プログレッシブ・ロック 第16回 【初級編】 再結成・新生プログレ
David Gilmour (画像参照:Wikimedia)日本生まれの音楽ジャンルProgressive Rockプログレッシブ・ロックを聴いてみましょう!第16回【初級編】『再結成・新体制のプログレ』さて今回も まだまだ寒い日が続く冬に何でコレを出すかなあ・・・というヒョウでも降らすかの 永遠の不人気企画コードネーム 『魚』 こと『プログレッシブ・ロック』特集【初級編】 第16回をお送りします今回は一端は解散し 一時代の終焉を目撃したファンたちの前に装いも新たに 80年代の世に復活を果たし時代を大きくリードするまでに変貌を遂げる代表的バンドの 大ヒットした音楽をお送り致しますプログレッシブ・ロック という括りを大きく超え又、探究心旺盛なプログレッシブ・ミュージシャンだからこそ最新の技術を次々と吸収し 新たなサウンドを作り出し最先端の音楽を発信する存在にまで上り詰める巨大な存在になり得たのでしょうそれでは、順番に聴いて行きましょう♪△▼ △▼ △▼YES - Owner Of A Lonely Heart (1983)イエス - ロンリー・ハート収録アルバム『90124』Trevor Rabin (画像参照:Wikimedia)79年の解散後、中心人物の ジョン・アンダーソン が復帰して当時の最新のサウンドとなった 『オーケストラ・ヒット』 を世界的に広めた80年代に復活した新生イエスの世界的大ヒットナンバーです当時はメンバーだった トレバー・ホーン がプロデューサとなり元ラビットの新鋭ギタリストで現在は映画音楽の大家となったトレバー・ラビンを迎えてプログレの雄だった 旧体質のクラシカルなバンドを最新サウンドを全世界に発信する 最先端の音楽を創り出す音楽集団に生まれ変わらせました2000年に入ると スティーブ・ハウ、リック・ウェイクマンの旧イエス組が復帰再び 以前のクラシカルなサウンドに戻り 孤高の存在をアピールしそれまでのイエスのファンには歓迎されましたが結果的には音楽的後退に繋がる事になりました△▼ △▼ △▼Genesis - Invisible Touch (1986)ジェネシス - インビジブル・タッチ収録アルバム『インビジブル・タッチ』Genesis (画像参照:Wikimedia)プログレバンド中最も成功した ジェネシス のキャリア中最大のヒットとなった世界的大ヒット曲ですバンドの中心人物 ピーター・ガブリエル を失い後にメロディーの要だった スティーブ・ハケット まで失うという危機的状況を逆手に取りプログレにこだわらない3人が残った事でバンドをポップ路線に起動を大幅に修正し大作志向から シングル・カット向きの楽曲を制作新たなファンを作っていきますそうして3人体制になった後 ソロ・アルバムを出したフィル・コリンズ のブレイクが追い風となり86年に出した新作は世界的大ヒットに繋がりました△▼ △▼ △▼Emerson, Lake & Powell - Touch and GO (1986)エマーソン、レイク&パウエル - タッチ・アンド・ゴー収録アルバム『タッチ・アンド・ゴー』Keith Emerson (画像参照:Wikimedia)エイジア、イエスの成功を期にプログレバンドの再結成に向けて各レコード会社が動く中当然の様に白羽の矢が立ったのはキース・エマーソンのプロジェクトにグレッグ・レイクを加えてエイジア在籍中にあったカール・パーマーの代わりに人気ロックドラマーだった 故 コージー・パウエル を加えた 新たな『P』でエマーソン、レイク&パウエルとして蘇った 新生EL&Pの世界的なヒット曲です図太いホーン系サウンドが体育会系にマッチし新日本プロレスのテーマとして 『ザ・スコア』 が使用されるなど日本でもおなじみのバンドでもあります当時エマーソンもレイクも 慎ましいソロ・プロジェクトを希望していたのをレコード会社が難色を示し再結成を進めた事によって いつしかプロジェクトは巨大化メンバーが望まない様な巨大な世界的ツアーがスタートしますセカンドアルバムの予算までつぎ込んだツアーは大儲け所か結果は大赤字となり過去のアーティストを復活させて成功を得るレコード会社の目論んだ錬金術は音楽層を読み切れない近視眼によって幕を閉じるのでしたメンバーは散々な思いでツアー先から自国に戻りコージー・パウエルのポケットには わずか50ドルが残っていたダケだったとか無かったとかw△▼ △▼ △▼King Crimson - Sleepless (1984)キング・クリムゾン - スリープレス収録アルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』Robert Fripp (画像参照:Wikimedia)74年に一端は解散したプログレの雄キング・クリムゾンが80年代にツインギターで装いも新たに新生クリムゾンとして復活本作はジャパン・ツアーも果たした話題作として制作された3枚目のアルバムからのクリムゾンにしては コマーシャルなナンバーですノイジーなギターサウンドが旧クリムゾンの特徴でしたが新生クリムゾンは二本のギターのアルペジオにベースが絡むスタイルを取る複雑な演奏体型の楽曲が特徴でした本作のベースの音は 16分音符で刻まれて聞こえますが実際には8分音符で刻んだ演奏にディレイでエフェクト処理を施したものでこの様に ベースの トニー・レヴィン の 革新的なアイデアとプレイの数々は新生クリムゾンの 核となる重要な要素となっていました△▼ △▼ △▼Pink Floyd - Learning To Fly (1987)ピンク・フロイド - 幻の翼David Gilmour (画像参照:Wikimedia)プログレの代名詞のバンド ピンク・フロイドの再結成後のアルバムからの シングルヒット曲ですザ・ウォールから構築された硬質なフロイド・サウンドとは趣を変え80年代のエンジニアリングを駆使した当時の最新サウンドで楽曲を制作し最新技術を使用し光と音の巨大空間を創り出したステージは世界的なバンドという位置付けを アピールしましたコアなフロイドファンからしてみれば中心人物だった ロジャー・ウォーターズ の居ないフロイドはフロイドにあらずと賛否両論な再結成だったり後に、ロジャー・ウォーターズ 自身からの バンド名義についての訴訟など問題もありましたがバンドはツアーを含めて大成功を収めました△▼ △▼ △▼というわけで いかがでしたでしょうか。プログレなどさして関心も無い空気がヒシヒシと伝わって来る様な執筆となったのはいつもの事でしたwさて 次回は一体 何が 更新されるでしょうか ごきげんよう。この記事の『楽天プロフィール』のつぶやきは >>こちら