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カテゴリ:櫻井秀勲の目
外国人がふえてくると、思いがけない質問を受けるらしい。「日本人はなぜ本にカバーして読んでいるのか?」という疑問など、私のような出版の専門家でも正確に答えられない。せいぜい「本を大切にする習慣がある」「なにを読んでいるか、知られたくない」くらいしか答えられないが、彼らには奇異に映るのだろう。
「お寺と神社ではどう違うのか?」という質問を受けたら、多くの人は答えられないだろう。中にはお寺の中に鳥居があり、神仏が同居しているところもあるからだ。 「なぜ着物を着ている人と洋服を着ている人がいるのか?」「芸者と舞妓はどう違うのか?」「なぜ男たちは家族を隠すのか?」などという、質問をする外国人も多いらしい。特に家族について疑問を抱く欧米人は多いようで、つたない英語では答えられない難問だ。 別に隠しているわけではない、と答えても納得する人はほとんどいないという。そう考えると日本人が当り前と思っている習慣や日常の中には、不思議がいっぱい詰まっているのだろう。 名刺を渡しただけで、びっくりする外国人も少なくない。彼らにはビジネスカードを相手に渡す習慣がないからだ。このように、日本と諸外国とでは、あらゆることが食い違うだけに、これから外国人と接触する人は、勉強しておくほうがいいかもしれない。 またこういう問題や疑問を。抱くことで、私たちの生活のムダや虚飾が浮き上がってくるだろう。なにも欧米型にすることが必要なわけではないが、なにがしかのプラスになることは確実だ。それに英語で答える訓練にもなるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016/03/03 11:03:24 AM
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