日本の「お役所仕事事情」
父死去に伴い、相続や名義変更などで、父の出生から死亡までの戸籍謄本が必要と言われ、2通入手することになりました。父の現住所の市役所に行くと、2通あり、それで終わりかと思ったら、出生から結婚までと、結婚から当地移住までのものがここではとれないから、別に郵送で依頼するように言われました。郵送での依頼には1通 750¥の定額小為替が必要とのことで、それを2種x2通分=3000¥にさらに手数料で100¥x4が必要でした。いまどき、戸籍のデータが、つながって芋づる式にPC検索できずに、いちいち郵便局経由で郵送依頼するしかないんだって、しかも1週間かかります。本籍はさらに転籍などで、増える可能性もあり、その場合、送ってもらってから、それが判明して、再度1週間以上かかるわけで、21世紀のお役所仕事は、相変わらずお役所仕事、20世紀と何も変わっていません。マイナンバーが聞いてあきれます。実際、郵送した市役所から、電話ではこれで過不足ないような電話連絡があり、安心していたところ、同封した返信用封筒にはいっていたのは怪しいメモ。よく聞いてみると、まだ足りないことが分かりました。いい加減にしてくれと怒りがこみ上げました。再度別の市役所に郵送です。もう時間がないので、返信は速達として、その分の切手をはりつけ、先方の市役所にも連絡しました。すると、定額小為替が不足すると、発送できないから、余分に定額為替を入れることをお勧めしますとのこと。余分に買うと、その分余分に手数料もかかることは、彼らには関係ないことなのでしょう。上から目線の、やってあげる的な対応に腹が立ちます。本来行政サービスは公僕たる行政機関が国民のために誠心誠意の対応すべきではないでしょうか。今回の戸籍謄本では手数料なしでも最低7500¥がかかる計算です。たかが紙のコピーでです。マイナンバーを導入する以前の問題として、このような戸籍入手の前近代的なひどいサービスの姿を改善していただきたいものだと思います。そもそも戸籍を本人のルーツ認証に採用しているのは、韓国、台湾、日本だけだそうですが、このような家を基準とした方式は、核家族化した日本では弊害の方が多いような気がします。まあ、それはさておいても、もっと全国の戸籍データをネットワークにすれば、どこの市役所からでもワンストップサービスが可能になるのに、なぜしないのでしょうね。技術的には何も困難な点はないと思います。すごく不思議です。個人情報のバリヤーというのは理由になりえません。もっと別の理由がありますね。市役所の職員の仕事が減るからでしょうか。郵送なんて、郵便局とのグルだとしか思えません。それと司法書士が合理化に反対でもしているのでしょうか。今回市役所に、この件で電話するたびに、先方の窓口の人の答えに何度もむかっとして、ブチ切れそうになりました。マイナンバー、だからどうしたのと言いたいです。