テーマ:おもひでぽろぽろ(152)
カテゴリ:おもひでぽろぽろ
煙 というものを見ると 妙に心をときめかす何かがある 山や畑で狼煙のような煙を見かけると 近寄って見たくなる 近年はいろいろと規制があり なんでも勝手に燃やして煙を出すわけにもいかなくなった 子供の頃 夕暮れになると あちこちの家の かまどや五右衛門風呂辺りから煙が立ち上り パチパチと焚き木の弾ける音がした 風呂を焚くのは子供の仕事で 煙たい目をしょぼしょぼとさせ火吹竹を吹いた 家々に 立ち上る煙と あたり一面に漂う 炊きあがる飯の匂い 白割烹着姿の母の 夕餉呼ぶ声 走り行く 足 昔は 生きる所 必ず煙があった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.10.24 06:00:16
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