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カテゴリ:畳施工例
無農薬、無化学肥料で作られた畳表は、ショボいのか?
以前、問屋の営業の人が、 「無農薬の畳表なんて、草は短いし、赤いのは混じってるし価値無いですよ。 同じ予算なら、普通栽培のでパリッとしたのが買えますよ。別にたべるわけじゃないし。」 と、いった趣旨のことを言ってた(ずいぶん前の話なので言い回しは忘れた)。 それ以来、無農薬のやつには、大した関心がわかなかった。 が、実際の品物は… す、すげぇ… 草が半端じゃなく強靭だ。 一般に一番もろいはずの穂先部分が、手でちぎれない…ドライフラワー状態のイグサなのに。 ありえね…前代未聞だ… 早速注文があり、使ってみた ↑普及品タイプ しかし、この光沢…! さらに… ↑ちょっと良い目のクラス ↑同じくちょっと良い目 敷いた感じは、極薄の染土(畳は普通土でコーティングされている)仕上げである ことも手伝って、光沢のある抹茶色でかなりのインパクトだ。 この無農薬畳表、草丈は短いし、若干薄めに織られているので、材料の段階では、 ぱっと見「下級品?」っていう品。 しかしその外見に騙されずに本質を見ると、鋼鉄のような強靭な草質は、これまでに使用した どの畳表にも似ていない独特の生命力に満ちている。 単に農薬使ってないというだけの品ではない。 聞くと山本さんは、 「イグサにストレスのかからない環境で栽培している」という。 方法を聞いたら「うへぇースゴイ!」という内容だったが、 企業秘密かもしれないので、ここには書かない。 山本さんに 「なんで大変な苦労して無農薬にこだわるのですか?」 と聞いた。 「いやーやめられないですよ」という答え。 この返答を聞いて、私は全身ゾクゾクした。 多分、彼が無農薬を追い求めるのは、「アレルギーの人を助けるため」というのが 主な動機では無い気がする(でもそういう人に喜ばれてるのは確か)。 まして、安全な畳で業界をなんとかしよう、などとは絶対ないはずだ。 彼の世界を、私はもちろん、周りのイグサ農家も、問屋も、家族でさえ 理解できないと思う。 この人は、自分自身の世界で大いに遊んでるんだと思う。 こういうタイプの人を、一般の常識的な感覚を持つ人たちは 「いっちゃってる人」と呼ぶんだろう(山本さん、すみません)。 でも山本さんが非常にうらやましい。 私も早くじぶんが遊べる世界を構築したい。 ちなみにこの「いっちゃってる人」の作った↑の写真の「とんでもない畳表」は 裏メニューで現在取り扱い中です。関心のある方はお早めに…(今期は在庫限りです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月26日 00時04分50秒
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