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カテゴリ:櫻井秀勲の目
立ち食いステーキの店が絶好調だ。「いきなり!ステーキ」がその店だが、ランチタイムには行列になるほどだという。すでに都内に10店舗出ているが、この夏にはニューヨークに進出するというから、楽しみだ。
ステーキといえば、ホテルの高級レストランで食べるもの、という印象が強いがそれを逆手に取ったところが面白い。このステーキ店にかぎらず、最近は「俺のフレンチ・俺のイタリアン」も人気だ。 私が考えるには、こういった立ち食い店が流行るのは、若い男女に恋人がいないせいではあるまいか? というのも高級店にひとりで入って、フレンチやステーキは食べにくい。 その点、立ち食いであれば、女性ひとりでも入れるし、むしろひとりのほうが食べやすいともいえる。いまの時代は、恋人のいない男女が激増しているだけに、その観点からしても、まだまだ伸びるのではあるまいか? 一方、牛丼店で牛すき鍋膳が人気だ。吉野家はこの品揃えで、決算の数字がよくなったという。もしかすると、女性や高齢者などを引きつける効果が高かったのではないか? いまの時代は、常に新しい客層を開拓しないと、伸びていかない。食事にしても何を食べたいかだけでなく、どういう場所なら食べたいか、どういう形式なら喜ぶか――を考えたほうが、勝つのではないか? また店舗名も重要だ。「いきなり!ステーキ」は、まさに核心をついた店名だ。これなら「いきなり!中トロ」も可能だろう。もっとも本体が牛肉専門だから、やらないだろうが。そう考えると、まだまだ新しい業態は、いくらでも出てきそうで楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014/04/10 06:37:05 PM
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