この記事は、
ボードゲームに交わるエトセトラ Advent Calendar 2021 の 14日目として書かれたものです。
さて、皆さんは、ボードゲームの箱やボード・タイル・カードに書かれているアートワークにどの程度拘りがあるでしょうか。
私自身はどちらかというとシステム・ギークなので、極端な話、全く絵が描かれていないテキストオンリーのテストプレイ用キットみたいなモノでも、ゲームシステムさえ面白ければ十分楽しめる人です。
ですが、そのことは『イラストやアートがどうでもいい』という事を意味してはいません。
当然ですが、アートが美しかったり個性的であったりする事は、そのゲームの大きな付加価値であり、時には最大の魅力となり得ます。
私も妻も大好きな「ロストシティ」が、もし数字と色のみからなるカードゲームであったら(ゲームとしてはそれで十分機能しますが)、とても味気ないものになるでしょう。
アートワークはゲームが提示する世界観の重要な一要素であり、例えばスチームパンクの趣味全開な「イマジナリウム」などは、システム優先の私をして、そのアートを購入動機にさせる力があるのです。
(もっとも、そのようなファンと同じぐらい、その独特で奇妙な絵柄で敬遠する人もいるでしょうが)
「サイズ(大鎌戦役)」の箱絵に至っては、もはや芸術といって過言ではないでしょう。
前置きが長くなりました。
ボードゲームの中には、世界の地名をタイトルやモチーフにしたものが少なくありません。
その中には世界遺産になっているような有名なものもあれば、ゲームによって初めて知った場所もあります。
当然、箱絵やボード、タイル・カード類にはその場所を表現するイラストがそれぞれの味わいを持って描かれています。
実際の場所はどんな感じなんだろう、って気になりません?
私は何度となく思いました。
「リアルト橋」はどんな橋?
「カルカソンヌ」城壁都市の実物は? 周りは草原なのw?
「アルハンブラ」宮殿の壁って実際はきれいに繋がってる?
考えた事ないですか?
そんな時、今は「Googleマップ・ストリートビュー」という強い味方がいるのです。
これを使わない手はありません。
今回は、私が個人的にお勧めする【ボードゲーム舞台のストリートビュー旅】欧州編3選です。
その1:ブルージュ(ブルッヘ) in ベルギー
「あ、なんかゲームに出てくる建物そのものやん」って感じでしょ。
見た通り川沿いの景色なのですが、Mapで見てブルージュの町を円形に取り囲む川ではなく、街の中を流れる川沿いの道(Predikherenrei や Groenereiあたり)を探索するのがポイントです。
その2:スカイ島 in スコットランド/イギリス
海と川と橋と丘、数少ない建造物、ひたすら何もない平原、そして時折映り込む動物たち。
ゲームに使うタイルの絵を知った上で見回れば、ここはもう、島中の全てが感動ポイントです。
ゲーム経験者には超おススメ。
その3:ヌスフィヨルド in ノルウェー
ここは上二つと違って、道に沿って移動しながら見る事のできるルートは殆どありません。
ピンポイントでの景色がいくつか登録されている形。
それがね、なんとも郷愁を誘うというか、懐かしい感じがするというか・・・
もちろん日本の景色とは似ても似つかないし、現実の記憶にあるわけではないんです。
にもかかわらず、原風景的な空気感が心地よい。
『なんでも屋』的なお店の品揃えは土産を探すには向かないっぽいし、釣りが趣味でないならやることは何もなさそうだし、実際行ったらつまらないかもしれないけど、無性に訪れてみたい気持ちになる。
なんだろこれ・・・
な場所です。
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どうでしょう?
あなたもリアルで行ってみたくなりましたか?
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Covid-19で動けなかった昨年~今年前半あたりで苦し紛れでやってみたものなんですが、これが想定以上に面白い。
欧州以外では、
「テオティワカン」のピラミッドは思い入れ補正で既視感にとらわれたり(言い過ぎw)
「サンファン」が思ったより現代的な都市で勝手にがっかりしたり(サンファンに罪はないw)
題材に事欠きません。
皆さんも興味を持たれたなら是非!
アジア・中東やアフリカは未探索なので、良い場所があったら教えて欲しいです。
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なお、GoogleのMapや画像を掲載するにはルールがありますので、それに従ったつもりです。
(参考にしたサイト:ストリートビューの画像をホームページで使って良いのですか?)
類似の企画をやってみようと思う場合も、画像のスクショを貼るなどは厳禁ですのでご注意を。
詳細は、GoogleMapの利用規約を確認ください。
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明日はKeiさんの『ボドゲハウスについて』です。