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テーマ:韓国!(16997)
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きのうは佐渡に行くアヤベーを駅まで送り届けてから、家に戻って小雪の散る町へ歩いて行きました。 いつだったか予告をネットで見かけて、これは映画館で見たいなと思っていたユ・アイン主演の映画「声もなく」を観るためです。原題も韓国語で同じ意味。 主人公は唖?ではなく、話せない、、、言葉が出ない設定なので、最初から最後までセリフはありません。 自転車と田んぼ、青年と子供のショットが幾度となく出てきて、ポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」を想起させます。 物語は卵売りの仕事をしながら、陰で殺害された犯罪者?の後始末を請け負う、脚の悪いアニキ株とのやりとりを冒頭に持ってきて、この二人がアウトサイダーでありながら社会からスポイルされた人たちという印象を与えています。 韓国映画は予告編の作り方も上手いなあと思いますね。↓ 私はこの主人公を演じたユ・アインという俳優が、韓国映画の若手(でもないか)の中では一番好きです。 2011年の「ワンドゥギ」あたりから、とても注目していました。 この映画の彼はすごいね、と思わせたのは2018年の「バーニング 」。村上春樹の短編「納屋を焼く」の映画化ですが、俳優にしろ監督にしろ、日本映画の中でこれを映画化して成功に導くスタッフキャストはいないだろうなあと、つくづく感じさせられた映画でした。ちなみに相手役のスティーブン・ユアン(右端↓)は後に「ミナリ」でアメリカアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされています。 話しは戻って「声もなく」。 韓国映画は子役の使い方も抜群にうまいのですが、この映画の中の小学生を演じた女の子も、ごくごく普通の小学生のようで愛らしかったです。どこかで見かけた子役だと思うのですが、思い出せません。^^;) 脚の悪いアニキを演じたおっさん俳優、誘拐した子どもたちの一時預かりを商売にしているおっさん俳優、その受け渡し役の偽幼稚園の園長役のおっさん俳優、、、どんだけ濃いおっさん俳優が韓国にはいるのでしょうか。皆さんうまいです。 映画のラストは「以下は皆さん勝手に想像してください」で終わります。 にしても切ない。 この善き小悪人たちの後日談が見たいぐらいです。 きのうは古い映画館の小さなスクリーンでした。観客は全部で7、8人。小雪舞うこんな日に見にくるなんて、よほど韓国映画が好きなんだろうなあ〜と思わせるような、おっちゃんオバハンばかりでした。 0 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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