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テーマ:たわごと(26784)
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『女と男のいる舗道(ほどう)』という映画の中で、
主人公がカフェで出会った哲学者は、主人公にこんなことを言っている。 -----小説『三銃士』に登場する三銃士の一人ポルトスは、 ある作戦のために爆薬を仕掛け、導火線に火をつけた。 しかし、逃げ始めたとき彼は突然考えた。“なぜ右足と左足が交互に出るのだろう?” そう考えたとたんに足は動かなくなり、爆発が起こってポルトスは死んだ。 ポルトスは考えたために死んだのだ。----- たとえば、ものを食べるとき、ただ食べ物を食べればいいのに、 食べることとは何か?、なぜ食べるのか?などと考えてしまっては 食べる手が止まってしまうだろう。 実際には、逃げる途中や、食事中にこのように考えてしまうことはないだろうが、 これは、そういうことが日常の中にありえるということを言っている。 生きることの意味など、何も考えなければ、ただ本能で生きていける。 しかし、生きることの意味を考えると、日常生活の否定につながることがあるということだ。 日常生活を疑い批判するということは、 究極的には、ソクラテスが魂を肉体から引き離す「死の練習」と呼んだ、哲学の世界につながる。 要するに、「考える」ということは「哲学する」ということで、 それは日常生活を送るうえでは障害となる。 しかし、それでも考えてしまうというのが人間だということのようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2006 11:53:45 AM
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