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『信賞筆罰』 ある在野研究者の記録

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2021.11.23
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カテゴリ:読書日記





最近、ビジネス本、特にリーダーシップ論で「誰が信じるものか!」と思えるものが多々ある。

ビジネス本、特に、自己啓発系は宮崎学さんの『自己啓発病」社会 「スキルアップ」という病に冒される日本人』(祥伝社黄金文)で指摘されているように、あまり役に立たえないものが多すぎると感じることが多い。


会社内ではリーダーシップなど本当にできる人は、あまりにも少ない。
これは、私が数多くの有名企業で働いてきた中で「本当のリーダーたる資質を備え、組織を引っ張っているような人は少ない」ということを実感するからだ。

会社の企業研修や書籍なども「眉唾」ものでリーダーシップの研修などやらされるが、本当に役にたったと思うことは全くない。

また、日本の株式会社論を研究していても、リーダーたる経営者の資質は社内政治でのし上がっているものであり、グローバル化がすすむ資本主義の中で、大企業病が蔓延し企業不祥事や不正会計、経営戦略の失敗、新商品開発 人材不足と活用不足に伴う業績不振で自滅している日本の大企業が、多く見受けられるのも、日本式リーダーシップ論など勉強するものではないと断言できます。

すべて、日本の経営方式がグローバリズムでぶっ壊れてしまったという事実を私達は認識すべきだと思う。

その中で出てきたのがジェフリー フェファーのこの本。

中身を読んでみると、所詮、会社で出世するヤツは利己心の塊で、会社の利益など、これっぽっちも思っていないヤツが出世し、さらに、リーダーシップの研修どおりバカ正直にやれば、身を滅ぼすという実証例が、これでもか!と書いてあり、自らのサラリーマン人生で思っていたことが実証されたように思えました。

さらに、もっとも納得したのが、リーダーシップ論を教えている講師は、リーダーシップなど経験などしていないものがほとんどであること。
さらに、企業でV時回復などを成功した経営者や賞賛されている経営者が書いた著作は、ほぼ、自らが行った言動や成功とは違う、理想論、自分でやってきたところのいいどこ取りしか書いていないという指摘である。また、自分がやっていた経営 意思決定が、本に書いていることとまるで違うことや、自らの理想論や飛躍しすぎた表現で講義をしているのだから、もう、自己満足の宣伝のようである。
悪いところはフタをし、そして、名声に傷がつかないところしか書かないのも、経営論や経営者論の悪しき学問であるように思う。

この本を読んだときは 思わず手を叩いて喜んでしまいました。
データも基づいて実証し、論理的に『どんなヤツが出世するのか?』をしっかりリアリストとして指摘できる大学教授がようやく出てきたと。

MBAや経営学、組織論、リーダーシップ論。
はっきりいいまして、使える知識は、そんなにありません。

ただ、経営に成功した=まぐれの要素のほうが強いわけです。

いつも書いているのですが、もし、成功した経営手法を同じようにしたとして、果たして同じように成功するのか?

同じことをやって、同じように成功するなら、そりゃ~誰でも真似して、みんな億万長者になれますもんね。
しかし、現実はそうではない。

その冷酷な事実をしっかり受け入れることができないと、所詮、組織が動かすことができません。

ビジネス本を読むぐらいなら、古典の名著を読んだほうが全然いいと思います。





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最終更新日  2021.11.23 21:14:29



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