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May 28, 2006
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テーマ:たわごと(26784)
カテゴリ:カテゴリ未分類
『女と男のいる舗道(ほどう)』という映画の中で、
主人公がカフェで出会った哲学者は、主人公にこんなことを言っている。

-----小説『三銃士』に登場する三銃士の一人ポルトスは、
ある作戦のために爆薬を仕掛け、導火線に火をつけた。
しかし、逃げ始めたとき彼は突然考えた。“なぜ右足と左足が交互に出るのだろう?”
そう考えたとたんに足は動かなくなり、爆発が起こってポルトスは死んだ。
ポルトスは考えたために死んだのだ。-----

たとえば、ものを食べるとき、ただ食べ物を食べればいいのに、
食べることとは何か?、なぜ食べるのか?などと考えてしまっては
食べる手が止まってしまうだろう。

実際には、逃げる途中や、食事中にこのように考えてしまうことはないだろうが、
これは、そういうことが日常の中にありえるということを言っている。
生きることの意味など、何も考えなければ、ただ本能で生きていける。
しかし、生きることの意味を考えると、日常生活の否定につながることがあるということだ。

日常生活を疑い批判するということは、
究極的には、ソクラテスが魂を肉体から引き離す「死の練習」と呼んだ、哲学の世界につながる。

要するに、「考える」ということは「哲学する」ということで、
それは日常生活を送るうえでは障害となる。
しかし、それでも考えてしまうというのが人間だということのようだ。





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Last updated  May 28, 2006 11:53:45 AM
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