08年暮れに、モータースポーツが一気に冬の時代に突入しました。12月5日にホンダがF1から撤退を表明し、アウディがル・マン・シリーズへのワークス参加を中止。10日後には、スズキがWRCの活動休止を発表しました。そして、12月16日に、SUBARUが19年にわたるWRCワークス参戦に終止符を打ちました。
WRCは深刻です。09年に参戦するワークスはシトロエンとフォードの2チームとなろのです。この2チームとて、業績悪化や生き残り策をかけており。会社として存亡の危機といって過言ではない。
スズキがWRC参戦にかけていた年間予算は30~35億円であるのに対して、SUBARUはこの倍の70億円を英国プロドライブ社に支払い、チーム運営を任せてきた。SUBARUは過去19年間で、ドライバーズ・タイトルとマニュファクチャラーズ・タイトルをそれぞれ三度獲得しているが、プロドライブ社のデビッド・リチャーズによる功績は大きい。しかし、05年を最後にタイトルはおろか、ラウンド優勝する一度もない。巨費を投じての不振続きは、このご時勢耐えられないことであります。このあたりが、SUBARUのWRC撤退の真相でありましょう。
WRCは、5年連続チャンピオンのセバスチャン・ローブが2010年からF1に転向したいとの意向がある。なんてニュースも流れています。
それにしてもモータースポーツの冬の時代。とりわけWRCはどうなってしまうのだろうか。ファンの一人として、大いに気になる09年シーズンが始まろうとしている。