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カテゴリ:Dr.HOUSE S3-8
判断ミスから患者を死なせたフォアマンのその後。
「インフォームドコンセント」とは?医師の役割とは? 大学病院のような専門性の高い医療現場では、常に求められるのは、素早い判断と対応力。 多くを救うために1人を犠牲にしても良いのか? 目の前に突きつけられた思いのエピソードでした。 お楽しみのヘクターはさすが、ショービジネスのさかんなアメリカです。 犬のギャラの方が人間よりも高いということはよくあるらしいですね。 14歳の白血病患者ニックは、10歳の弟マティから骨髄移植を受けるため、放射線で免疫組織を破壊した。しかし、移植手術を始めようとした直前に、マティはくしゃみをして感染症にかかっている疑いが起きた。脾臓が腫れ熱もある。 ニックはこのままだと5日も保たないが、マティ以外にふさわしいドナーが見つからないため、ハウスはマティの病気の原因を明らかにするため、体温を下げて病気の進行を進めることにする。 フォアマンはまず自宅の捜査をして感染源を探し、同時にデータベースから適合者を探す。 やがてチェイスがマティの心筋障害を発見し、ハウスは肥大した僧帽弁を人工弁に替える手術をするように言う。その後で骨髄を採取して感染菌を調べればよい。 しかし、依然マティの感染源が判らない状態で、さらに手術をすると生涯にわたってマティは大好きな野球を制限され、薬も飲まなくてはならなくなるのでフォアマンは反対する。 彼はあくまでマティに替わるドナーを探すというが、ウィルソンは手術を取る。 カディの指示で、両親に説明したウィルソンは手術を勧め、同意を取り付ける。 しかし、開胸したところ、肥大は感染ではなく繊維組織だとわかる。 これが自己免疫疾患が原因だと、移植は問題ないのだが、それも否定され残り時間が少なくなってきたところで、フォアマンは完全ではないが4/6マッチのドナーを見つけてくる。 ニックに内出血が始まり、脳内出血が起こるともう助からない。 ハウスは移植しても完全にマッチしないと、移植片対宿主症(graft versus host disease; GVHD)を起こし、激痛に見舞われると忠告するが、フォアマンの説明が不十分だったため両親は移植を選ぶ。 やがて、思った通りの症状でニックは苦しむが、抗生物質治療を始めたマティにも出血が起こり、感染症の疑いが高まる。 ハウスはこのままではマティまで失うことになるので、マティの症状をニックに移して感染原因を突きとめようと言う。 両親は、ニックを犠牲にしてマティを救うのか、このまま2人とも失うかどうか突きつけられる。 ハウスはニックを説得して両親も納得するが、フォアマンが自宅の周辺がかつて養鶏場だったことを知って感染源(ヒトプラズマ症)を突きとめる。 これでマティを治療することは可能になったが、ニックは依然危険な状態だ。 フォアマンはマティに、自分を救うために命を賭けようとしてくれた兄のために、決意できるかと迫り、麻酔なしでマティの全身の骨から骨髄を採取し、ニックに移植する。 治療は成功し、兄弟共に健康を取り戻すが、フォアマンは自分が正しいと思ったことのためにハウスのような冷酷な行動をとったことで、ハウスの元を去る決意を固める。 勢いで見ているとすごいなと思いますが、エピガイに書くとやはりかなり無理のある展開です。(笑) ただ、今度は人を殺したくないと安全策(最善策ではない)を取るフォアマンと、長く患者に付き合わなくてはならないウィルソンの「判断は家族に任せる」という姿勢を、ハウスがそれぞれ意見を言うところが見所だったと思います。 前回、こういう大学病院では患者を死なせることはあってもそれ以上の患者を救うことが出来るとフォアマンに話していましたが、フォアマンは罪悪感に浸るどころか、日に日に患者を忘れていく自分を「ハウスのようだ」と言い、激痛に叫ぶ子供の身体にためらわず針を刺したことで、仮に正しいことをしていたとしても「医者としてあなたのようになりたくない」と言う。 これは師匠であるハウスに対する痛烈なメッセージですね。 教会に行って患者のことを忘れないようにしているフォアマンは医師の理想を持っているということでしょう。 こうなると、お互いに信念に従っていくしかない。それは、医師として目指すところが違うということなのでしょう。 妙にフォアマンに優しかったハウスも4日後には首だと宣言していましたね。 一方、ハウスはウィルソンについては、「素人に難しい判断を任せるなんて臆病だ。罪悪感から逃れるためだろう。」とこき下ろしていましたね。 でも医師であっても人間に変わりない。ウィルソンは反撃する。 "By that logic, a sociopath would make the best patient advocate in the world." 「お前の論理だと、反社会性人格でさえ一番の患者の医事代理人になれるということだな。」 要するに患者などはあってもなくても関係ない、医師は正しいと思ったことをするだけだ。 まあ、ハウス/ウィルソンの関係だからこそできるジャブの応酬なのだと思いますが。 フォアマンについて、8歳の時からその資質を持っている(自分と似ている)という「賛辞」を贈っているのですが、これはハウスが彼を認めていることに違いはないので、もしかしたらいずれ戻ってくるのかも。 ヘクターはすごかったですね~(中の犬という意味) 最後に脚を痛めたようなフリをするところなど、あまりの芸達者ぶりに舌を巻きました。 本当はもっとハウスをいじめて欲しかったのですが、きっとギャラが高すぎたのでしょう。 でも、面白かったですね。 家の中をぐちゃぐちゃにする、杖をかじって折れる、出しっぱなしのバイコディンを食ってラリる。(爆) ハウスはドアを開けてどこかで交通事故にでもなってくれないかな~と思って帰ったら、泥棒が入ってステレオを盗まれていた!(笑) かじられた杖の弁償で出かけたお店で、パイプをくわえたハウス。もちろんホームズのインナージョーク。 "Ain't No Reason" BRETT DENNEN / SO MUCH MORE (輸入盤CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 18, 2008 01:29:24 PM
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