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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
昨日、上野の東京都美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展」を観に行きました。
上野駅の改札を出ると人の波はまず、国立西洋美術館の「アルチンボルド展」へ、さらに先に行くと子供連れの人達が「上野動物園」へと流れていきました。 東京都美術館では並ぶ列もなくスムーズに入ることができ、一安心。 ところが館内に入り、奥の入り口には入場者の列があり、10分程待ちました。 入場するとまず最初に「古代エジプト美術」次に「中国美術」と展示が続きます。 入場したばかりの人たちはじっくり鑑賞しているので、なかなか進まず作品の前にも行けません。 美術館の人がしきりに「この展覧会は鑑賞順序は自由です。戻ることもできます。空いている展示からご覧ください。」と言っています。「モネのフランス絵画は2階です。」の声を聞き、ここは飛ばして2階に行くことにしました。 案の定、2階の「フランス絵画」は空いていました。 いきなり、ミレー、コロー、シスレー、ピサロと素晴らしい風景画が展示されています。 その先には、モネの作品が続きます。「ルーアン大聖堂」「水連」と代表的な作品です。 ドガの踊り子の絵、シスレーには珍しい「静物画」、セザンヌの果物の静物画、ルノワールの色鮮やかな陶器に行けられた花、どれも素晴らしい作品です。 そして、チケットやポスターに描かれているゴッホの作品、「郵便配達人ジョセフ・ルーラン」と「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーズ・ルーラン夫人」が並んで展示してありました。 ジョセフ・ルーランはゴッホがアルルに移り住むようになってから、絵のモデルにもなってくれ、心の支えにもなってくれた親しい友人です。ルーラン夫人も子供たちも絵のモデルとなり多くの作品が残っています。 やはり、途中で2階に来て良かった。 じっくり観ることができました。 その後、アメリカ絵画と続き、3階に行き「版画・写真」の展示に進みました。 そして出口には行かず、エレベータで1階に戻りました。 「日本美術」では、釈迦の入滅の様子を描いた英一蝶の「涅槃図」に人が集まっていました。 この作品は、アメリカに渡りボストン美術館に収蔵されてから25年以上もの間、経年劣化による傷みのため展示することができなかったそうです。 それが今回里帰りをするにあたり、1年間かけて修復し170年振りに、色鮮やかに蘇ったのです。 お釈迦様の周りで悲しむ人々の様子など鮮明に描かれています。 改めて貴重なものだと知り感動しました。 その他にも、与謝蕪村の優しい屏風絵、曽我蕭白の迫力ある屏風絵、酒井抱一と喜多川歌麿の美人画、どれも逸品揃いです。 この展覧会は、10月9日(月)まで開催されています。 興味のある方は、ぜひご覧になってください。 ●東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」のホームページ http://boston2017-18.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.18 20:45:32
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