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カテゴリ:Dr.HOUSE S3-8
『宇宙人の襲来』
洒落た邦題ですね。今回は原題がネタバレだったわけです。(笑) 訳すと「杖と能力」ですが、当然これは「カインとアベル」=兄弟、ですよね。 全編にわたって、FOXらしいX-Filesネタで"I want to believe"なチェイスとそれをからかうハウス、『スカリー』役のフォアマンのやりとりは面白かったですね。 『アルファ・セントーリ』、『ハイパードライブ』、『タトウィーン』などのSFネタもニヤリとさせられます。リアルなCGは医療ドラマらしからぬサービス。 今回は少年に思い入れを持って懸命に治療に当たるチェイスが非常に良かったです。 カディとウィルソンのハウスの暴走を止めようとする『陰謀』については、何となく変な感じですね。 ケタミン治療によって足の痛みがなくなると、ハウスが神のようになって患者を殺しかねない、というウィルソンの余計な心配からくることなのですが、そんなの大きなお世話。 前シーズンでハウスと同居していじめられたしかえしでもしているのか? カディが「でもやっぱりハウスだから」と信じて、ウィルソンと対立し協力的になったのもいつもと違う。 何よりも先週の『アジソン病』の患者の診断が正しかったことをハウスに隠して、そのせいでハウスが自信をなくし、診断でキャメロン頼みになり、簡単に諦めてしまっているのはハウスらしくないと思います。 ハウスを信じてカディを説得するキャメロンは変わりませんでした。 とにかく、足の痛みがまた出てきて人前ではそれを隠しているが、バイコディンに頼り、素直に事実を受け入れて杖を使うようになったハウスは、元のキャラクターに戻ってくれるのでしょうね。 これまで何度も出てきたあの昏睡患者がこんな形で利用されるとは思いませんでした。(爆) 患者は体外受精で生まれた7歳の少年。 エイリアンに誘拐されるなどの幻覚を見て、下血していた。両親は少年の話を信じようとしない。 性的虐待ではなく、出血性疾患かと思われたが内視鏡検査で異常なし。血液凝固については、検査の度に結果が違う。高血圧時には血液は問題なく凝固する。やがて、心臓に動いていない細胞があることが判り、生検するとなんと体内に2種類のDNAがあることがわかる。 原因は分からなくても異常な組織を取り除くことで出血性疾患、高血圧、視力の問題を取り除くことができた。しかし、幻覚は最後まで残り、ハウスは開頭手術を行って、幻覚を見せる脳細胞を取り除く。 2種類のDNAがあったのは、少年が双子として胎内に着床し、その後片方の受精卵が片方にとりこまれてしまうという『キメラ現象』の結果だった。 ハウスは足の痛みが蘇るようになり、キャメロンらにはそれを隠していたが、ウィルソンやカディらの意図を知って、「神は足を引きずったりしないんだ」と再びバイコディンを飲み、杖を突くことを選ぶ。 私は、2つのDNAと聞いただけでCSIの「キメラの遺伝子」というエピソードを思いだし、「なんで医者なのにキメラを知らないんだ!」とテレビに向かって叫んでおりました。(爆) それにしても、体内の他人の部分は外科的に取り除けるものなのですね。治すためとはいえど、体中切り刻まれ、何度も検査を受け最後は脳をむき出しにされても健気にがんばる少年が痛々しかったです。 本当は一つ一つの手術が回復するのに時間がかかって日数も経っているはずなのですが、そこはいつものハウス・ワールドでの決まり事なのでしょう。 Gravity Flying High Beautiful お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 4, 2008 09:20:58 PM
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