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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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昆虫(バッタ、コオロギ、キリギリス)

2010.12.13
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 先週の日曜日、ベランダの椅子に座って朝のコーヒーを飲んでいると、目の前にあるデュランタの葉に妙な影が写っているのに気が付いた。葉裏から見た影である。

 早速、葉表の方へ回ってみると、何と、サトクダマキモドキ(Holochlora japonica)の幼虫である。先の10月に「サトクダマキモドキの幼虫(初齢)」を掲載したが、今回の幼虫は一昨年の観察結果から判断すると3齢らしい。



サトクダマキモドキの幼虫(3齢)1


デュランタの葉上で休むサトクダマキモドキの3齢幼虫

右の触角が2/3程切れて無くなっている

晩秋で葉っぱが黄色くなっている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/05)

 10月に掲載した初齢幼虫は、左の触角の先端1/3位が折れていた。今日の3齢幼虫は、反対に右の触角2/3程が無くなっている。ゴキブリや直翅目の幼虫は、触角や脚が切れても、脱皮することによりある程度の再生が可能らしい。しかし、2齢を経るだけで左の触角が完全に再生出来るものだろうか。恐らく、今日の個体は10月のとは別個体であろう。


サトクダマキモドキの幼虫(3齢)2


もう少し近づいてみる.腹部にある1対の黒斑が目立つ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/05)

 10月の時にも書いたが、サトクダマキモドキは卵越冬で、初齢幼虫が出没するのは5月下旬、8月には成虫になる。今頃3齢幼虫がいるのは、5月に孵化すべき卵の一部が、この夏の猛暑でおかしな事になり、越冬する前に孵化してしまったのだろう。


サトクダマキモドキの幼虫(3齢)3


ストロボを嫌って、木の枝を伝って逃げる

サトクダマキモドキの3齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/05)

 その結果として、孵化してしまった個体は冬を越せず、この3齢幼虫も、近い将来、あの世に行く運命にあると思われる。見ていても、動きに元気さが感じられない。


サトクダマキモドキの幼虫(3齢)4


葉の重なった部分に逃げ込んだ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/05)

 ストロボの光を嫌って逃げるが、跳んで逃げることはせず、枝を伝ってカメラから離れようとする。尤も、サトクダマキモドキの幼虫は、木のテッペンにいることが多いので、枝を伝って歩くのは極く普通の行動なのであろう(幼虫は前方に跳ぶだけだから、木のテッペンへ飛び上がるのは無理)。

 写真を撮り終わると、サトクダマキモドキは安心したらしく、その後は一日中同じ所に留まっていた。しかし、次の日にはもうその場所には見当たらなかった。夜行性らしいので、まァ、当然であろう。



サトクダマキモドキの幼虫(3齢)5


腹部の黒斑と胸部に見られるかすかな模様が3齢の特徴

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/05)

 この近々天に召される運命にあるサトクダマキモドキの幼虫を飼育して冬を越させる手もある。しかし、餌として何を与えれば良いのかがサッパリ分からない。

 サトクダマキモドキが普段何を食べているのか不明である。「木の葉を食べる」としてあるサイトもあるが、何を根拠にしているのかが書かれていない。以前に書いた様に、サトクダマキモドキの幼虫は、カマキリの幼虫と同じく、木のテッペンの様な目立つ場所に、同じ様な下向きの格好で、ジッとして居る。こう云うのは、捕食者のすることである。

 サトクダマキモドキは捕食性の強いキリギリス科(Tettigoniidae)に属す。キリギリスを飼育する話はWeb上に沢山あるから、それらを参考にすれば良いのかも知れない。しかし、飼育に失敗して死なせてしまうのは何としても避けたい。それよりは、自然の摂理に任せる方が良いと思うのである。








最終更新日  2010.12.13 16:47:56
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2010.10.23


 前回、東京都未記録のシママメヒラタアブが我が家の庭に出現し、更に、町の奥の方ではそれが多産している、と云う話をした。体長6mm程度の小型のハナアブだが、虫に興味を持っている者にとっては、目に付くのに充分過ぎる程の大きさである。東京都内に在住する「好虫家」の数は相当なものであろうから、これまで記録が無いと云うのは、やはり基本的に個体数が相当に少ないのだと思われる。それがこんな住宅地に多産していると云うのは、やはり今年は異常な年なのだろうか?

 そう思っていたら、また奇妙な事態に出っ喰わした。



サトクダマキモドキ(初齢幼虫)1


コスモスの花被に居たサトクダマキモドキの初齢幼虫

左の触角が途中で折れている

右下の黒い影はアブラムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 先日、虫集め用に買ってあるコスモスの花弁(舌状花)に、キリギリス類の若齢幼虫が居るのを見つけた。体長は5mm程度、良く見てみると、以前掲載したことのあるサトクダマキモドキ(Holochlora japonica:キリギリス科(Tettigoniidae)ツユムシ亜科(Phaneropterinae))の初齢幼虫であった(他に2齢2~3齢もあり)。
 サトクダマキモドキは卵越冬で、初齢幼虫が出没するのは5月下旬、今頃はとっくに成虫になっている筈である。何故、こんな時期に初齢幼虫がいるのか??
 同じ虫を重複して紹介しないのがこのWeblogの基本方針だが、季節外の出現なので、特に掲載することにした。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)2


横から見たサトクダマキモドキの初齢幼虫

体側に太い黒帯のあるのが特徴

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 これまで、このWeblogでサトクダマキモドキのの双方を紹介しているが、雌の方は9月22日、雄は9月30日に撮影したものである。しかも、前者はもうかなり弱っていて、余命幾ばくもない、と云う感じであった。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)3


拡大してみたサトクダマキモドキの初齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 サトクダマキモドキは、産卵管にあるギザギザの部分で小枝に長い列状の傷を付け、其処に多数の卵を整然と産み付ける。かなり細い枝に産卵し、しかも傷が深いので、それより上部の枝が枯死することが屡々あり、果樹やバラ栽培などの園芸家には害虫として嫌われている。

 多数の卵を産み付けるのだから、孵化した幼虫も、以前紹介した様に、狭い範囲に多数が見られて良い筈である。しかし、今回はこのコスモスの上にいた個体1頭のみで、幾ら探しても他には見付からなかった。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)4


前から見たサトクダマキモドキの初齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 ところで、サトクダマキモドキはいつ頃産卵するのだろうか。Web上で調べてみると、既に8月下旬に新しい産卵痕が見付かっている例がかなりある。今は10月下旬、8月に産卵した卵の一部が、その後の高温でおかしな事になり、越冬せずに孵化してしまったものと思われる。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)5


オマケにもう1枚

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 サトクダマキモドキの幼虫は、以前観察した時と同じく、昼間は同じコスモスの花の上で一日中ジッとしていた。しかし、次の日の朝ベランダに出てみると、もうその姿はなかった。

 今頃はどうしているのか、次第に寒くなるこの時期に何時まで生きていられるのか、自然の摂理に従う意外に道はないが、些か気になることではある。








最終更新日  2010.12.13 16:40:26
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2010.05.29


 昨日、ギボウシの葉に大きな「バッタ」が留まっているのを見つけた。クビキリギス(Euconocephalus varius = E. thunbergi)の褐色型(緑色型は此方)、成虫である。クビキリギスと言えば、秋に成虫になる虫の筈だが・・・???。

 そう云えば、クビキリギスは成虫で越冬する。一寸調べてみると、越冬成虫は7月位まで見られるとのこと。このクビキリギス、右の前肢が無いが、これは厳しい冬を乗り越えて来た名誉の負傷と云うところであろう。



クビキリギス(褐色型)1


ギボウシの葉上にいたクビキリギスの越冬成虫.褐色型

右の前肢が欠けている.名誉の負傷と言うべきか

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 先日、「虫探検広場」の5月19日(2010年)の投稿記事に、9月に捕まえたオンブバッタを飼育したところ、まだ生きている、と云うのがあった。オンブバッタは卵越冬である。だから、成虫は初冬にはあの世へ行ってしまうのが本来なのだが、条件が良ければ随分と生き延びることが出来るらしい。クビキリギスは、本来オンブバッタよりも長生きの出来る成虫越冬である。条件が良ければもっともっと生き延びるのかも知れない。


クビキリギス(褐色型)2


自然光で撮ったクビキリギス.翅の部分は少し暗い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 クビキリギスはキリギリス科(Tettigoniidae)に属し、九州大学の日本産昆虫目録、東京都本土部昆虫目録、北隆館の大圖鑑などを見ると、クビキリギスとなって居る(保育社の昆虫図鑑下巻ではクビキリギス)。冒頭で、「バッタ」と「」に入れたのは、バッタ(バッタ科)では無いからである(クビキリギスをバッタなどと呼ぶと三枝先生のお叱りを受ける)。しかし、私はどうもこの連中(直翅目)が好きではないので、皆引っくるめて「バッタ」と呼んでしまう傾向がある。


クビキリギス(褐色型)3


同じく自然光で撮影.少しピーカンに過ぎた

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 昨日は非常に天気が良かったし、被写体は大きいので、自然光でも撮影してみた。2番目と3番目がそれだが、自然光だけで虫を撮るのは、私としては極めて稀なことである。背面からのは、丁度撮影者(私)の陰になってしまうので、仕方なくストロボを使った。接写の方は、レンズが100mmだから、ストロボを使わなければ撮影出来ない。

 自然光の方が緑色が自然に写る。しかし、頭部や胸背の陽の当たるところは白っぽくなっているのに対し、陽光にほぼ並行する翅の部分は暗くなり、光ムラを生じてしまった。こう云う時は、ストロボを銀レフ的に使って、横から少し光を足してやる必要があると言える。


クビキリギス(褐色型)4


クビキリギスは口が赤いのが特徴

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 クビキリギスの大きな特徴は、上の写真の様に、「口が赤い」ことである。しかし、上の写真には赤い部分の他にも何やら色々とややこしい構造が見える。

 以前から「バッタ」の口器はどうなっているのか少し気になっていた。其処で、北隆館の図鑑にバッタ(本当のバッタ)の頭部の模式図を参考に、これらの「ややこしい構造」が何かを調べてみた(バッタ科とキリギリス科で基本的な違いが無いと仮定)。

 下の写真で、1:赤いのは大顎(大腮)、2:上唇、3:小顎(小腮)、4:??、5:小顎鬚(小腮鬚)、6:下唇鬚、となる(7は前肢の取れた傷口)。小顎鬚は非常に長く、クネクネと続いている。4はどうも良く分からない。位置的には下唇なのだが、これは写真では上から下へ延びる構造である。4の構造は逆に下から上に牙の様に飛び出している様に見える。下唇鬚は多分間違っていないと思う。この下唇鬚が下唇から分岐する所が見えれば下唇の位置が良く分かるのだが、丁度その部分が小腮鬚の影になって良く見えないのである。


クビキリギス(褐色型)5


口器の各部を調べてみた.番号に付いては本文参照

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 今日は、ガガンボの美麗種を見つけてしまった。ガガンボにもこんな美形が居るのか、と云う位綺麗な虫である。乞う御期待!!








最終更新日  2010.05.29 21:19:30
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2009.10.12


 少し前のことになるが、ベランダの椅子の近くにあるセイタカアワダチソウの葉上に、何か、バッタの類が居るのに気が付いた。

 良く見てみると、アオマツムシ(Truljalia hibinonis (Matsumura, 1928))であった。今まで我が家で見た記憶の無い虫である。体長は2cmを少し越えた程度、綺麗な緑色をしているので、遠目にはキリギリスの仲間の様に見えるが、コオロギ科マツムシモドキ亜科に属す。



アオマツムシ1


セイタカアワダチソウに居たアオマツムシ

産卵管が見えるので雌である
(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 この個体は、上の写真から明らかな様に、産卵管を持っており、雌である。背中の網目模様(翅脈)を見ると、かなり規則的(下)。これは雌の特徴で、雄の方は翅を擦らせて発音する為か、網目がもっと不規則な奇妙な模様になっている。どうもこの手の虫には詳しくないので良く分からないのだが、この様な雌雄による翅脈の違いは、スズムシやマツムシでも同じであり、この仲間では普通の事らしい。


アオマツムシ2


背側から撮ろうと少し突っついたら、こんな格好になってしまった

綺麗な緑色だが、標本にすると黄褐色になる

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 ところで、このアオマツムシ、以前紹介したウスグモスズと同じく、外来種である。しかし、ウスグモスズよりずっと古参で、北隆館の新訂圖鑑に拠れば、1917年に東京で発見されたとある。一方、Wikipediaには「日本での初記録年月日も1898年(明治31年)という説と1908(明治41年)年ごろという説があり、データの付いたタイプ標本が残っていないため判然としていない。ただし、初記録地は東京都の赤坂榎木坂である」と書かれている。何方が正しいのか判断材料に乏しい。


アオマツムシ3


側面から見たアオマツムシ.前翅の前縁部が直角に畳まれている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 原産地もハッキリしない様で、北隆館の圖鑑には東洋熱帯(中国)と推定されるとあるが、Wikipediaでは「中国大陸より日本に入り帰化した外来種という説が一般的だが、原産地ははっきりせず」と書かれている。

 しかし、外国での記録がないウスグモスズとは異なり、九州大学の昆虫目録には、その分布に「HONSHU,KYUSHU;China」とあり、少なくとも中国は含まれている(尚、九大目録の学名はCalyptotrypus hibinonis)。


アオマツムシ4


アオマツムシの横顔.中々愛嬌のある顔をしている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 このアオマツムシ、見付けたのは雨模様の日の昼過ぎであった。日中はそのままジッとして動かず、次の日(一日中雨)には同じセイタカアワダチソウの別の場所に居た。それからかなり経って、台風18号の通過した日の夜に、デュランタの枝にそれらしき虫が留まっているのを見付けた。暗くて分かり難かったが、体の輪郭や触角の長さから判断してアオマツムシと思われる(但し別個体の可能性が高い)。かなり活発に動いており、やはり夜行性の虫は、昼と夜で動きが随分違うことを実感した。


アオマツムシ5


正面から見たアオマツムシ.触角は洗濯機のホースの如し

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 セイタカアワダチソウは勿論草本だが、名前の通り背が高い。アオマツムシはウスグモスズサトクダマキモドキと同じく樹上生活者だそうである。セイタカアワダチソウを木と間違えたのだろうか。

 これまで当Weblogで紹介した直翅目昆虫の多くは樹上生活者であった。私は草の根を分けて虫を探すことをしない(蚊に喰われる)ので、撮影する直翅目昆虫はどうも樹上生活者に偏る様である。


アオマツムシ6


上から見たアオマツムシの顔

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 アオマツムシの雄は「リーリーリー」と大きな高い音で鳴くとのこと。今、夜になると色々な虫が庭で鳴いている。しかし、どうも直翅目昆虫に興味のない私には、カネタタキを除いてこれらの虫の音が全く区別出来ない。其処で、「虫の音WORLD」と言うサイトで虫の音を調べてみると、どうやら我が家の近くに最も沢山居り、また一番元気に鳴いているのはアオマツムシの様で、ツヅレサセコオロギと思しき声も時々聞えている。それならば、一生懸命探せばアオマツムシの雄も見つかるかも知れない。しかし、コンクリートに囲まれた庭では音が反響して何処から聞こえてくるのか甚だ分かり難い。探すのは一寸無理な様である。

 最後にアオマツムシの聴器を示す(下)。余り外見はパッとしないが、中は空洞になっているはずである。2又になったサトクダマキモドキの聴器とは全然違う構造をしている。クダマキモドキは別科(キリギリス科)なので、この程度の違いは当然なのだろうか。


アオマツムシの聴器


アオマツムシ(雌)の聴器(左:前、右:後)

脛節上部の膨れた部分に聴器がある

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/29)

 実は、先日の台風18号でハナモモの木が倒れてしまった。地面が柔らかく、3年前の台風でも倒れたので支えがしてあったのだが、生長が速すぎて支えきれなくなり再度倒れてしまったのである。お金をかけて直しても、また台風が来れば倒れる可能性が高く、兄と相談した結果、可哀想だが片付けてしまうことにした。デュランタにアオマツムシが来ているのを見たのはその日の夜である。同じ日にサトクダマキモドキの雌も見た。或いは、これらの樹上生活者は、ハナモモの木に棲んでいたのかも知れない。


[訂正]当初は、我が家の周辺で一番元気に鳴いている虫をツヅレサセコオロギとしていたが、これはアオマツムシの誤りであった。「虫の音WORLD」では音量が分からないので間違えてしまったのである。本文を訂正しておいた。(2010/10/12)








最終更新日  2010.10.12 08:07:37
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2009.09.10


 今日は私の苦手とするバッタを紹介する。ショウリョウバッタ(Acrida cinerea)、直翅目バッタ亜目バッタ上科バッタ科に属す最もバッタらしいバッタの1つである。雌雄で大きさが顕著に異なり、雄は細くて体長5cm位、雌は太めで10cm近い個体も時に見られる。写真のバッタは雌で、体長は6~7cm程度、雌として普通の大きさである。

 このバッタには別名が沢山ある。ショウジョウバッタ、コメツキバッタ、ハタオリバッタ、キチキチバッタ(雄)等は、みなこのショウリョウバッタのことである。写真のバッタは柄のない緑色をしているがこれは緑色型で、他に褐色型があり、この型の場合は多少の斑紋が認められる。雄や褐色型を御覧になりたい読者は此方をどうぞ。



ショウリョウバッタ(雌)1


ハギの木に留まるショウリョウバッタの雌

体長は6~7cm程度でかなり大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/11)

 主にイネ科の植物を食べるので、イネ科の雑草が少ない住宅地には普段は現れないバッタである。少し奥の方の畑や草地がある所には沢山居るが、我が家では今まで見たことは多分無いと思う。それが何故か、我が家の庭にやって来た。しかも、留まっているのはハギの枝、イネ科植物に留まっているのを見慣れているので、ショウリョウバッタとハギの組み合わせは何となく奇妙である。

 前の日に大雨が降ったので、雨を避けようとして、こんな所に来てしまったのだろうか。ヒョッとすると、お家に帰れなくて、途方に暮れているのかも知れない。


ショウリョウバッタ(雌)2


横から見たショウリョウバッタ(雌)

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/11)

 ショウリョウバッタの複眼を背側から撮ってみた(下)。以前紹介したオンブバッタ(バッタ上科オンブバッタ科)には、複眼の内側に他とは少し異なって見える膨れた部分があったが、このショウリョウバッタの複眼は殆ど均質に見える。


ショウリョウバッタ(雌)3


背側から見たショウリョウバッタの複眼

特に変わった構造は見られない

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/11)

 少し斜めだが、腹側から見ると、下の写真の如し。何とも冴えない馬面!!。左右の複眼の間やや下側と、複眼の上に小さな白っぽい略円形の構造が見える。始めは何かと訝ったが、バッタの単眼であった。


ショウリョウバッタ(雌)4


腹側から見たショウリョウバッタの雌

どうもこの手の顔は好きになれない

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/11)

 下の写真で分かるとおり、単眼は反対側の複眼の上にもチャンとあり、セミなどと同じく全部で3個。同じ単眼でもクモ類の単眼は結像するカメラ眼であり、その意味では人間の眼に近いが、昆虫の単眼は単なる光受容器で、結像することは無くただ明暗が分かるだけらしい。

 多くの昆虫では、単眼は頭頂付近にあり、背側を向いている。背側は一般に空の方向だから、昼夜の区別や、空からの天敵の接近を感知するのに役に立って居るのかも知れない。これに対し、このバッタの単眼はどちらかと言えば腹側にある。腹側からの明暗に関する情報と言うのは一体何だろうか。ショウリョウバッタやオンブバッタは、下の写真の様に、頭部をやや立てていることが多い。これは、或いは、単眼が下向きではなく前に向く様にする為なのかも知れない。


ショウリョウバッタ(雌)5


複眼間の腹側やや下と複眼の上に単眼が見える

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/11)

 複眼の上にある単眼を拡大してみた(下)。何か水滴が付いている様に見えるが、雨はずっと前に止んでいる。この水滴様のものは集光レンズの役目を果たしているのかも知れない。セミハチの単眼とは大部外観が異なる単眼である。


ショウリョウバッタ(雌)6


ショウリョウバッタの複眼とその上に位置する単眼

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/11)

 其処で、体の中央腹面にある単眼も等倍接写して良く観察してみようと思い、カメラを持ってもう一度ハギの木のあるところに行ってみた。しかし、もうバッタは何処にも見当たらなかった。やはり、バッタの方としてもハギの木では何となく落ち着きが悪かったのかも知れない。








最終更新日  2009.09.14 07:04:22
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2009.08.09


 一ヶ月ほど前、ウスグモスズの幼虫と思われる虫を掲載した。今日はその成虫を紹介する。居たのは同じクチナシの木である。だから、直接的な証拠にはならないが、前に紹介した幼虫は、やはりウスグモスズの幼虫である可能性が高いと言える。


ウスグモスズ(雌)1

クチナシの葉裏にいたウスグモスズの成虫(雌)

体長は産卵管を除いて7mm

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 上の写真の様に、葉裏にくっ付いていた。産卵管が見えるので、これは雌。体長は産卵管を除いて7mm、しかし脚は長いし触角も長いので、もっと大きく感じられる。

 このウスグモスズ(Usgmona genji or Usugumona genji Furukawa, 1970)、日本以外からの報告がないにも拘わらず原産地不明の帰化昆虫とされている、奇妙な虫である。しかし、この虫の来歴その他については別の所にかなり詳しく書いたので、此処では触れない。興味のある読者諸氏は此方を参照されたい。
ウスグモスズ(雌)

驚くとサッと葉表に逃げる.実際は此方を撮ったのが先

位置が高いので殆ど見えないが時折葉上から顔を出す

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 かなり敏感で、撮影しようとすると、葉表にサッと逃げる。丁度私の背の高さ位の所なので、葉表に逃げられると殆ど見えない。しかし、時折顔だけが見える(上)。しかし、これでは全身像は撮れない。脚立を取りに行って戻ってくると、もう居ない。何処へ行ったか知る由もない。

 次に見付けたときは、クチナシの徒長した新梢に居た。枝を上り下りしながら、触角の掃除をしている。
ウスグモスズ(雌)

クチナシの若い枝で身繕いをするウスグモスズ

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 ウスグモスズは体の輪郭は、クサヒバリと非常によく似ている。しかし、脚、特に後腿節に模様がないので簡単に区別することが出来る。何れもコオロギ上科クサヒバリ科(Trigonidiidae:ヒバリモドキ科とも呼ぶ、コオロギ科クサヒバリ亜科とする場合もある)に属し、後脛節に長い棘を列生する。
ウスグモスズ(雌)

ウスグモスズの全身像、眼が黒くて可愛い

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 以前も書いたが、私はバッタの類(直翅目)がどうも好きになれない。所謂バッタ(バッタ上科:ショウリョウバッタ、イナゴ類、オンブバッタ、ヒシバッタ類)の顔を見ると不愉快になるし、キリギリス類、カマドウマ等にも好意を寄せない。また、コオロギ類も好きではない。

 しかし、このウスグモスズだけは、何故か可愛いと思う。眼が黒くてパッチリしているせいだろうか?
ウスグモスズ(雌)

クチナシから跳んで枯れたユリの茎を上下するウスグモスズ

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 クチナシの新梢を左手でいじくり回していると、危険を感じたのか、いきなり草むらの方へ跳んでしまった。落差は約1.5m、このウスグモスズの体長は7mmだから、人間(体長1.5m)に換算すれば約320mの飛び下りに相当するが、小さい「物体」の場合は空気抵抗がずっと大きいので大した問題にはならないらしい。

 ファインダーを覗いている間に逃げられたので、普通ならマズ探し出せない。しかし、雑草多しと雖も庭の中、直に見付け出すことが出来た。今度は枯れたユリの茎を上下している。
ウスグモスズ(雌)6

4分後に最初見付けた場所の直ぐ近くでまたウスグモスズを見付けた

僅か4分で元に戻るとは考え難いので、別個体であろう

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 ところが、ファインダーを覗いている間に、また何処かへ跳んで行ってしまった。かなり探したが、今度はもう見つからなかった・・・。

 諦めて、撮った写真の確認を少ししてから、元のクチナシの木を見て驚いた。最初に見付けた場所から数cmも離れていない所に、また、ウスグモスズが居るではないか。しかも同じ雌。時間にして僅か4分、この僅かな間に元に戻ったのであろうか? 一寸それは考え難い。とすれば、2頭居たのか・・・。

 クサヒバリの様に脚に模様があれば、同一種でも斑紋の入り方にある程度の違いがあるので区別が出来るが、ウスグモスズにはその模様がない。しかし、首の辺りの微妙な色彩変化や、脚に付いたゴミの位置などを比較すると、どうやら別個体らしい。最初から2頭居たのである。
ウスグモスズ(雌)7

ウスグモスズの体を拡大.拡大してみると、結構毛脛!!

前脚脛節基部付近に聴覚器官らしき構造は見えない

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/06)

 ウスグモスズは前にも書いた様に、コオロギ上科ではあるが発音器を持たず鳴くことが出来ない。当然、音を聞く必要も無いので、聴覚器官も持たない。以前紹介したキリギリスに近いサトクダマキモドキには聴覚器官があり、その写真も示したが、このウスグモスズの該当部分(前脛節基部付近)にはそれらしき構造は見当たらない。

 同じクサヒバリ科に属すクサヒバリ、キンヒバリなどは美声で知られている。しかし、ウスグモスズの他にもクロヒバリモドキやキアシヒバリモドキなど、同じクサヒバリ科に属すにも拘わらず発音器も聴器を持たない虫が居る。人は様々、虫も様々である。








最終更新日  2009.08.10 08:29:23
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2009.07.10


 先日、ベランダの椅子で一服していると、直ぐ横にあるクチナシの葉裏に、以前紹介したハリブトシリアゲアリ(体長3.5mm)位の小さな虫が居るのが目に入った。しかし、良く見るとアリではない。ツツーと2~3mm前に進んだかと思うと止まり、暫くすると、またツツーと進む。

 早速マクロレンズで覗いてみた。クサヒバリ類の幼虫らしい。


ウスグモスズ?の若齢幼虫1
ウスグモスズ?の若齢幼虫.体長は尻尾の突起を入れないで約3mm

(2009/07/01)



 葉裏のにいる虫というのはストロボでは撮り難い。逆さの儘少し撮ってから、葉をソ~と裏返して、先ずその位置で正面から撮る。次に葉を回転させて横からも撮ろうと思ったのだが、途中で逃げられてしまった。こんな小さな虫にピョンと跳んで逃げられたら、もうお終い、二度と見つからない。そんな訳で、今日は葉裏の逆さまの写真と正面からの写真だけである。

ウスグモスズ?の若齢幼虫2
第2付節が膨らんでいるのはクサヒバリ科の特徴

(2009/07/01)



 さて、この虫、何の幼虫か。小型であり、また、第2付節が膨らんでいるので、クサヒバリ科(Trigonidiidae:ヒバリモドキ科とも呼ぶ、コオロギ科クサヒバリ亜科とする場合もある)に属すことは間違いないだろう。東京都本土部昆虫目録を参照すると、クサヒバリ科にはキンヒバリ、カヤヒバリ、ヤマトヒバリ、クサヒバリ、キアシヒバリモドキ、ウスグモスズの6種が登録されている。しかし、キアシヒバリモドキは山地性が強いそうだし、キンヒバリは水辺の葦原、カヤヒバリは乾燥した背の高い草原、ヤマトヒバリは自然度の高い林縁等に棲息するとのこと。都区内の住宅地の灌木上に居る可能性があるのはクサヒバリとウスグモスズだけの様である。

 この2種の内、クサヒバリには後腿節の外面に2本の暗色縦条がある。それに対して、ウスグモスズは無紋で全体に淡色である。・・・とするとこれはウスグモスズと言うことになる。それに、この付近にウスグモスズが居ることは既に確認されている。しかし、写真の虫はまだ若齢幼虫、生長すれば暗条が出て来る可能性も否定はできない。

 其処で、此処では「ウスグモスズ?の若齢幼虫」と「?」を付けておいた。

ウスグモスズ?の若齢幼虫3
クサヒバリ類は正面から見ると中々可愛い

(2009/07/01)



 ウスグモスズ(Usgmona genji or Usugumona genji Furukawa, 1970)と言うのは変な虫である。1属1種、日本以外からの報告が無いにも拘わらず、原産地不明の外来種とされている。

 学名を見てお分かりの通り、1970年と言うかなりの最近に、日本人の手によって記載がなされている。北隆館の大圖鑑に拠ると、1960年代に東京都区部西部で最初に発見され、その後急激に分布を拡げたとのこと。当然、新種、しかも新属、これは大変なことである。

 東京都区内から直翅目の新種の出る可能性など、常識的には殆ど考えられない。其処に、新種よりももっと可能性の少ない新属が突如として現れた(しかも、恐らくかなりの頭数で)、と言うのが、このウスグモスズが帰化種と考えられている根拠らしい。

 実は、このウスグモスズの成虫に関しては、昨年の暮れにもう一つのWeblogでかなり詳しく紹介した。同じことを繰り返して書くのは些か気が引けるし、また長くなるので、この奇妙な由来の虫に感心を持たれた読者諸氏は此方を参照されるよう御願い申し上げる。








最終更新日  2009.07.10 12:30:36
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2008.12.28


 2週間ほど前のある朝、植木に水をやるときに使うバケツの中でクサヒバリの様な小さな虫が1匹溺れているのを見付けた。上向けに腹を出してひっくり返っている。もう御臨終の様である。

 しかし、柄杓で掬ってスレートの上に移してやると、僅かだが動いた様に感じられた。其処で、手で一寸突っついてみると、更にまた動いた。どうやらまだ一応生きているらしい。早速、木の葉で掬って、近くのビョウヤナギの葉の上に移してやった。


カネタタキ(雌)
溺れていたカネタタキの雌.体にまだ水が付いている

右の尾毛(お尻の先にある長い突起)が欠けている

その下に産卵管が見える
(2008/12/16)



 ビョウヤナギの葉上に移っても、当然のことながら、元気はまるでない。葉の上でグタッとしたまま殆ど動かない。触角も妙な具合に曲がったままである。お尻の左右にあるはずの細長い突起(これを何故か「尾毛」と呼ぶ)の片一方が欠けている。水に落ちてもがいている間に取れたのだろうか。それとも、もう死期の迫った、ボロボロの体なのだろうか。

カネタタキ(雌)
如何にも力が無いと言う姿

(2008/12/16)



 お尻から産卵管が出ているのが見える。と言うことは、雌の成虫である。しかし、翅は全く無い。何とも変な虫である。


カネタタキの顔
カネタタキの横顔.複眼が一寸面白い

(2008/12/16)



 私は昔からこの連中(直翅目)が苦手である。図鑑を見ることも殆ど無い。しかし、調べてみると、直ぐにカネタタキの雌であることが分かった。コオロギ科カネタタキ亜科(或いは、コオロギ上科カネタタキ科)に属す。

 雄は、チッチッチッ、或いは、チンチンチンと鳴くが、この雄の方も変な虫で、翅は腹部の1/2にも達せず、腹背の大半は露出している。そんな小さな翅でも結構音が出るのだから不思議なものである。

カネタタキ(雌)3
元気になったカネタタキの雌

(2008/12/16)



 1時間程してから見に行くと、近くの別の葉に移ってジッとしていた。もうかなりシッカリしていて、触角もピンッと伸びている。しかし、その長さは左右で違っている。左の方は先端が折れたらしく少し短かい。

カネタタキ(雌)4
正面から見たカネタタキ.意外に普通の顔をしている

(2008/12/16)



 ストロボを何回も焚くと、身の危険を感じたのか、葉の付け根の方へ逃げようとした。どうせ逃げるのなら、もっと暖かい所が良いであろう。そこで、掌の中に入れて、陽の当たっているブルーベリーの木に移してやった。ところが、ブルーベリーの葉上に降りた途端、大きく跳躍して何処かへ姿を隠してしまった。

 まァ、これだけ元気になれば、後は安心であろう。

カネタタキ(雌)5
斜めから見たカネタタキ.触角の片側が短い

(2008/12/16)



 しかし、調べてみると、カネタタキは卵越冬だそうである。と言うことは、あの雌はもう務めを果たし、余生はあと幾ばくもないことになる。

 やがて何処かの葉陰で、誰知ることもなく、静かにあの世へ旅立って行くのであろう。








最終更新日  2008.12.29 16:29:29
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2008.10.12


 さて、今日は前々回の「サトクダマキモドキの幼虫」の続きである。

 この幼虫、何時も木本植物(稀に草本)の高いところに居て、ジッとしている。葉っぱの上に居るのだからよく目立つ。少し位の雨が降ってもその儘で、かなり酷くなると葉裏に逃げ込む。


サトクダマキモドキの幼虫3_1
風の強い日に、ビョウヤナギの花の上で触角を畳んでいる

サトクダマキモドキの2齢幼虫(2008/06/15)



 上の写真はビョウヤナギの花に居た2齢幼虫である。この日は風が強かった。サトクダマキモドキの触角は、成虫も幼虫も非常に長い。やはり風が強いと、触角に加わる刺激が強過ぎるのか、或いは、傷つけられたりすることもあるのか、写真の様に触角を体の側に寄せていた。こう言う格好をしていることは、滅多にない。

サトクダマキモドキの幼虫3_2
洋種のミツバツツジの上に留まる2頭のサトクダマキモドキの3齢幼虫

葉っぱの黄色を押さえた分だけ幼虫の青味が強くなっている

(2008/06/24)



 初齢幼虫は群を成すと言うほどではないが、2~3頭が直ぐ近くにいることが多かった。これはその後も同じで、全体の頭数が次第に減って来たので見る機会は少なくなったが、時折上の写真の様な光景を見ることがあった。

 この幼虫、どうも良く分からないのだが、3齢ではないかと思う。体側の斑紋に2つあった黒色斑が1つになっており、その他の不明瞭な斑は無くなっている。撮影したのは6月24日。最初に見付けたのが5月20日だから、35日は経っている。3齢になってもおかしくはないと思われる。

 留まっている木は、外国産のミツバツツジで、威勢が悪く葉が黄色になっている。余りに黄色いので、少し黄色を押さえた結果、虫の体色が実際より緑に寄ってしまった。

サトクダマキモドキの幼虫3_3
ドウダンツツジの徒長枝の上で下を向いてジッとしている

サトクダマキモドキの3齢幼虫(2008/06/27)



 高いところでジッとしてる習性はその後も変わりがない。上の写真では、ドウダンツツジの徒長枝の上で、下向きになったままジッとしている。この徒長枝は、ベランダの椅子に座るとよく見える位置にある。一服する度に確かめてみたが、一日中同じ様にして居た。相変わらず、カマキリの幼虫と似ている。

サトクダマキモドキの幼虫3_4
西洋シャクナゲの葉上で下を向いてジッとしている

サトクダマキモドキの3齢幼虫(2008/06/27)



 こうした習性は、捕食性昆虫のすることの様な気がする。しかし、シャクナゲの葉の付け根で下を向いて居たりする(上の写真)こともある。この場合、もし他の昆虫が来るのを待っているのならば、もう少し葉の先の方で待ち受けなければ、獲物を捕まえる機会は少ないだろう。どうも良く分からない習性である。

 写真の幼虫の触角は、一本は真っ直ぐだが、もう一本は横を向いている。これは、このサトクダマキモドキの幼虫が警戒しているときに取る行動で、普段はその前の写真の様に2本とも真っ直ぐである。写真を撮るために近づいたので、警戒し、一本を横に振り向けたのである。何故、こう言うことをするのかはこれまた良く分からないが、何時も同じである。

サトクダマキモドキの幼虫3_5
ヒメリンゴ?の葉上に留まるサトクダマキモドキの3齢幼虫

我が家のサトクダマキモドキの幼虫は、この数日後に姿を消した

(2008/07/01)



 初齢幼虫は体長5mm程度であった。キチンと計っていないので不正確だが、この頃には12mm位には成長していたと思う。数は次第に減り、7月に入ると遂に1頭だけになってしまった。上の写真は、一寸枯れかかったヒメリンゴ(コリンゴ?)の葉上でジッとしている最後の個体。

 これまでもそうであったが、サトクダマキモドキの幼虫は、雨風の強い日があると、必ずその数を減じた。風雨位で死ぬとは考えられないから、何処かへ避難した後、今まで居たところとは別の所に移動してしまうのだと思われる。この個体も、風雨の強かった日(上の写真の数日後)を最後に姿を消してしまった。

 気象庁の「過去の気象データ」を参照すると、東京(大手町)では7月4日にかなりの雨が降っており、風も最大風速11.8mを記録している。多分、この日がその姿を見た最後の日であったのだろう。

サトクダマキモドキの幼虫3_6
上の写真の部分拡大.体側の斑紋が2齢とは異なることに注意

(2008/07/01)



 その姿を消したサトクダマキモドキの中の1頭かも知れない個体が先日現れた。その次の日にはもう居なかったから、何処か別の所からやって来た個体なのかも知れない。だが、本来我が家に棲み着いており、まだ背の高い高いクリやヤマモミジの木の何処かに居る可能性も否定は出来ない。

 何れにせよ、気分的には、これでサトクダマキモドキの生活環に関しては一巡したと言う感が深い。


 ところで、サトクダマキモドキと一緒に居たハラビロカマキリの幼虫がどうなったかも、ついでに書いておこう。

 写真は撮っていないが、3齢に達すると体の幅がずっと広くなり、脚の縞模様が殆ど無くなった。しかし、お尻を曲げてピンと立てるのは相変わらず同じである。行動範囲が拡がって、最初にいた辺りからかなり離れた場所で見ることが多くなり、やがてサトクダマキモドキの幼虫同様、その姿を消してしまった。

 9月の中旬になってハラビロカマキリの成虫が出現した。しかし、この個体が我が家で生まれたチビカマの成長した姿である可能性は低い。サトクダマキモドキはこの辺り(東京都世田谷区西部)ではかなり稀な虫であるのに対し、ハラビロカマキリは毎年やって来る普通種だからである。








最終更新日  2008.11.03 21:39:19
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2008.10.07


 先日、我が家で育った可能性の高いサトクダマキモドキの雄を紹介した。そのずっと前、今年の晩春にサトクダマキモドキの初齢幼虫を掲載したが、幼虫のその後は未掲載の儘であった。勿論、写真は撮ってあるのだが、7月の上旬に姿を見せなくなってから、また何時か現れるだろうと思っている間に、掲載の機会を失ってしまったのである。しかし、それらの幼虫の中の1頭が、先日のサトクダマキモドキに成長したのであれば、その間の写真も紹介すべきであろう。

 と言う訳で、今日は今年の春から初夏にかけて撮ったサトクダマキモドキの幼虫のその後を掲載することにした。なお、写真が多いので、2回に分けることにする。


サトクダマキモドキ初齢幼虫2_1
雨に濡れるサトクダマキモドキの初齢幼虫

(2008/05/30)



 まず最初は、比較の為に初齢幼虫の写真を掲げておく。体側に沿って黒い筋があるのが初齢幼虫の特徴である。写真としては完全な前ピンで、本来は没にすべきものだが、一応手前の眼は辛うじて被写界深度に入っているし、触角と前肢に付いた水滴が印象的なので出すことにした。まだ、如何にも子供、と言う顔をしている。

サトクダマキモドキ2齢幼虫1
2齢になって間もないサトクダマキモドキの幼虫

(2008/06/04)



 次は、2齢になったばかりの幼虫で、ニワナナカマドの葉上に居た5~6頭の内の1頭である。体側にあった黒い筋は、第2腹節側面の少し大きな黒斑と、第1腹節、胸部の淡い斑紋だけになっている。

サトクダマキモドキ2齢幼虫2
触角の掃除をするサトクダマキモドキの2齢幼虫

(2008/06/14)



 10日経って撮ったのが上の写真。その前の写真と同じ個体か否かは不明だが、シッカリ御飯を食べたらしく腹部が大きく膨らんでいる。丁度、身繕いをしているところで、触角の掃除中である。

サトクダマキモドキ2齢幼虫3
成長したサトクダマキモドキの2齢幼虫

初齢と較べると少し貫禄が付いてきた

(2008/06/14)



 2齢幼虫をもう少し大きく撮ると上の写真の如し。初齢幼虫と較べると、少し貫禄が付いてきたと言える。

 初齢幼虫は灌木のテッペン近くの葉の上で何時もジッとしており、何かを待っている様な感じであった。これはハラビロカマキリの幼虫と全く同じで、捕食者を思わせる行動である。それは2齢になっても同じであった。

 2齢幼虫の行動と、3齢と思われる幼虫は、また、次の機会に紹介することにしよう。








最終更新日  2008.11.03 21:41:05
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