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May 11, 2009
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カテゴリ:文庫

なみだの陸上部(1)
なみだの陸上部(2)

あたしはちいさいころから人より走るのだけははやくて
それでさそわれるまま陸上をはじめたけど
それは はやく走ると人がほめてくれたからよ
そうよ
あたしはほめられたいから走ってただけよ
そうやって 人にののしられたり
いやな思いをしてまで走りたいなんて思わない

 
「りぼん」昭和60年1月号から10月号・12月号にかけて連載された、陸上競技を題材にした少女漫画です。
久々に読み返しました。りぼんマスコットコミックスでは全3巻ですが、文庫全2巻で再版されているのでご紹介します。

陸上を題材にしたり、主人公がランナー/スプリンターである漫画は多くなり今では珍しくありませんが(最近では「月刊ヤングジャンプ」に『風が強く吹いている』が載ってますね)、1980年代に、少女漫画誌の「りぼん」で、「決められたコースをただ走る」だけのこの競技をテーマに一年間も連載ができて、実際当時それが好評だったのです。私も気に入ってます。当時小学生だった私が初めて読んだ陸上モノの少女漫画です。1980年代、「りぼん」に於いて高橋由佳利の存在は大きかったと思います。
陸上というものは、見ていて退屈な競技です。走っている本人達にはそれぞれドラマがあるんでしょうが、見ている側としては「他人が一生懸命走っている」からといって何なんだという思いがあります(笑) それが、走る本人や、それを支える周囲の人々の視点で読むと面白いんです。今読むとそれほど斬新ではないんですが、25年前は新鮮でした。

主人公は秋の北海道大会で有栖川しのぶとせりあった、小泉るう子。去年の競技中の事故がトラウマとなり、陸上名門校への推薦をけって、人がおらず陸上部も休部中の弱小、すすき野高校に進学してきます。
周囲に騒がれながらも、陸上はもう辞めて、憧れていた尾花沢(おざわばな)くんの応援をするために野球部に入部するの一点張り。もうくる日もくる日も真っ黒になってトレーニングと記録に明け暮れる毎日はたくさん、好きな人の応援をして青春を満喫しようと思うるう子。運動オンチの紺野夜貴子(こんのよきこ)という友達もできます。
野球部のマネージャーになろうとウロウロしていてるう子が迷い込んでしまったのは、今は活動をしていない「陸上部」の部室。そこにいた男子、北別府慶秋(きたべっぷよしあき)は大勢の女子をはべらせハーレムを作っている、そんな様に一度は失望するるう子。ところが憧れていたはずの尾花沢くんが自分と同じくコンプレックスを持っている小さな人間だと知ってしまい、更に彼が夜貴子に告白する処に偶然居合わせてしまう。

運動神経ゼロの夜貴子に「あなたみたいにじぶんの からだを思うようにあやつれる人には そのステキさなんてちっともわかっちゃいないんだから」と言われるるう子。北別府に自分の入るはずだった陸上の名門、あしがら学園の見物に連れて行かれ、あの事故を引きずらずにリハビリを始め今も走り続けている有栖川しのぶの姿を目にします。

半年まえのことをひきずっているのは あんたひとりなんじゃないのかな


夜貴子と付き合いたいがために土下座までしてしまう野球部のヒーロー。それを容赦なくふる夜貴子。

以来、夜貴子とぎくしゃくしてしまうるう子。崇拝していたものがガラガラ音を立ててくずれてしまったかのよう、でもそうさせた夜貴子のことが羨ましくもあった。
北別府の「いまのあなたに走る以外なんのとりえがあるっての?」と軟派ながらも胸に刺さる言葉。足を壊した陸上部部長の北別府は、誰も走りに来てくれない部室で、自分の代わりに走ってくれる「誰か」を待っていた。るう子の弱いところを完璧に補強するように作ってある練習表。
北別府のハーレムだった陸上部部室の女子一同は、るう子を歓迎し、社交クラブを辞めて新陸上部の結成記念パーティーを開いてくれる。顧問の猿渡先生、部長の北別府慶秋、唯一の現役ランナー小泉るう子、そしてなんとマネージャーとして紺野夜貴子。
夜貴子と尾花沢くんがあれからどうなったかも聞けないまま、練習を終えたるう子は酒に酔っている尾花沢くんを見かけて「あまえるんじゃないっ!!」とひっぱたきます。
「…思いどおりにならないことはいっぱいあるわ ほかの人のわき役ばっかりやらなきゃいけないことだっていっぱいあるわ だけどあたしなんかでもいつかは いちどぐらいじぶんのドラマの主人公になれるかもしれない」、そうしてるう子の初恋は幕を閉じます。

陸上部が騒がれているのが面白くない女子生徒に突き飛ばされ、軽いケガをしただけでもう大会に出ないと言い張るるう子に、夜貴子は彼女が陸上部のマネージャーになった本当の理由を話しに来てくれます。
「あたしはあんたにあこがれてるのよ」。
じぶんの足だけで だれよりも はやく走れるあんたに あたしはあこがれてるのよ。

彼女を信じて時間通り競技場に集合する陸上部。時間ぎりぎりに現れたるう子。
圧倒的な速さで大会新記録を出すも、慌てて着替えたためゼッケン不装備で失格。大笑いするるう子と北別府。
あたし きょうの白いテープを忘れない このさきもずうっと きっと忘れないわ

走ることを「思い出して」くれたるう子を中心に駅伝に出場する陸上部、ずっと北別府の後を追って走ってきたしのぶは「あたしのライバルは慶秋だけだわ ねえ もう一度走ってよ!」と泣き崩れて彼に抱きつく。
るう子は夜貴子に「ほんとうに人を好きになるって どういうことなのかなあ?」と本音を打ち明けます。
駅伝ではしのぶを抜けなかったものの、区間賞1位に輝くるう子。日本選手権の出場通知が届きます。
その後、北海道畜産高校の桑名修司という慶秋にとって恋のライバルになる男が登場し、こじれた四角関係が続いたままインターハイへと物語は進みます。
慶秋の前で素直になれないるう子、「つまり好きなのね」と鋭く指摘する夜貴子。しのぶはるう子をハワイへ、ホノルル・ジュニアマラソンに誘います。
走るのは怖くないと答えるるう子、「わたしはあなたとの決着をつけたいのよ!」と言うしのぶ。その決着とは、陸上ではなく、慶秋を巡ってのもの。
命の保証はない炎天下のフルマラソン、「おれは将来有望な陸上選手をふたりも再起不能にさせたくない」という慶秋の反対を押し切って出場する二人。るう子もしのぶも、お互いに「相手の持っていないもの」に憧れて、意地を張り、「走る意味」をそこに見いだしてます。
あなたはもう走らないのかと慶秋に訊くるう子。慶秋は走ればきっといいことがあると言っていた。
「いいことってなんだろうってあたしずっと考えてた それはきっと優勝カップでも 記録をぬりかえることでもない だけど なにかたいせつな あたしにとってとてもたいせつなこと あたし その意味がやっとわかりはじめた気がするわ」


死闘のマラソンレースの最終盤で、靴を脱ぎ、昔叩き込まれた「女子800メートル」を思い出して全力疾走するるう子、最高のクライマックスで幕を閉じた連載でした。

そしてあたしもきょうから練習を再開する
いつかまたあんな素敵な気分に出会うために
そんな思いをかかえながら北国のはやい冬をむかえている



りぼんマスコットコミックスでは第2巻に昭和59年10月号掲載の読み切り『マイ・クラシック』(このお話も好きです)、第3巻には60年12月号掲載の、夜貴子を描いた番外編『なみだの週番日誌』、58年冬の号掲載の『カリフォルニアの休日』が採録されてます。文庫版の採録内容は知りません。夜貴子の男嫌いコンプレックスの原因となった経緯が描かれている『なみだの週番日誌』は採録されてるといいですね。主人公のるう子よりも夜貴子が可愛かったりするので。

お薦め度:★★★★☆

高橋由佳利は私は『王様たちの菜園』(短編集)から知っているんですが、『なみだの陸上部』で一気に良くなった気がします。その後『わたしはサボテン』『狸穴中学バナナ事件』などの作品がありますが、文庫で再版されているのはこの『なみだの陸上部』だけです。私も好きな作品ですが、再版されるだけあって一般の評価も高いのでしょう。


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最終更新日  May 11, 2009 03:29:16 PM
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