金、貴石、象牙、香辛料等と交換したのだとか。染められた織物はフェニキアの主要な輸出品だったそうです。 ティアリアン・パープルといわれる「帝王紫(tyrian purple)」の名前の由来は、都市国家「ティルス(Tyrus)」に由来します。大量な貝からごく少量の染料しか得られず、極めて貴重かつ高価な染色。 かのアレクサンドロス大王やシーザー等、権力者が身につけたことから、ロイヤル・パープル(帝王紫)ともいわれるそうです。ローマ帝国では皇帝や元老等、わずかな人々しか帝國紫の衣服を身につけることは許されなかったといわれ、皇帝ネロは帝王紫の着用者、販売者を死刑にしたとされています。 そしてクレオパトラは自分の船の帆をこの色で染めたといわれているのです。 古代中国でも、秦漢時代には、紫は五行思想や北極星信仰などと結びつき、皇帝の住まいを「紫極」「紫宸」などと呼ぶようになったことからもわかるように、やはり皇帝の色とされたそうです。 なぜ、紫を身につけたのか。なぜ高級な色とされたのか・・・。 私は紫に「宇宙」を感じます。情熱を表現する「赤」と冷静を表現する「青」。狭間の神秘的な融合。 写真はアンドロメダ銀河。直観で購入したポストカード、見ると「アンドロメダ」とありました。 懐かしい魂のふるさとのような光です。「voie lactee」とは銀河という意味なのです。 ★追伸です。ふと気になったことなのですが、西洋では紫は卑しい色であったり「死」を意味する色だったりするそうです。仏教で言う「お経」は宇宙を表現しています。なんていうか、こう・・・。フェニキアはアジア文化の発信の地と感じるのですが、オリエンタル文化に共通する部分としてこの紫色が尊ばれてきたという気がするのです。今、仏教に凄く関心がわいてきて書物を読んでみようと考えています。ペルシャ、飛鳥、フェニキア、中国、高句麗、新羅、ギリシャ、ローマ・・・ 日本へ渡った「仏教」。「仏教」を国づくり(憲法の中で)広めた聖徳太子。何か歪んだものがあきらかになっていく不思議な感覚がしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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