297512 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

わらしべ工房 畳屋の楽屋裏(ブログ)

わらしべ工房 畳屋の楽屋裏(ブログ)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

わらしべ01

わらしべ01

カレンダー

日記/記事の投稿

2008年04月18日
XML
カテゴリ:畳施工例
無農薬、無化学肥料で作られた畳表は、ショボいのか?




以前、問屋の営業の人が、

「無農薬の畳表なんて、草は短いし、赤いのは混じってるし価値無いですよ。
同じ予算なら、普通栽培のでパリッとしたのが買えますよ。別にたべるわけじゃないし。」

と、いった趣旨のことを言ってた(ずいぶん前の話なので言い回しは忘れた)。


それ以来、無農薬のやつには、大した関心がわかなかった。





が、実際の品物は…



す、すげぇ…

GRP_0003.JPG

草が半端じゃなく強靭だ。
一般に一番もろいはずの穂先部分が、手でちぎれない…ドライフラワー状態のイグサなのに。
ありえね…前代未聞だ…


早速注文があり、使ってみた

GRP_0000.JPG

↑普及品タイプ しかし、この光沢…!


さらに…
GRP_0001.JPG

↑ちょっと良い目のクラス

GRP_0002.JPG

↑同じくちょっと良い目


敷いた感じは、極薄の染土(畳は普通土でコーティングされている)仕上げである
ことも手伝って、光沢のある抹茶色でかなりのインパクトだ。



この無農薬畳表、草丈は短いし、若干薄めに織られているので、材料の段階では、
ぱっと見「下級品?」っていう品。

しかしその外見に騙されずに本質を見ると、鋼鉄のような強靭な草質は、これまでに使用した
どの畳表にも似ていない独特の生命力に満ちている。


単に農薬使ってないというだけの品ではない。


聞くと山本さんは、

「イグサにストレスのかからない環境で栽培している」という。

方法を聞いたら「うへぇースゴイ!」という内容だったが、
企業秘密かもしれないので、ここには書かない。



山本さんに

「なんで大変な苦労して無農薬にこだわるのですか?」 と聞いた。


「いやーやめられないですよ」という答え。


この返答を聞いて、私は全身ゾクゾクした。

多分、彼が無農薬を追い求めるのは、「アレルギーの人を助けるため」というのが
主な動機では無い気がする(でもそういう人に喜ばれてるのは確か)。

まして、安全な畳で業界をなんとかしよう、などとは絶対ないはずだ。

彼の世界を、私はもちろん、周りのイグサ農家も、問屋も、家族でさえ
理解できないと思う。




この人は、自分自身の世界で大いに遊んでるんだと思う。


こういうタイプの人を、一般の常識的な感覚を持つ人たちは
「いっちゃってる人」と呼ぶんだろう(山本さん、すみません)。


でも山本さんが非常にうらやましい。
私も早くじぶんが遊べる世界を構築したい。



ちなみにこの「いっちゃってる人」の作った↑の写真の「とんでもない畳表」は
裏メニューで現在取り扱い中です。関心のある方はお早めに…(今期は在庫限りです)









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年04月26日 00時04分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[畳施工例] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.