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カテゴリ:哀
自分は幼い頃、とにかく食べ物の好き嫌いが激しかった
それも、歳を重ねるにつれ、嗜好も変わり、だいぶ克服できた けれども、昔も今も、まったくダメな食べ物がある それは“梅干” もともと酸味の強い食べ物が好きではないということもあってか、梅干だけはダメ あの匂いからして受け付けることができない そんな梅干嫌いな自分の身に、今ある問題が起きている それは、我が家だ 母は毎年、梅干を作っている 丁度今は天日干しをしている時期で、梅干の匂いが辺りに漂っているのだ これが結構、堪えます… 母が作る梅干 これが近所でも評判らしく、作る量も年々増えてきている 八百屋から買ってきた状態の青梅のときは甘い香りで気にならないのだが、天日干しして、赤く皺々になった実から漂う匂いは梅干そのもの 日中は庭に出して燦燦と降り注ぐ陽に当てている梅も、日が落ちるとガレージの中へと移動する つまりは梅の匂いが充満しているのだ 仕事から帰ってきて、車にガレージを入れると、ドアを開けた瞬間に、匂いがドッと自分に襲い掛かってくる 「うっ…」 なんともいえない、この酸っぱさ 口のなかに唾液が溢れます 明日か明後日には天日干しを終えて、梅は壷の中に漬けるというから、この酸っぱい匂いを我慢するのももうしばらくのこと 梅干は夏バテ防止にいい食材らしいけれど、自分はかえって匂いでバテてしまう 毎年のこととはいえ、この匂い、いつまでも慣れない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月26日 18時23分29秒
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