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とうとうここに来て
宇宙飛行士だった
聖嶺さんパパの
あの「ゴダイゴダイゴ」には珍しくも
ホラー&スリラー感のある謎満載だったエピソードの
種明かしがなされました…
それに加えて、
前回の感想で書いていた
>あと、聖嶺さんともともと戦っていた
>オオカミっぽいガイオンの戦士くんも
>同行していたはずなので、
>そちらもどうなっているのかちょっと心配です。
についても、
絶対者エンマンドに食われてしまっていたらしきことが判明…
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◆コウノスケ「ゴダイゴダイゴ」
70話 (感想)
内容のネタバレ普通に含みます。未読の方はご注意。
身長2キロメートル…
絶対者様ご本人は
「超次元トンネルで彼らの母星から質量を調達してきた」とか
「地球で一生命体として活動可能な限界」とか
仰っておられますが。
いやそれはさすがに地球の重力的に
かなり無理があるのではないだろうか
もしかして進撃の巨人で
『巨人がサイズのわりにめっちゃ軽量』という設定があったように
実はこの絶対者エンマンドも見た目に反して軽いとかあるのだろうか…
という
野暮なツッコミは置いておいて、
今回特に重要な
明らかにされた事実としては
◎蜃気楼型怪獣の一形態である
超微粒子生命体である寄生型ミラと
その生態について
であり、それによって
これまで紡がれてきたストーリー内で
まだ謎であった箇所、
・聖嶺さんパパの変貌の理由
・ゴールドヘイム・エンマンドが如何にして絶対者に至るか
についての物語が一続きに繋がりました
(このあたりの伏線回収での読者側カタルシス感が凄い…)
宇宙飛行士であった聖嶺さんパパに何が起きたのか、
「ゴダイゴダイゴ」32話あたりと今回の
70話を
比較しつつ今回の内容をまとめてみると、
1.宇宙空間で寄生型ミラに取り憑かれた聖嶺さんパパは
ミラに思考能力を操られ消耗しつつも
ミラ側の能力で災害予知を行った
→
予言のノート(聖典)
2.聖嶺さんパパは自身の中に「何か」がいることを察していた
(でも誰にも相談できなかった
)
3.聖嶺さんパパ(乗っ取られた状態)は
幼い聖嶺くんにノートの在処を尋ねた夜から数日後に死亡する間、
ミラに操られた状態で誰かに接触している
→
ミラが次の寄生先へと移動
4.ミラは身体的接触を繰り返し
より強い権力を持つ個体へと移り続け、
最終的に「この星における真の支配者」である
まだ若いゴールドヘイム・エンマンドにたどり着いて
その精神に寄生する
5.エンマンドは瞑想の習慣があり
これまでにも幻覚幻聴の経験は多くあった
(ここはさらなる謎ポイント伏線)
そのために自分の中のミラの存在に自ら気づき
接触を試みて対話をしている
…というわけで、
聖嶺さんパパの人格変貌と衰弱死の謎、
および予言の力の謎については
ここで
『すべてミラの寄生のせいだった』という
事実が明らかにされました。
が、
さらにそこから
エンマンドの謎に
直接つながってゆくとは思わなかったyo…
エンマンドも変貌していた
今回のラスト近くで
若き日のエンマンド氏が
ミラに寄生されるまでの姿が描かれましたが、
巨大化前の若きエンマンド氏は、
今のようにいかにも人好きするような
胡散臭い笑みを常時浮かべていることもなく、
瞑想を趣味とし、バラの香りを楽しむような
無表情のヤンエグ🌹(死語…)だったんですね…
方向性は異なるものの、
例えばダイゴさんのような
どっしりとした落ち着きを感じる人物のように
描写されているのも何か理由があるんでしょうか…?
ともあれ、
エンマンド氏は寄生型ミラの存在に自ら気づき、
「この星を支配する(ミラさんそこまで言っちゃうの?)」という
その意志までもを歓迎して迎え入れた
つまりは
『こいつ…やはり只者ではない…』という表現をされて
今回は終了でした。
次回も楽しみですー
……
…というところで、
さて、ダイゴさんの中にも
この寄生型ミラが存在しているという表現が
これまでにも幾度かされてきていましたが、
ここにきて疑問が一つ。
ダイゴさんの中のミラはもしかして
エンマンド氏の中にいたミラと同個体なのか、
それとも別個体なのか…
物語的に面白いのは前者ですね。
聖嶺さんパパのように寄生先を酷使して
衰弱死させるまで寄生するわけではなく
追い出されたのか自ら出たのかして
ダイゴさんへと乗り換えているということになります。
でも後者の場合でも、
エンマンド寄生のミラとダイゴさん寄生のミラが
同一の意思をもって行動しているようには思えませんので
「ミラ内部での仲間割れ」という形で
物語がさらに展開する可能性もあるわけで。
これはまた面白いことになってきたように思います。
さてこのミラは同一個体なのか別個体なのか
どっちなんだろう