テーマ:楽天写真館(354874)
カテゴリ:まち・みち・とち
8時半に起きたが、なぜかからだが重くピキピキ動くことができない。 こういうときは風呂に入るに限る。 湯沸しボタンを押しながら、ふと、もしも入浴で風邪を引いたらエライことになるなという思いが頭をかすめる。 コーヒーを淹れたい。 が、メイルチェックをするうちに風呂が湧き、いろいろやるべきことが湧き起って淹れる時間がなくなる。 淹れられたとしても飲む時間がすでになくなった。 かみさんは休みのため寝ているが、ゆっくり寝かせておきたいので声をかけなかった。 午後1時16分京王八王子発の京王線特急で新宿へ。 京王百貨店に入り、例のハラダ・ラスク「グーテ・ロア」を2種類、購入。 寺崎家への手土産だが、さらにいえば道子さんへのお見舞いだ。 この間、かなり久しぶりに彼の家を訪ねたとき、道子さんが酒をやめたあと甘いものを好むようになったことを知った。 それなら今後は甘いものを持ってこようと思ったもので、まずはハラダ・ラスクを、と考えたのだった。 病気になる前の彼女は冷やした日本酒を好んで飲んだ。 いくつもの場面が浮かぶが、いま直ちに思い出したのは市ヶ谷で、仕事帰りに行きずりの店で呑んだことだ。 道子さんとぼくが仕事で接点をもったのはサッカーの実況済みヴィデオを編集、ルール解説用の60分作品を作るときのことだった。 場所が市ヶ谷なのは収録テープが大日本印刷の映像制作会社に保管されていたからだ。 酒場に寄れるような手ぶらの状態だったというのは、きっと打ち合わせか何かでオフィスを訪ねた帰りだったのだろう。 あの晩、彼女はたしか久保田を注文した。 ぼくは芋焼酎をお湯割りで呑むのが常だったが、彼女は冷や。 注文を済ませ、なんとなく、道子さんはやっぱり冷やなのだと思ったことも記憶にある。 そういう彼女が甘いものを好むようになったというのは、いまや完全に甘党となっているぼくにとっては仲間が増えてうれしい事実なのだった。 浦安への行き方は五指に余る数がある。 前回はりんかい線を利用した。 ほかより早く着くだろうと思ったからだが、じっさいはまったく同じだった。 それならばと、きょうは京王線・大江戸線・有楽町線・京葉線と乗り換えるルートをとった。 この前と同様、概ね3時間かけて到着した。 ぼくはすいすい歩くことができないので乗換駅が増えるとそれだけ時間がかかることになる。 呼び鈴を押すと「あいてるよ~」と寺崎くんの叫び声が戻ってきた。 道子さんは昼寝しているそうだ。 ゆっくり寝かせてあげてくれといいながら上がり込んだ。 居間に入ると窓の外が明るい。 いい天気だから、9階から見る眼下の景色もイキイキしている。 前回、ここには10年以上も来ていないと確かめたが、何より大きな変化は樹木の成長ぶりだった。 歩きながら見上げた木々を、いまは9階のベランダから見ている。 緑の小山がもくもくと湧き上がるように見える。 寺崎くんの携帯電話が鳴った。 きょう来ると聞いていた北澤くんからの電話だった。 下まで来ているそうで、ほどなく夫妻そろって現れた。 すぐに酒。 北澤夫人の結子さんは強い、北澤くんの酒の強さはいうまでもなく、寺崎くんはすでに酔いはじめている。 道子さんとぼくはもちろんお茶を飲み続ける。 いつものように、わいわいと時が過ぎていく。 帰りの京王線でも特急に乗れた。 夜10時12分、新宿発。 平日のこういう時間に特急が走っていると知ったのはつい最近だ。 殊更に急ぐわけではないけれど特急に乗れたことでバスを長く待たずに済むかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.04.30 17:44:44
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