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![]() 赤い壁の上には十字架そして青い空、美しいですね。 時代を超越しています。 この赤い壁、セント・ポール教会の壁は、 溶岩でできていると現地ガイドさんは説明していました。 でもここマレー半島には火山はないし・・・? ![]() 確かに一見溶岩風でもありますが、つぶつぶがちょっと変です。 赤い色は鉄分が豊富なように思えます。 ![]() 周りの地面を見て気がつきました。 このつぶつぶ、実は赤土が固まったもので、 ラテライトというものです。 熱帯特有の土というか石ですね。 熱帯地方では、鉄の水酸化物やアルミの水酸化物が風化の過程で形成され、 それ以外は水に流れてしまう現象が起きます。 この結果ラテライトと呼ばれる風化土が形成されます。 鉄分が多い赤いラテライトとアルミが多い肌色のラテライトがあり、 後者はボーキサイトとも呼ばれます。 ボーキサイトからアルミが精錬されるように、 ラテライトからは鉄が精錬できます。 地下にある「ラテライト」は、 湿っているときは普通の土と同じように軟らかいのですが、 いったん乾燥すると鉄分の影響で非常に硬く個結してしまいます。 レンガとして使われた理由です。 ![]() 教会の下にはサンチャゴ砦といわれる遺跡もあり、 これもポルトガル人が造ったもので、やはりラテライトのレンガでできています。 かなり丈夫なようです。砦には最適ですね。熱帯地方の建造物には、 このラテライトがよくつかわれてきました。日干しレンガともいわれますね。 ここマレー半島は赤土がいたるところに見受けられます。 農業にはちょっと不向きでしょうね。なるほどヤシ園ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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