保存車両・24系「夢空間」クリスタルラウンジ スプレモ
今回は、前回紹介した「ダイニングカー」と同じ「ららぽーと新三郷」に保存されている「夢空間」のラウンジカー「クリスタルラウンジ スプレモ」(オハフ25 901)です。この車両は休憩スペースとして車内に入ることができます。ラウンジカー「クリスタルラウンジ スプレモ」はホテルのラウンジのように休憩したり歓談したりするための空間を備えた車両です。1989年に富士重工業(現・SUBARU)で製造され、内装は百貨店の松屋が担当しました。外観はえんじ色に金色とクリーム色の帯が入る独特なもので、ステンドグラスがはめこまれた丸い窓が特徴的です。従来の「ブルートレイン」とは全く異なるコンセプトで製造された車両ということが良く伝わってきます。車内は鉄道車両とは思えないほど豪華な空間となっており、お洒落なデザインの調度品はまるで高級ホテルのようです。半円形のカウンターはバーカウンターとなっていました。なんとピアノまで備えられていました。このピアノは自動演奏機能を備え、音楽が流れる中で歓談を楽しむことができました。天井もとっても豪華です。車内のトイレは使用できませんでしたが、洗面台はアクリル板越しに見ることができます。洗面器は(おそらく)輸入品で、温水の出る自動水栓が備え付けられています。車番表記と製造を担当した富士重工業の銘板です。どちらも高級感あふれるデザインで、他の車両では見られないタイプとなっています。非常用ドアコックの表示までも凝っていてびっくりしました。独特な書体の車番表記です。