おかしなカップル
ニューヨークの空の下、同じアパートにおかしなおかしなカップルが住んでおりました。かたやファッションカメラマンのフェリックス。お料理・お洗濯・お掃除なんでもござれ。よく気がついてきれい好き、世の中の奥さん連中に見習わせたいような男性。かたやスポーツ記者のオスカー。これはまたズボラでものぐさ、洋服がシワになっていようが部屋が散らかっていようが一切おかまいなし。横の物を縦にもしない不精者。情けないかなこのお二人、お互い女房に逃げられた男同士。ひょんなことから一緒に暮らすことになったという、おかしなカップルなのであります。 という永井一郎さんのナレーションで始まる「おかしなカップル(THE ODD COUPLE)」は、70~75年に米国で放送されたドラマで、元々はブロードウェイで人気だった戯曲をジーン・サックス(Gene Saks)が映画化した「おかしな二人(THE ODD COUPLE)」を更にドラマ化したもの。 マンハッタンのアパートで共に暮らす二人の男。片や神経質で綺麗好きのカメラマン、片やズボラで大雑把、いつもニューヨーク・メッツの帽子をかぶっているスポーツ記者。二人の共通点といえば、どちらも離婚した者同士というだけで、あとは何から何まで正反対。 こんな二人の毎日は、そりゃあもう大変! 大学生の頃、なぜかこのドラマを平日正午から再放送していた。とにかく面白くて、当時は毎日このドラマを楽しみにしており、ドラマ見たさに学校をちょくちょくサボったものだった。 オスカー役は「Dr.刑事クインシー(QUINCY, M.E.)」のクインシーでお馴染みのジャック・クラグマン(Jack Klugman)、フェリックス役は数年前に他界してしまったトニー・ランドール(Tony Randall)。二人の演技もさることながら、吹替がまた見事にハマッていた。近石真介さんのフェリックスは如何にも神経質そうで、大平透さんのオスカーもこれまた如何にも杜撰そうだった(^^ゞ ちなみに映画の方はオスカーをウォルター・マッソー(Walter Matthau)、フェリックスをジャック・レモン(Jack Lemmon)が演じている。 私もかなりズボラな方なのでオスカーに共感を覚えたものだったが、フェリックスも大好きだった。海外ドラマをそんなにたくさん見てきたわけではないが、「刑事スタスキー&ハッチ(STURSKY & HUTCH)」と、この「おかしなカップル」が、今迄見たドラマの中では最高だった。 学校をわざわざサボッて見ずに、あの時録画しておけばよかったなあ…と、今になって悔やんだりして。うーむ、もう一度見たい! 本日のひまつぶし ・「おかしなカップル」第2シーズンOP→こちら この呑気な曲がまた良し♪