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カテゴリ:櫻井秀勲の目
8月のきずな出版新刊に『最高のマネジメントーー超・現場型リーダーの技術』という小林一光先生の1冊が出た。私も28歳から87歳の今日まで、一種のマネージャー業を現役でつづけているが、私が悩んだ問題の解決法がすべて出ている。
30代の頃の私は直轄の編集部員だけで40名ほど率いていたが、その外側にいる人を含めると、最大150名ほどになっていた。これだけの人を1人でまとめ、所期の効果を挙げるのは不可能に近い。私は毎晩家に帰ると、しゃべり疲れたあごを保護するため、医師に特別に作ってもらったあご冷やし器を使ったほどだった。あごが話しすぎて熱をもってしまうのだ。 その当時、この本が手元にあったら、どんなにラクだったことか。それに効果が2倍にも3倍にもなったかもしれない、と思うと、いまになってマネジメントの大切さがよくわかるのだ。その当時はアメリカから新しい経営学を学んだ学者たちが続々と日本に帰国し、大学や経営雑誌でさまざまな論文を発表し出した頃で、これが企業内の現実の職場に反映され出したのは、もう少しあとだった。 そう考えると、いまのマネージャーの職にある人は、私の目から見るとうらやましく思える。また部下の中にも、育成される姿勢をもっている社員がふえてきているからだ。この育成される、されたい部下の多少が、奇跡のチームをつくるポイントといえるのではあるまいか? 私は「さん」「編集長」「先生」「社長」など、さまざまに呼ばれる。中でも「先生」は女子大で教えていた教師でもあり、セミナーなどの講師、それに現役の作家でもあるため、呼ばれる率は一番多いが、私としては「編集長」と呼ばれるのが一番うれしいし、性に合っている。いまでも、ときどき「編集長」と呼んでくれる、共にチームで苦労した部下に出会うことがある。 そのときほどうれしいことはないが、ぜひあなたもこの『最高のマネジメント』を読んで、のちのちの部下から、懐かしい名称で呼ばれるような立場になってみてはどうか? 小林一光 著 『最高のマネジメント』 オンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」 櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』 きずな出版のライター養成講座 早稲田運命学研究会 櫻井秀勲の《「自分史」を書こう!》 櫻井秀勲Facebook お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/08/31 05:32:23 PM
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