販売の心理学
「肉を切らせて骨を断つ!」…という言葉がある。自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与える。捨て身で敵に勝つ。…という意味。この言葉が適切かどうかは???だが先日そんな言葉がふっと頭を過ぎった出来事があった。妻と娘を連れて吉祥寺に買い物に出かけたある日。。。娘の洋服でも買おうと必ずと言って良いほど訪れる店に行った。妻はそこの子供服がお気に入りでお店にとっては上客リストに載るくらいだと思う。一通り店内を見たのだけどたまたまその日は欲しい服がなく帰ろうとした。…とレジの横に春物の新しいカタログ!どうやら5,000円以上の買い物をしたお客に無料で配布しているらしい。しかし!その日、何も買い物をしていない僕らは当然ながら対象外!でも妻は自由が丘にある系列店でつい最近ウン万円くらい買い物をしている。もちろん領収書やレシートを持っている訳ではないので証拠はない。。。「ここのお店の服…すごくファンで先日、自由が丘のお店でも買い物をしたんです。 その時に○○万円ほど買い物をしたのですがまだカタログを置いてなくて…。 またこれからもこちらのお店で買い物をしたいので良かったらカタログをいただけませんか? なんならカタログのご料金をお支払いしても良いのですが…。」ここまで言えばこの客がどれだけの買い物をして来てこれからどのくらいの買い物をしてくれるのか大体は想像がつくはず。。。…というかついて当然。でもそのお店は「売り物ではないのでお売りできません! あくまでも5,000円以上のお買い上げを頂かないお客様にはお渡し出来ません!」…との事。横で聞いていた僕は「あ~ぁ、妻を怒らせてしまったなぁ~」…と思った。お店では表情一つ変えなかった妻だが一歩店を出たらさすがに怒っていた。「あの店の服、好きだったけどなんか次から買いたくなくなっちゃった。。。」…と。当然だろうと思う。そもそもお店のカタログって何のためにあるのだろう。お店の商品を売るためだということは誰でもわかる!これからもその店の服をたくさん買いたいからカタログを見て研究したい。だからカタログが欲しい。…客側の当たり前な心理だ。僕なら「普段はお渡ししないのですが…。 お客様は先日も当店の商品をたくさんお買い上げいただいたようで! これからも当店の服をご購入いただき喜んで欲しいので特別に一冊差し上げます。」…と言うだろう。しかも会話の中で想像力を働かせれば「このお客は別の店舗にいくくらいのウチの服のファンだ。 しかも先日、○○万円くらいの買い物をしたとなると これから季節が変わって春物の服を新たに○○万円くらいは買ってくれるかも」…と思えるはず。実際にそのくらいの予算で娘の春物の服をド~ンと買う予定だった。あの店は大切なお客をひとり失ってしまった。それどころかママさんネットワークの威力をもってすれば相当数の客を失ったことにもなる。販売…と言うか人の心を読むのが下手だと思ってしまう出来事だった。「肉を切らせて骨を断たねば!」そんな出来事があってしばらく経った今日!絶対に購入はしないのだが…近所で新築マンションの見学会がやっていたのでモデルルームを見に行った。もちろんお散歩がてらに。最初は買う気ゼロのオーラを出していて心の中では「難しい説明は良いから早くモデルルーム見せてよ!」…と思っていた。しかしそこはプロの営業マン!丁寧に説明をしてさり気なくアピールして…色々探って来る。その対応の柔らかさにこちらも気持ちが柔らかくなり「せっかく一生懸命説明をしているのだから聞くくらいはしよう」と思い始めて身を乗り出して聞いてしまった。モデルルームを見ると流石に良い!ひとつひとつのクオリティーが高い。帰りの車の中では「どうすればあの物件を買えるか」などという無謀な考えが過ぎってしまうくらいだった。子供服とマンション!売るものは違うけど売り手の対応一つで買い手の心をつかめるのだと再認識!僕もこれからの営業活動の参考にして頑張ろうっと!それと!あのマンションが買えるくらいに仕事を頑張ろうっと!カウンセリングのご予約・ご相談は…「こちら」まで!○寺子屋方式 ホームカウンセラー養成ゼミ 開催決定! 「ブログランキング」に参加してみました。応援して下さると嬉しいです。「ポチッとな」とクリックして下さいね。