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カテゴリ:悪性リンパ腫日記
「ガン」と聞くと絶望的になる。
「がん」と聞くと無気力になって落ち込む。 「癌」と聞くと他人事に思える。 こんな僕ってどうなのよ??? 【これまでの経過1】~発症から初診まで~ H19.12.25 朝起きると左足全体が腫れていた(右足の1.5倍くらい?) 特にくるぶしがメチャ痛い。。。 以前もくるぶしに炎症起こしたことあったから、また再発したのか? でも歩くことは出来るし、なんと言っても年末で仕事忙しいから休めるはずも無い! そのうち治まるだろうと軽く思ってその日は普通に出勤。もちろん治まることはなかった・・・。 H19.12.26 朝、やっぱり腫れは治まってない。 でもくるぶしの痛みは昨日ほどじゃない。 徐々に治るだろうって思ってその日も普通に出勤。 そして夜、初めて足の状態を嫁に見せた。 「なにあんたこれ!!チョットやばいんじゃない?尋常じゃないよ、この腫れ!すぐ病院に行こう」だって。。。 ちょっと待って、これから病院って、今もう夜中だよぅ。12時過ぎてる。 「そんな事言ったって、おかしいよこの腫れ方。多分急患で見てくれるから行こう?」 そんなわけで、とりあえず夜間救急のある総合病院に向かった。 ・・・のは良いけれど。。。 僕:「すみませ~ん。ちょっと診察お願いしたいんですが?」 看護士:「はぁ、どうしました?」 僕:「実は足が腫れてしまって・・・。」 看護士:「足、、、ですか・・・。すみません今日の先生小児科医なんです。まぁ診れない事も無いんでしょうが、外科の方が良いと思いますよ。 え~と・・・あっ!○○病院なら今日の夜間医は外科の先生ですね。 そちらにいかれてはどうですか?」 僕:「あぁ~そうですか。分かりました。じゃぁそっちに行って見ます。。。」 とのことで教えられた病院へ・・・。 僕:「すみません。診察して欲しいんですが???」 事務(?)「はい?どうしました?」 「これこれこういう訳で・・・」 事務「あぁ、そうですか・・・ん~、ちょっと今先生が緊急のオペに入りまして、診察できるかどうか・・・。一応聞いてみますね。」 しばらくして看護士登場。 看護士「○○さんね?どうしました?」 ~状況をつたえる~ 看護士「そうなの。でも先生今オペしてるんだよね。ちょっと今日はムリかな。痛いの?」 僕「まぁ、くるぶしがチョット・・・。」 看護士「日中のうちに来ないとねぇ。今までほっといてこんな時間じゃ難しいよ」 僕・嫁「・・・」 看護士「ちょっと見せて?・・・・・・あぁ~炎症かなぁ。。。まぁでも大丈夫だと思うよ。今すぐどうにかしないとダメって感じじゃ無いでしょう。とりあえず様子見て明日外来で来たら?」 僕「そうします。。。」 看護士「別に命にかかわることじゃないからね。明日9時から開いてるから。ただ初診じゃ結構待たされるかも知れないけど」 僕「そうですか。まぁ家の近くの病院に行きますから」 こんな感じでその日は空戻り。 その後嫁にシコタマ怒られました。(なんでもっと早く言わないの!なんでほっとくの!!などなど・・・) H19.12.27 その日は仕事が休みだったので、嫁と一緒に近くの病院に行ってみた。 先生「足腫れてるの?」 僕「はい」 先生「どれ、見せて?」 ・・・・・・ 先生「あぁホントだ。結構腫れてるね。いつから?」 僕「2日前ですねぇ」 先生「でくるぶしが痛いの?」 僕「はい。以前も痛くなって、そのときは炎症起こしてるって言われました。」 先生「あぁそう。それもあるかも知れないけど、でも足全体腫れてるよね。ちょっと触診させて?」 ベッドに横になり先生が触診する 先生「くるぶしは押すと痛い?」 僕「はい」 その後ふくらはぎ・太ももと押していき、足の付け根からお腹の下あたりを押して顔つきが変わった。 先生「(足の付け根辺りを押して)ここ痛くない?」 僕「ん~・・・あぁ、押されるとチョット痛いかも。。。」 先生「じゃぁこっちは?(反対の足の同じところを押す)」 僕「いや、なんとも無いです」 先生「だよね。。。何にも無いもの・・・。」 僕「はい?」 先生「いや、左足の付け根んとこ、押すと硬いんだよね。右は何も無いけど。って言うか普通何も無いんだけどねぇ。 え~と、CT撮って見ましょうか。」 僕「え?あぁ、はい」 先生「ま、気になるところは調べたほうが良いでしょう?」 ここで人生初のCT体験。ただし簡易CTなので造影剤は使わなかった。でも、はじめて見るCTの機械にチョット感動!!! 撮影後再度呼ばれて・・・ 先生「・・・え~とね。腫瘍っぽいものがあるんだよね。ここ。(体の左側。膀胱の隣くらい)でね、足に行く動脈があるんだけど、これを包み込んで出来ているの。足の腫れは恐らくこれで血管を圧迫して、血流が悪くなったからだと思う。 何せ精密検査が必要だね。 うちの病院じゃ詳しく出来ないから、大きな病院紹介します。大学病院が良いと思うんだよね。」 僕「・・・腫瘍って、もしかしてヤバイんですか?」 先生「なんとも言えないねぇ。検査してみないと。でも腫瘍って言っても良性のものもあるし、まずはちゃんと検査受けてみよう。」 僕「分かりました。・・・で、くるぶしの痛みはなんですか?」 先生「まぁ、炎症かも知れないし、この血管の圧迫のせいかも知れないし。でもそれよりこの腫瘍っぽいものを何とかするほうが大事だから。」 僕「・・・そうですか。」 先生「大学病院には連絡するから、いつ行けばいいかあとで連絡します。」 僕「わかりました。」 先生「まぁ、明日ってことは無いと思うから。仕事も急に休めないでしょ?」 僕「そうですね。出来れば少し日にち欲しいです」 その後この病院からの連絡で、「明日10時に来てください出そうです」と言われ、CTの写真やカルテ、紹介状をもらった。 ・・・って明日かい!!! その足で会社に向かい、こういう訳で明日お休みを欲しい旨を店長に報告。 店長「えぇ!!ヤバイの?・・・そりゃ早く診て貰ったほうがいい」 と、心配をかけてしまった。。。 H19.12.28 急遽仕事を休み、紹介された大学病院へ。。。 ここあんまり好きじゃないんだよね。嫌な思い出ばかりで。。。 とりあえず呼ばれたところは「消化器外科(旧第2外科)」 なんで消化器?っても思ったけど、とりあえず話を聞くことに。 先生「早速ですが、CTを見る限りではちょっとほっとけないものです。腫瘍か肉腫を疑われます。まずは正体を突き止めないとなりませんが、治療は最終的に手術となると思います。」 僕「・・・やっぱり切るんですね。」 先生「ちょっと大きいですからね。それで、今のところいろいろ疑わしい病名はあるんですが、悪性リンパ腫の可能性が高いと思われます。」 僕「・・・?はい?」 先生「この画像を見る限りでは、リンパ節の腫瘍か肉腫では無いかと思われます。ただ、これは簡易的なCTなので、より詳しく調べるためにもう一度CT検査を早急に受けていただきます。今度は造影剤を使って。」 僕「え~と、それってガンってことですか?」 先生「まぁもし悪性リンパ腫であれば、大きく言うとそうなりますね。 ただ、悪性リンパ腫だった場合、薬による治療が非常に効果的と言われています。こういった病気では「完治」ではなく「寛解」と言うんですが、その見込みが高いです。またその後の経過を表す「予後」も非常に良いとされているんです。 今のところ手術を考えてますが、悪性リンパ腫だった場合は、この薬で治療に入るかもしれません。」 僕「・・・はい。そうですか、ガンですか・・・。」 先生「・・・え~、確かに悪性腫瘍なので大きく言えばガンなんですが、医学的にいえばガンでは無いんです。まぁ血液悪性疾患とでも言いますでしょうか・・・。」 といってしばらく癌とガンの違い。癌とは本来どういうものかの説明を受ける。 先生「とにかく、まずは徹底的に検査しましょう。実はもうすでに検査の予約を入れています。 受けていただく検査は、 造影CT・MRI・PET・胃内視鏡・大腸内視鏡・組織検査です。 こういった腫瘍の診断を出す場合、腫瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる必要があります。なので、簡単な手術を受けていただきます。 僕「なんか検査目白押しですね」 先生「アハハ、そうですね。大変ですけど、治すためですからがんばりましょう。 で、これから年末年始にかけてお休みになってしまうので、検査は年明けからにしましょう。今のところは治療に緊急を要する感じでも無いですから。」 僕「分かりました。よろしくお願いします」 こんなわけで、僕の悪性リンパ腫とのお付き合いが始まった。 でも、この時はまだ自分がガンになったなんて実感もなく、目の前が真っ暗になったとか、ショックで愕然としたとかもなかった。 ただ、なんか面倒くさいことになったなぁっては思ったけど。 なにせ、その検査は1日2日でやるのではなく、週に1・2回ひとつずつの検査を受けることになったので、全部の検査が終わるまでに1ヶ月くらいかかる予定だった。 しょうがないので仕事の休みは検査日に合せて、休みの日は毎回病院という生活になった。 まぁ、これはこれで妙に楽しかったりもしたけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.26 23:43:50
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