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Pastime Paradise

Pastime Paradise

80年代に丸々青春時代を過ごし、未だ昭和の思い出にどっぷり浸りきってます。 今更誰も興味がないことばかりを、だらだらと綴っております。
2026.10.11
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 「Gao Hu!! 高虎(ガオ・フー)祭」第18夜の今宵取り上げるのは2013年に放送された「純真的年代」。
 このドラマは改革開放30周年と中華人民共和国建国60周年を記念して制作された全36話からなる長期TVシリーズで、1978年の改革開放という巨大な歯車に突き動かされた若者たちが、広州を舞台にそれぞれの運命を全うしていくという、30年に亘る壮大な物語である。

 中国の動画サイトに全話中文字幕付きでアップされているので視聴してみたが、非常に興味深い物語だった。このドラマを楽しむには中国現代史を知っておくべきだろう。
 中国には上山下郷運動というものがあった。これは毛沢東の指導によって行われた青少年の地方での徴農(下放)を進める運動のことで、都市と農村の格差撤廃という共産主義のスローガンの影響と都市部の就職難を改善させる目的から、半強制的な性格かつ永住を強制する措置として行われ、1968年からの10年間に1,600万人を超える青年が下放させられたという。都市部から農村部へと移り住んで働いた青年たちを「知識青年(略して知青)」と言った。上山下郷運動は1978年に停止されたが、この政策によって中国では大学が一時期閉鎖され、多くの青年層が教育の機会を失ったらしい。
 そして毛沢東による大躍進政策(農作物と鉄鋼製品の増産政策)や文化大革命で疲弊した経済を立て直すため、1978年に鄧小平の指導のもとで改革開放が開始された。改革開放とは中国を共産主義経済から資本主義経済に転換させることで、社会主義市場経済を導入して外資の誘致や自由化を進めた中国は急速な経済成長を遂げたとのこと。(Wikiさん参照)
 広州は早くから経済技術開発区(対外経済開放区)に指定されたため、主人公たちは改革開放初期から騙されたりしつつも民間企業家としてのし上がっていく。

 「純真的年代」[13] 全36話
 「我的三十年」

 1978年、北京で教育を受けて中国東北部の農村に送られた厉家駒は、避難先として逃れた広州で区静と冼广伟(洗広偉)に出会った。紆余曲折を経て、彼らは「天堂围(楽園囲)」と呼ばれる知青居住区にたどり着いたものの、そこには楽園などなかった。彼らは香港への脱出を何度も試みたが、ことごとく失敗に終わった。全国大学入学試験が復活、家駒と区静が受験して合格するも、諸事情により区静は進学を諦めて小さな事業主となった。冼广伟も様々な詐欺に騙されながら、改革開放初期の民間企業家の一人となる。進学で北京に戻って公務員となった厉家駒だったが、制度の非効率性に不満を抱き、改革開放の波に乗るために辞職。再び広州に帰って来て事業を始めたが、なんやかんやあって――というようなストーリーである。

 高虎が演じているのは広州の知青・冼广伟。区静とは幼馴染で恋仲だったが、区静と厉家駒は互いに惹かれ合うようになってしまう。微妙な三角関係が暫く続くも、广伟と区静は無事結婚にこぎつけ、男子を儲けた。厉家駒は北京にいた頃の恋人・段玲と結婚して男子を儲けるも離婚してしまう。广伟と区静は厉家駒の息子も面倒を見てあげるのだった。
 厉家駒役の李亜鵬(リー・ヤーポン)は撮影当時(放送の5年前くらい)、奥さんであった王菲(フェイ・ウォン。二人は2013年に離婚した)と娘さんの声を聞くため、毎晩9時に必ず家に電話していたという。彼もまた高虎と同じく中央戯劇学院の卒業生だ。役柄同様、実業家に転身しているのだとか。
 でもって区静役の応采児(チェリー・イン)といえば、2010年に陳小春(ジョーダン・チャン)と結婚して現在は2児の母らしい。
 話をドラマに戻すと、路地でラジカセから大音響を響かせて熱唱するサングラス姿の广伟が、何事かと部屋の窓を開けた区静にメモを放り投げる。そこに書かれていたのはダンスパーティーへのお誘い。仲間内でもリーダー格の广伟が中心となってダンスパーティーの準備をして…というシーンで思い出されるのは、1984年公開の米映画「Footloose(フットルース)」である。
日本人の私が甘酸っぱい青春時代をよみがえらせた唯一のシーンだ。

 このドラマの役作りのために役者さんたちは各々歴史を学んだという。
 高虎も「上山下郷運動」や「改革開放」といった歴史的背景について、当初はよく知らなかったとのこと。しかし幸いなことに母親が「知青」としての経験があり、父親は1989年にビジネスの世界に転身していたため、自身の演技の参考となる実体験を身近に知ることができたのだそう。
この役を引き受けた当初、高虎は両親と多くの対話を重ねて当時の出来事について理解を深めていったのだとか。(网易娱乐の記事より) 
 高虎は主役の内の一人なので当然ながら出演シーンが多く、配音(吹替)ではなくちゃんと彼の地声も聞けるので、ファンには必見のドラマである。
 前半の田舎青年はどことなく「城市的星空」の远子(遠子)を彷彿とさせ、後半に民間企業家となってからは「成都、今夜請将我遺忘」の陳重をもう一回り大人にしたような感じかな。
 
      





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Last updated  2026.10.11 15:46:10
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