世に棲む日々

オリンピック…
連日熱戦が繰り広げられて，
あまり熱心でない私も
TVのスイッチを入れると

つい見入ってしまいます…

そのくらい，どんな競技であっても
世界のトップアスリートの技は魅力に溢れている…

ところで，オリンピックというと
どうしても，国別のメダル獲得数に関心が高くなり
日本のメダル獲得数に関する報道も多いのですが

私が若かった頃は…
「オリンピックは参加することに意義がある…」
とよく言われていましたが…
最近はあまり聞かないような気がしますがどうでしょうか？

もちろん，メダルを目標に競うことを否定するつもりはありません
しかし，その後ろに国が見え隠れするのはどうでしょうか？

個々の選手たちは「国のため…」と口にする人もいますが，
あくまで，アスリートとして自分の可能性に挑戦し
その結果としてメダル云々であっていいと思うのです。

もちろん，勝負事ですから，勝つことを目指すことは当然ですが，
「日本のために頑張って欲しい…」とか
「大和魂で…」みたいな精神論で
選手にプレッシャーをかけてはいけないと思います。

私たち学校現場の部活の大会でも
「学校の代表として…」
みたいな訓辞で送り出されることがありますが，
生徒たちは，自分たちの可能性を広げるために
自分自身の成長の糧になるようになって欲しいと思いますし，

オリンピックも同じだと思います。
だからこそ，勝ち負けにかかわらず
多くの人の感動を呼ぶのではないでしょうか？

もし，○選手が
「国のために頑張りましたが，力及ばず銅メダルでした…」
と言ったら…
そうではないのだから私たちはその姿に感動するのだと思います。

そう考えると，オリンピック後に乱発される
「国民栄誉賞」の欺瞞性も見えてくると思うのですが…

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