611287 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

運命が見える瞬間

運命が見える瞬間

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

コメント新着

大曲修司@ Re:新しい年は天災と戦争の危険が?(12/28) 動物的な直感力を養っています
悦子@ Re:家電量販店はサンプル展示場? なるほど。確かにそう考えると納得です。 …
えつこ@ Re:満月より明るい彗星 アイソンという名前がとてもオシャレな感…
大曲修司@ Re:女性の心の底を知りたい人へ(05/30) 占いではモテるはずだったのですが、強欲…
酔凰@ Re:天皇の賢明なご決断(05/02) 「八瀬童子」というの隆慶一郎さんの小説…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2014/01/23
XML
カテゴリ:櫻井秀勲の目
この1月の日本経済新聞「私の履歴書」は、世界的指揮者、小澤征爾が書いている。私がこれを読んでいて驚いた点は2つ。1つは驚くほどの記憶力の高さだ。もう1つは、こんなにも多くの人たちの世話になっていたのか、というエピソードだった。

私は小澤より4歳上だが、子どものときから世話になった人たちの名前など、どうやっても思い出せない。ところが彼は、いとも易々と、それも姓と名まで出している。それに放浪中のホテル名まで、きちんと書いているではないか! 恐らくこれは指揮者ならではの記憶力なのだろう。長い交響曲の指揮をするには、まず曲をすべて暗符するのではあるまいか?

仮に暗記力が衰えたら、指揮者の椅子を去らなければならないのだろう。もう1つ、小澤征爾には、数々の若い時代の成功談が伝わっている。日本を去ってフランスに渡り、かの地のコンクールで華々しくデビューしたと私は思っていたが、彼の履歴書を読むとそうではなかった。むしろ本当に多くの人々から援助してもらっている。

また彼も、それらの人々の名前を1人ひとり挙げているのだ。自分の力だけで成功したのではないことを、明らかにしている。ふつうだと、成功者ほど自分の力を誇示するものなのに、彼は違った。

お世話になった方々を無視する人も大勢いる。そういう風潮の中で、天才と呼ばれた小澤征爾は、むしろ多くの人々に世話になったことを、隠そうとしない。私にはこの姿勢が、とても快く思えるのだ。

いや快く思えるだけでなく、「人間はこうあるべきだ」と、かえって自らを反省させられてしまった。この姿勢を貫いているからこそ、小澤征爾は多くのファンに賛えられているのだろう。いい履歴書を読ませてもらった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014/01/23 05:41:38 PM
[櫻井秀勲の目] カテゴリの最新記事


プロフィール

早稲田運命学研究会

早稲田運命学研究会

フリーページ

カテゴリ

バックナンバー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.
X