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発達と成長と幸せの心理学

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2004年04月29日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
という思いは、イラクの邦人人質へのバッシングが起こる前から私の中にありました。子供達の中の「いじめ」だけでなく、大人社会の中にも蔓延する「虐待」や「いじめ」そして「人権侵害」(例えば、熊本の元ハンセン病患者への宿泊拒否事件http://kumanichi.com/feature/hansen/kiji/20040206.1.html 熊本日日新聞 2/6)のニュースだけでなく、自分の娘が経験したいじめ、そして私のオフィスに来られるクライアントさん達の窮状からも、それを感じていました。でも一方で、将来の日本には期待を抱いてもいました。

「虐待」も「人権侵害」も根っこにある感覚は、全て「弱いもの」或は「少数派」への「いじめ」です。強い者による弱い者いじめは、昔からどこの国にもあったようです。でも、人々の英知によって、弱い者や少数派の意見も聞き、特に弱い者は保護すべきだと言う考えが、欧米を中心に先進国と呼ばれる国々には、広がってきていました。例えば、障害者や老齢者への保護や福祉への対応は、いじめより保護へ向かっています。そして弱い立場の人々を地球規模で支えるのがボランティア精神です。

ボランティア精神は、阪神大震災を機に欧米ほどではないにしても、徐々に日本にも、特に若者を中心に、広がりつつあった、と思っていました。だから将来へ期待したのです。

言論の自由にしても、イラク攻撃時以来のアメリカより、むしろ日本の方があると感じ、「一体どうしちゃったの、アメリカの民衆は?」と私のシカゴ滞在中に味わった「自由なアメリカ」の危機をさえ感じていました。勿論、アメリカの政府は、政権にある人々の得になる様に動くものだ、ということは強く感じて反感を抱く事もありましたが、情報さえ開示されればその政権の行き過ぎを正す人々が多いことがアメリカの強みだと思っていましたので、イラク攻撃をしたブッシュ大統領への支持率が約90%にも上った時は驚きました。

でも今回の日本の邦人人質事件に関してパウエルさんが「人質になった市民(Japanese citizens who were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose)を日本人は誇りにこそ思うべきであり、決してとがめてはならない、と言い切った」("http://www.smn.co.jp/kanehira/"「ホワイトハウスから徒歩5分」  4/15)というメッセージを発した時、「ああ、米国の政権内にもフェアな見方を出来る人がいたのだ。」とアメリカに残っていた自由と民主主義の大きさを喜びました。米国の求めに応じて派遣された自衛隊への評価は彼の立場からすると当然だろうし、完全なボランティアの立場の高遠さんへの評価は米国人らしいと思いましたが、米国の非である劣化ウランの被害や米国で報じられないイラクの現実を報じる為にイラク入りした今井さんや郡山さんも含めて評価した事に、米国にまだある民主主義の大きさを感じました。そして少数派の意見も聞く人々のことや、どんな事情にせよ、海外に出た被害者或は被害を受けそうな国民を救う為の米国の迅速な動きを思い出しました。

翻って日本の実情を考えた時、邦人人質事件で他の多くの人と違う意見や行動をした3人へのバッシングは、正に、集団(しかも若い人が多い気が・・・間違いであってくれたら良いのですが・・・)による弱い者いじめであり、ボランティアの何たるかを知らない人々の多さを示すものです。これで、私の将来の日本の民主主義に対する期待も薄れてきました。むしろ、今までより悪くなるのではないかという不安感と危機感が出てきたのです。

私のオフィスには、障害を抱えている為に、或は少し他人と違う感覚や行動の為に、いじめられて困っている子供達やいじめられるのを恐れて障害の事実や自分の意見を表せない人々が訪れます。日本の中に広がってきた民主主義や言論の自由に期待を抱きつつ、そんなクライアント達に、「有りの侭で良いんですよ。あなたにはあなたの良さや強さがあります。そして自分の気持ちや意見は表現して良いのです。でも、表現の仕方は、出来るだけコミュニケイトし易い様に工夫しましょうね。」という気持ちで接してきました。

でも、今回の3人へのバッシングや彼らへの人権の侵害行為を見聞きすると、弱いものや少数派による言論や行動の自由のなさ、を感じたのです。どんな人や組織に対しても是は是、非は非と言え、自分の信念に基づいて行動出来る環境にこそ、本当の民主主義があるのではないでしょうか。(アメリカや欧州の民間人やジャーナリストもイラクに出ていますが、その事で、国を挙げて非難やバッシングしたという話は聞きません。)でも、今回の邦人人質事件では、政府や多数の意見に対して反対の意見や行動を取った人々は、多くの自由を奪われました。

勧告に従わなかった、と言って責める人々が多いけれど、そもそも勧告とは「そうしない方が良いですよ。」という勧めであり、禁止では無い筈で、まして法律違反でも無い筈です。その証拠に渡航禁止の法律を作ろうとしても、その方が憲法違反になる恐れがあり、与党でさえ提案を諦めています。ですから、「勧告に従えば良かったのに。」という意見の表出だけなら、バッシングとはならないでしょうが、誹謗や中傷の言葉、特に「反日分子(反日とは戦前の日本の侵略に対するレジスタンス行為を表したもので、日本国民による行為には当てはまらないと思います。そしてこの反日分子という言葉に、日本による占領経験のあるアジアの国々は強い反感を抱くでしょう)や反政府者に税金を使うな。」だの、「自己責任で行ったのだから、賠償請求や帰国の費用支払いを考えるべき」だのという言葉は、もう意見ではなくバッシング以外の何物でもありません。まして個人情報の露出、電話や手紙による攻撃に至っては、人権侵害であり、犯罪です(匿名によるものが殆どの様ですが、当事者に反論の機会をさえ与えない卑怯なやり方だと思います)。

そういう大人たちの弱い者いじめの姿が、子供達の中のいじめっ子達に「強いものや大勢の意見に従わないものは、お前がやっている通り、いじめても良いんだよ。」ということを教えて、彼らのいじめを正当化させてしまのではないかと恐れます。また、虐待をする親に「見ろ、親(政府)の言う事を聞かない奴は、とことんやっつけられて良いのさ。」と彼らの虐待を正当化する為にすり返させてしまう事を恐れます。障害者やマイノリティ(少数派)の人々へのいじめが増える事を恐れます。

3人の自己責任を厳しく追及した福田さんを始めとする閣僚達の年金不払いや未加入問題への言い訳や小泉さんの対応の甘さが、弱いものには厳しく、強いものには甘い自己責任の追求で良いのさ、という意識を子供達に植え付けるのを恐れます。3人へのバッシングをした人々は、彼らをも厳しく追求すべきです。菅さんは、3人の自己責任を追及しなかっただけ未だマシですが、それでも民主党の長として責任を負うべきだと思います。江角さんの責任はあれだけ追及しようとしたのですから。彼には期待するものがあっただけに、残念なだけでなく「何なの、あなたは!自分のことをきちんと調べてから他人を追及しなさい。」と言いたい気分です。

(独り言:政治家って、力を持つと感覚がおかしくなるのかな~?その点、亡くなった三木さんの感覚はまともだったなー。小泉さんにも期待した時期があった。一時期公明党にも、自民党も行き過ぎを正してくれるのではないかと期待した時期があった。菅さんにも期待した。でも・・・。何だか裏切られてばっかりで、これから、誰に投票したら良いんだろう?失敗は誰にでもある。万事塞翁が馬。彼らの中の誰かが、今回の事から学んで、世界の中の日本を良い方向へ引っ張って行ってくれる日が来るのだろうか?)





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最終更新日  2004年04月29日 22時37分53秒
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