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2016年10月26日
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守株(シュシュ)という、故事成句がある。「守株」は、守株待兎(くひぜをまもりてうさぎをまつ)から出た言葉である。

紀元前3世紀に活躍した中国の法家の思想書韓非子五蠹篇に、「宋人有耕田者。田中有株。兎走触株 折頸而死。因釈其耒而守株 冀復得兎。兎不可復、而身為宋国笑。」と出てくる。
(宋人に田を耕す者有り。田中に株有り。兎走り株に触れ、頸を折りて死す。因りて其の耒を釈てて株を守り、復た兎を得んことを冀ふ。兎復た得べからずして、身は宋国の笑ひと為る。 ※耒(すき)・冀(こひねが)ふ)

宋にある農民がいた。畑の隅に切り株があり、ある日そこにうさぎがぶつかり首の骨が折れて死んだ。鋤を捨て、再びうさぎを待ったが二度と来なかった。農民は、国の笑いものになった。

韓非は古の聖人の行ったような徳治を行うべきという儒家の主張を批判し、「昔の統治方法をそのまま用いるのではなく、時代に合わせて変えるべきだ」という文脈の中でこの説話を用いた。

即ち古い習慣に捉われてし全く進歩がなく、しかも臨機応変の能力がないことの比喩として用いたものである。


四文字あるいは二文字熟語の「守株待兎」あるいは「守株」という成句は韓非子の五蠹(ゴト)篇が出典である。

国家を木に譬えその木を蝕み弱体化させるのは、学者・雄弁家・やくざ者・権力者の側近・商工従事者の五匹の蠹だとしている。

多くの日本人が口ずさんだ歌で大正13年(1924)に北原白秋が作詞し、現在も歌われる「待ちぼうけ」という唱歌がある。

白秋は詞の終わりに、「これは満洲の伝説です。満洲の教育会用童謡として作ったものです。」と書いている。

「待ちぼうけ」では偶さかの幸運を当てにして時を無為に過したり、楽をして金儲けをしようと考えないで勤勉を旨としてコツコツ働けと言う意味の詩となっている。
僥倖を当てにして、無為に時を過ごす愚行を戒める内容で使われている。

韓非子の中に、「聖人(儒教でいう理想的な人間)とは、昔にとらわれ一定不変の基準に固執する者ではない。聖人とは、現在を問題としその解決をはかる者をいうのである。」とある。

前例を踏襲することは楽で、批判を受けることも少ない。ところが、新たな改革を図ろうとすると報われないことが多く徒労に終わることも多い。
その最たるものは、役所の仕事であろう。

トップが代わって異質な考え方や仕事の進め方が入って来ると組織は混乱し仕事が停滞して、場合によっては収拾がつかなくなることもある。

今の都政は守株という事なかれ主義を排し長年の間に溜まった膿を一気に絞りだす勢いだが、都民の暮らしや社会経済活動に制動を掛けるようなものであってはならない。

「角を矯めて牛を殺す」ことの無いよう、都民の暮らしが上向くような改革が緩やかにしかも着実に進捗することを祈るばかりである。






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最終更新日  2016年10月26日 09時20分11秒


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