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2012.10.22
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カテゴリ:夜の夜
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 92歳で逝った大叔母、巖谷定子さんが亡くなり、通夜が今夜なので行ってきた。

 式場に入り示された席につく。
 柩を囲んで花台が並ぶ。
 しかし社名や個人名を書いた花束などは謝絶していたのでひとつもなく、さっぱりときれいなしつらえとなっている。

 と、モダンジャズが聞こえてきた。
 パーシー・ヒースのベースが軽快ながら精妙な音を響かせる。
 故人が病室で毎日聴いていたMJQのCDであるとのアナウンスがあった。

 従兄弟の龍ちゃん(巖谷龍)が喪主。
 ほかにいないから「やれ」といわれたという出だしの挨拶をして式が始まる。

 やがて参列者の献花が始まった。
 宗教はなく、ひとえにお別れを告げるためだけの献花。

 花を捧げ、柩に近寄り、窓越しに最後の対面をする。

 遺影は自らが入る墓の前で撮った写真だという。
 万事に渡り、整理と準備の行き届いた叔母でしたと龍ちゃん。

 式が始まる前、桐ヶ谷斎場の廊下で「龍の妹です」と自己紹介の声がかかった。
 小竹葉子さん。
 初めましてと申し上げたが、ひと呼吸おいたところで「初めてではないと思います」といわれ、これは失礼しましたと謝った。
 「父の葬儀にいらしてくださった?」
 「ええ、伺いました。あ、あのときに(!)。そういえばお会いした気がする」

 葬儀や通夜という場では、何年も会っていないひとと会える。
 それが、悲しい場ではあるもののたのしい時間をもたらすことにもなる。

 今夜もそうだった。
 式のあと、従兄弟の國士や道夫や由枝さん、それにもちろん龍ちゃんも一緒に寿司をいただきながら話す。
 そこへ小田原の鈴木さんも加わり、紹介し合ったり思い出話にふけったり。
 こういう場でなければ得られないいとときが流れていった。





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最終更新日  2012.11.13 07:54:14
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