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カテゴリ:科学談義
<ノーベル医学生理学賞>米の2氏に…「RNA干渉」発見
スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、06年のノーベル医学生理学賞をアンドルー・ファイアー・米スタンフォード大医学部教授(47)と、クレイグ・メロー・米マサチューセッツ大教授(45)の2氏に授与すると発表した。(exciteニュースより引用) たぶん普段の日記を読んでくださる方にはわかりづらい記事なので、さらりと。 RNA干渉という現象を発見した両名に授与。遺伝子は体の中でいろいろな機能を持って動いている訳だけど、その一個一個だけをスイッチを切ることができるとその機能が調べられる訳で、研究の役に立つ。それを簡単にできるようにしたってことが画期的かな。 この発見もいわばセレンディピティで、最初は線虫という小さな生き物でのみ現象が見られたけど、ほ乳類のような高等生物では無理だと言われていた。これは使う物質を短くするだけで良かったんだけど、それを地道に機構を解明していったのが、大発見への推進力かもしれない。 ちなみにセレンディピティとは、「セレンディップの三人の王子」という童話から作られた造語で、途中で計画が崩れて、その結果として偶然に予想以上の幸運をつかむということ。いい言葉です。 カロリンスカは私がスウェーデンにいる間にお世話になってたところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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