縄文、そして「海民」へと日本のルーツを遡り、地形の無意識、文化と自然の相互作用を探るアースダイビングは、見えない東京を教えてくれる。隅田川、多摩川、大宮八幡宮を追加。全24点アースダイビング・マップ付き。
2005年、『アースダイバー』は、東京の風景が一変する散歩の革命を起こし大ベストセラーになりました。野生の東京を描く東京創世記でした。その後、『大阪アースダイバー』(2012)『アースダイバー 東京の聖地』(2017)、『アースダイバー 神社編』(刊行準備中)と日本の歴史を書きかえる射程をもつ大きなプロジェクトになっています。縄文、そして「海民」へと日本のルーツを遡り、地形の無意識、文化と自然の相互作用を探るアースダイビングは、見えない東京を私たちに教えてくれます。今回の増補改訂で隅田川と多摩川流域といった海民文化の要素が色濃く残る地域を追加しました。そして東京の中心地であり、アースダイバーの出立点である大宮八幡へと帰還します。東京アースダイバーの決定版にして完結版!
本書は、現代の地図に考古学的な地図を重ね合わせることで浮かび上がる「東京」についてを、地質学的、考古学的、民俗学的事実や仮説、そして知識わ組み合わせて書かれた東京創世記本ともいえる地方史。東京都の地理学が深堀りされていて、著者らしい着眼も見事です。
【満足度】 ★★★★