これはMSN自動車の記事です。記事を紹介する前に、「HONDAは挑戦し続けます。ハイブリッドカーをみんなのもとへ。ハイブリッドカーを身近にしました。クルマに未来をもたらすハイブリッドカーだからこそ、その世界をもっと豊かに広げなければ、より多くの人の心を満たせるクルマにしなければ・・・」というCR-Zカタログの言葉を添えます。
東京モーターショーなどに参考出品され、発売が待ち望まれていたホンダのハイブリッド・スポーツクーペ、CR-Zが正式デビューを果たした。開発コンセプトは「ハイブリッドシステムのIMAを走りのポテンシャルを高めるために用い、コンパクトスポーツらしい軽快なハンドリングと好燃費に代表される優れた環境性能を実現すること」である。 エクステリアはショーカーに限りなく近いデザインだ。先進性を感じさせるエモーショナルなスタイリングで、低重心ボディはエアロダイナミクスも徹底追求した。1980年代にFFライトウエイトスポーツ旋風を捲き起こしたCR-Xの流れも感じさせるデザインである。フロントマスクを低く見せるためU字型のグリルを低い位置に配し、その両側、ちょっと高い位置に切れ長のヘッドライトを組み込んでいる。ブルー塗装を施したライトの下にはLEDポジションランプを並べ、上級のαは鋭い光のHIDヘッドランプが標準だ。リアエンドは大胆に切り落としたダックテールで、そこにハッチゲートを設けた。ルーフエンドにシャークフィンアンテナを装備し、ハッチゲートにはインサイトと同じように視界確保用のエクストラウインドウも付いている。ハイマウントストップランプと三角形のリアコンビランプはLEDタイプだ。 ショーカーは大径の18インチタイヤを履いていた。が、量産モデルはα、βともに16インチタイヤだ。αは5本スポークのアルミホイールを標準装備した。バンパー下はディフューザー形状とし、フロア下は整流のためにフラッシュサーフェス化している。エキゾーストパイプは隠された。ボディサイズは全長4080mm、全幅1740mm、全高1395mmだ。全高はアンテナ部分までの高さである。ホイールベースはインサイトより短い2435mmとした。ハイブリッドシステムはインサイトやシビックと同じIMA方式だ。エンジンを主動力とし、モーターは補助的な役割を担う。大きく異なるのはパワーユニットである。インサイトとシビックは1300ccの直列4気筒2バルブエンジンだが、CR-Zは1500ccの直列4気筒SOHC4バルブを積む。 また、無段変速機のCVTだけでなくハイブリッドカー初の6速MTも用意した。CVT車はステアリングから手を離すことなくマニュアル車感覚の変速を行うことができるパドルシフトを装備している。CVT車の10・15モード燃費は25.0km/リットル、JC08モード燃費は22.8km/リットルだ。ベースグレードのβと装備を充実させたαを設定し、αはオプションで爽快なスカイルーフを選ぶこともできる。
街角で見かけるようになったCR-Zです。実にいいクルマですね。