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停電は、9月9日午前3時から始まった。 東よりの強風と吹き付ける雨が、僅かな時間であるが無風状態になり雨も降ってない。 台風の目に入ったようだ。二回ほど数秒の停電の後、停電は始まった。 真っ暗闇の中、いつもベストのポケットに入れてある懐中電灯を取り出し、 家庭菜園で使用している獣除けのソーラー式の ” 点滅ライト ”を庭に取りに行った。 懐中電灯を照らすと、上記の写真が目に入った。 数本の倒木が、電線と電話線に横たわり電柱もやや右に傾いている。 その時点では停電は自宅だけだと思っていた。 風は南寄りに変わり、閉め切っていた天戸を少し開けて風が抜けるようにした。 かなり蒸し暑かった室内は少しは改善した。 午前4時。恐怖も少しは和らぎやっと眠りにつくことができた。 5時30分頃に目が覚めてしまった。 空はやや明るみをみせていた。懐中電灯を手元におき、読みかけの新聞をよみ時間をやり過ごした。 午前9時。 しばらく使用していないチェーンソーのエンジンをかけようとするが、 かからない。 手鋸りで車が通り抜けることが出来るように切り、枝を片付け、倒木の下をくぐり抜けてやっと出ることが出来た。 スーパーに買い物をするためにいつもの踏切に着くと、遮断機は下りたまま電車は通っていない。 これは普通ではないと思った。 行きつけのホームセンターに行き、停電の影響で休みでしたが、 無理やり頼みこんでチェーンソーを見てもらった。すぐにエンジンはかかり帰途につく。 この間、信号機は全て止まっている。 午後2時から4時。チェーンソーは活躍してくれた。 左側は、栽培した裏赤紫蘇を赤梅酢漬けにしたものです。 10日前くらいだったでしょうか。 その裏赤紫蘇の赤梅酢漬けと梅肉を刻んで、炊きあがりのご飯にまぶして作ったものです。 暑さと停電の中、常温でも24時間後でも食べることが出来ますので、毎日食べていました。 9月10日(火)11時。店に着く。 停電から32時間経過。 携帯電話は、一部の地域のみ通話。 9月11日(水)8時。店に入店。 停電から53時間。 前日に弟に電話を電話をしたら、発電機を持っているとのことで午前中に設置することが出来た。 一部の冷蔵設備を稼働させ、照明も点けることができた。 17時。発電機に給油。 23時。発電機に給油。停電から68時間経過。 9月12日(木)7時。発電機に給油。停電から76時間。 11時。発電機に給油。停電から80時間経過。 14時。周辺地域では、断水の情報が入る。 19時。ラジオ放送で、千葉県の広範囲で悲痛な叫びが伝わってくる。 20時30分。僅かなライトの下で新聞を読みふけっていると、 最初の音は、『 ピー・ピー・ピー 』冷凍庫の電源の入る音がした。 その瞬間だった。カウンターの照明が『 パッと 』点いた。 その時を噛み締める思いで立ち上がった。 ほっとした安心と共に、こみ上げてくるものがあった。 91時間余りの、苦しみや悲しみと恐怖感を経験は多くの方が感じていることでしょう。 前後しますが、台風の雨の中を外に出て濡れて帰って来たゴロウ君です。 新聞紙の上にゴロンと横たわり、吹き付ける雨と風の音に怖くなったのでしょうか。 その晩は、傍を離れようとせず朝まで纏わりついていました。 参考までに土鍋でカセットコンロを使用してご飯の炊き方を記しておこう。 写真は直径18cmほどの土鍋で、1合は炊くことが出来ます。 最初は強火で沸騰したら ”炎の先が土鍋の底に付く”火加減で8分炊きます。 15分蒸らして出来上がります。 釜飯もこの要領で作ることが出来ます。きっとお役に立つことでしょう。 この時間でも、自宅はまだ電気が通っていません。 小さく見えるのは、ソーラー式の点滅ライトです。 電力関係者の皆様は、懸命な作業をされていることと思います。 一刻も早い復旧を皆様が望んでいることでしょう。 参考までに。 20年以上前から利用している、竹のシーツです。 エアコンのない夜でも汗をかき難く、夏の必需品のひとつです。 弟に借りた15Aの発電機です。 いつか買っておきたいですね。 保存食のひとつ。準備しておいたので、種を植えました。 6月上旬のニンニクを収穫した後に、苗を植えましたスイカのタヒチを収穫しました。 左から、15cmと22cmほどの大きさになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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