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2015年05月27日
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                 ロウバイ
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                 カリン

関東では1月末頃、標高630mの山荘では3月の未だ冬の寒さが残る頃芳香を放ちながら咲く。蠟梅はウメやサクラと比較して疎らに小振りな花なので、見栄えは劣るが花の無い時期に芳香を放って咲く黄色の花は春を呼ぶ花として人気が高い。

未だ冬の寒さの中で頑張って咲いた蠟梅が、結実して長径4cmもありそうな実を着けた。

蠟梅は中国原産の植物で江戸の初期の後水尾天皇(1611~1629年)の時代に、朝鮮半島を経由して渡来したとする記録がある。

漢名でも蝋梅と書き表わされ花の香りは強く木の下を通っただけで、ロウバイの花があることが分かる。

花がウメに似ているとして名前に梅がつくが、ロウバイ科に属しウメが属するバラ科とは全くの別属である。

唐の国から来たこともあり、別名唐梅とも呼ばれる。中国名が蝋梅であったことから、和名でもそのまま呼ばれるようになった。

1596年に南京で上梓された「本草綱目」によれば、花弁に蝋の様な光沢があり臘月(旧暦12月)に咲くウメに似た花としてこの名がけられたという。

花や蕾から抽出した蝋梅油には抗菌・抗炎作用があるといわれ、皮膚保護軟膏の「華佗膏」の香料に配合されて
いる。

蠟梅の花を知る人は多くても、緑の葉の中に付く実に気づく人は少ないと思われる。山荘へ来る客は、目の前にある実を見て桃か梨と勘違いする。

果実の形は丁度今頃の、カリンの実に似ていなくもない。
蠟梅の果実はイカ釣りに使うイカツノの角が極端に短くなったような形が果実の頭に付いていて、途中で退化することなく実が樹上で朽ちるまで同じ形で残る。

ロウバイの種子は極めて発芽率が良く、実生で最も簡単に育てられる植物でもある。
晩秋になって焦げ茶色になったさく果の中には、小豆程の大きさの種が入っている。
寒さに遭わせたほうが良く発芽するので、秋に蒔けば春分過ぎる頃には芽を出す。
幼苗は根が活着する前に-10℃以下の寒さに当たると枯死することがあるので、彼岸前には定植しておきたい。

ロウバイの果実は、食用にはならない。ロウバイの種子には、抑制性神経伝達物質の放出を阻害して痙攣を誘発する有毒物質のカリカンチンを含んでいる。

猛毒の「ストリキニーネ」は、マチンの種子に含まれる植物アルカロイドで生薬名「馬銭マチン」と呼ばれる。

この成分は脊髄の反射機能を亢進し、硬直性の痙攣を起こす。また、延髄の血管および呼吸中枢に対して興奮作用を示す。静脈注射による致死量はマウス44mg/kg、ラット17mg/kgである。


ロウバイの種子にも哺乳動物にストリキニーネと同様の薬理作用を発現する、カリカチンを含有する。
葉には、キモナンチンというアルカロイドが含まれている。
この物質はコロンビアに生息するダーツカエルの名前を持つ毒カエルの分泌物にも含まれており、シキミ・ドクゼリ・ドクウツギの中毒に似た症状を表すとされる。

蕾は生薬の「蝋梅花」と呼ばれ風邪や喉の痛みに、鎮咳・解熱・鎮痛薬として用いられる。開花前の蕾を採集し、通風のよいところで陰干ししたものが使われる。

あまり旨そうには見えないが子供たちが誤って、口に入れないように注意しないといけない。





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最終更新日  2020年01月18日 10時02分42秒


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