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カテゴリ:時事・世界情勢・News
ビジネススキルがおちていることを懸念、実は最近新聞も読まず、実践の場で表現する機会がないものですから世の中の流れから外れている気がして相当不安感に陥っていました。しかし。まっさらな状態になり意識のズレが分かり、自分の中からこだわりがなくなりました。
まっさらな状態になると人は意欲が湧くもの。 仕事をして人を助けていきたいという気持ちと志が立ち、どうしようかと考えていたところ以前勤めていた局で一緒に仕事をした先輩から突然電話がかかってきました。「もうOL辞めない?一緒に仕事をしようよ」。大変お世話になった先輩で、レバノン内戦やサラエボなどを取材した広河隆一氏と共にチェルノブイリに行ったりと数々のドキュメンタリーを 創ってきた人です。今はフリーで仕事をされています。 私はこの人の創る作品から出る情熱的なものにとても共感しています。 先日はテレ東の番組で鑑識という裏方に徹した警察官で60近くのおじさんなのですがその人の退職までを追っており、その仕事と奥様の支え、仲間などの存在も表現されていました。その局の年配の若干、化石化しているというプロデューサーに買ってもらい、OAにたどり着けたといいます。 軽いネタが多い中、地味な熱いネタというのは局が買いにくいものであります。 鑑識の仕事。電車の飛び込み自殺の処理とか過酷な現実を目の当たりにします。飛び込んだ自殺者の家族への密着を通し、その心境、残された者のこれから・・・。心情も丁寧に追っており、決して華やかではないものの、裏方として存在する人の尊さというか人間の尊厳というか・・・、とにかく取材者の人とのふれあいから熱い想いが映像からにじみ出ており、ただただ感動して熱い涙がとまりませんでした。 メディアとは、何のためにあるのかと問うたことがありますか。 知らなかったことを知る。情報を知るため? では何のために情報を取るのか。私はメディアは権力も人を助けるためにあるものだと思います。 NPO主催のツアーでアフリカ・タンザニアに行ったときのこと。 先進国しかそれまで行った事しかありませんでしたので、同じ地球上にこんなに貧しい地域があるのかと度肝を抜かれ、心底驚きました。失業、貧困に苦しむ人々・・・、奴隷貿易により、人間の尊厳が失われてしまっているような民族の瞳・・・。首都ダルエスラームに住む人々の多くは、意識では貧困の現状に慣れてしまっていても人々の生命から悲痛な悲鳴が聞こえるようでした。 「苦しい」と。 無垢な小さい子供達はこれからどうやって育っていくのでしょう。 私も胸が痛みました。何も出来ない自分が悔しい。日本に帰ったら別世界の出来事として忘れてしまいそうだと。 アフリカの貧困問題といえば、そのNPOはエチオピアを特に支援しています。数年前、代表の方がデジカムで撮影し、サロンで話し合う機会がありました。エチオピアは大地は肥沃なのになぜ飢えに苦しんで死んでいくのか。 エチオピアを流れるナイル川も十分な水流があるのに関わらずなぜマラリア等の感染が激しく、整備が十分ではないのか。一方で、離れた裕福な市には水路が整備されている。 エジプトとの水利権問題に絡み、十分な水が配給されていないのです。 衛生問題も十分ではないものですから、貧しい村の人々は飼い殺し状態で見放されていくのです。政治システム、社会システムの欠陥。 デジカムで撮影された映像を見て、水路をつくるノウハウ、医療etc・・・の教育が必要だと感じました。アフリカの人たちは多くの人が何もできない、とどまっている空気に飲み込まれている感覚がしました。何か覆いかぶさりながらこの事実が淘汰されて、飢えで命が犠牲になっていく現実を初めて知りました。現地の人によると、あのユニセフでさえ現地でリムジンなどの高級車に乗ってくると。多分、一回一回の切り売り的な人道支援だと思います。なぜ、このような状態になってしまうのか。 メディアで知ることは誰でも出来る、でもこれではドキュメンタリストの限界です。でも事実を伝えるだけではなく、そこで交流を終わらせず継続して進めること。そんな重要性を感じました。それを行っているのがNPO(高麗)の活動です。アフリカ・エチオピアのコーヒー農園、森で栽培した厳選された豆を用い、コーヒーが生まれます。これが素晴らしいクオリティー。また、農民に利益をそのまま還元するシステムで普通、米の商社が買い占めたコーヒーは世界に配給されますが、くずのような質の悪いものが多いそうです。ここで搾取構造が見えてきます。権力の構造の厚い壁。ものごとの8:2の仕組み。 国連もテロの温床となっているのは貧困問題で、解決に向けて全面的に乗り出すと2年前に発表していました。 そう。戦争、テロの脅威。人間の歴史は闘いの歴史であり、世界中に山積する様々な問題、そしてエスカレートする戦いは今や、人類を消滅させてしまうような脅威となっています。 そんな中、自分に何が出来るかを考えます。 まずは一連の仕事が出来るようになること。 今の自分にはそれしかないのですね。独立できるようになるまで。一連の仕事が出来るようになり、営業ができるようになったら世界どこにいっても仕事が出来てゆくであろうと。 メディアは不幸を伝えるのはたやすくはありますが、幸をもっと伝えることが出来たらもっと人も助かっていくと考えます。様々な映像表現が出来るメディア、そしてデジタル多様化するメディアの波。人を傷つける情報もあるが、人を助ける情報もある。 だから、人を助ける情報を流し続けるのです。どこにいても。「笑い」でも人は救われますし。 一方でひとりひとりが豊かに生きることも重要です。精神豊かに逞しく。文化を育む美しく生きるライフスタイル。一度、報道の世界から身を引きましたが、豊かさを経験させていただき、もっといい仕事をしていこうという強い気持ちも生まれました。 そしていつか・・・、理念・目的が共感できる人たちと共に未来を築き上げること。 女性が仕事をしやすい環境の会社を創ること。 ようやく意志が立ち、自立して歩んでいけそうです。 何よりも 待ってる人たちが世界中にいるのだから・・・ ★これからブログで、こういった伝えられない世界の現実についても調べ、表現していく所存です。問題提起をする。問題を問題のままにせず現状を伝える。問題の中に入ると苦しいが、その問題の中で本音を表現すると現状が開けてくる。だからわざわざ問題の中に入り込むのです。今後、展開も変わると思いますが、このブログがそれらを表現する柱になるよう努力いたします。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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