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初夏の風がやさしく桜山をなでると、
ほら、もう、緑豊かなこんもりお山。 画家の両親をもつという友人が、山を観て 「みてごらん、自然はほんとうにすばらしい画家なんだよ。 山ひとつに、あんなに様々な色を使って描いているよ。すごいねえ~」 と話してくれた言葉を、また改めて思い出す、 様々な「緑、みどり、ミドリ」との色達の競演を 桜山を眺めながら、愉しんでいます。 この季節の淡い色合いの「みどり」たちから、 真夏の暑い日差しに耐えるような「緑」への葉々の変容を思っていたら、 「最近はやり」 の、「熱中症」の季節の到来を思い出しました。 そう、思い出しました。あの、「熱さ騒ぎ」です。 それに、今年は電力量もかなり制限されるとのこと、 百貨店では、「冷え冷えシーツ、まくら、、、」など、 山ほど積み上げています。 そこで、資料をごそごそ、、と、探し出しました。 昨年久木中学校で石川がした「熱中症対策」講演の補助資料です。 石川の講演は、約30分と聞き、 これでは、あまり子ども達には残らないかもしれない、と思い、 私が石川と額を合わせて(笑)作った、 「事前配布資料」を、こちらにコピーしますね。 中学高校は教育実習以来であるためか、 妙に力(愛情なのだけれど、、本当はひとりよがりの、、、)入りすぎてしまい、 久木中学校の先生に、(ちょっと)呆れられました。「生徒達、読んでくれるといいですね~」って。 だって、14ページだったから、、、 できるだけ、面白く書いたつもりだったのだけれど、、、、 暑くなると「熱中症!熱中症!」ってあまりにうるさくて、 自分でそれがいったいなんであるのか、考えられなくなっているようで、 そしてまた、 「自分で自分の身体を知ってもらう良い機会となるように」 という気持ちもあって、(ありすぎて)書いてみました。 ほんとうは、たっくさんのイラスト入りで、 これがけっこう、「受けた」のですが、こちらには、 私の技術的能力の関係で、ご覧頂けません。 新逗子クリニックの待ち合い室に原本、置いておきます。 ご機会ありますときに、ご覧になってみてくださいね。 では、14ページ、せっかくなので、全部添付します。 1回に3ページほど入る様です。だから、、、、5回ほどの、、連載になります。 少しでも、みなさまのお役に立ちますように。 それでは、長い道のりとなりますが、、、、 はじまりはじまり~~~ 自分で考える「あなたのための熱中症対策」 Q:以下の文を読んで、あなたはまずどのように感じますか? 暑い環境で、「人はどうして熱中症になるのか」そして「ならなければいけないのか」を考えてみましょう。 ?熱中症対策のための注意事項 1)梅雨明けなど急に暑くなった日には注意をする 2) トレーニング期間の初めの数日は、トップギヤーにいれない 3) 気温が高いときには運動量および運動の継続時間を調整する 4) 汗で失った水分や塩分を補う 5) トレーニングは体力レベルの低い人を基準に行う 6) 体が暑さに慣れてくると汗の量が増えるので、水分と塩分を とる量も増やす 7) 体感温度を下げる方法として、日射を防ぎ、通風を確保する 水の気化熱を利用して体温を下げる(濡れたタオルを首にかける、 シャツを水で湿らせる)などの工夫を行う。 8) 一人で運動すると熱中症の発見が遅れることになりやすいので、複数で運動すると良い 9) 睡眠を十分に取る 水分補給量:体重50キロの人が1時間運動した場合にかく汗の量 気温21度のとき、約300ml~400ml 気温25度のとき、約450ml~500ml 気温28度のとき、約500ml~550ml 気温31度のとき、約550ml~600ml この量を目安に水分補給。たった1時間の運動をするだけで、気温が28℃を越えていれば、1時間でペットボトル1本分の汗。水分に加えて、塩分、ミネラルが一緒に出ているので、その分を補給しなければなりません。汗の役割は、体の余分な熱を取り去ることにあり、どうしても出さなくてはならない大切なものです。 汗をしっかりかいたら、忘れずに水分と塩分を補給しましょう。汗をたくさんかいたときの水分補給には、??血中の塩分濃度に近い0.9%の生理的食塩水が最善です。 味は口にして、ちょっと塩辛い、そんな味です。? <考えるヒント> 梅雨が明けはじめる頃から、熱中症対策という言葉が、飛び交うようになりました。「熱中症」で毎年亡くなる方々も多く、「熱中症」とその「対策」を考え、自分の身体のしくみを理解しておく事が大切です。 前述の文章を読んで、「さあ、がんばって熱中症の対策をしよう!熱中症対策 1)~9)をしっかり覚えて…、 今日は、28℃だから…、1時間半で、あ、750ml~775mlだな、ゴクゴク。「熱中症の早期発見のために、一人じゃなく、みんなで一緒に運動しようぜ!」って思いますか? みなさん、絶対にそんなに積極的な気持ちにはならないでしょう? お家でもご家族が「熱中症に気をつけてね、これと、これと、これに、気をつけるのよ!」 学校でも、「さあ~暑くなってきたから休もう!」って言われても、「太ったお父さんはへたばっているけれど、俺は、まだまだ大丈夫。」、部活中も「え~、もう休むの?めんどうくさいな~、心配しすぎ!」って思ってしまうでしょう? だって、人間だもの。誰でも、人から「これをこれくらい飲みなさい」って言われて、喉も乾いていないのに、むりやり飲まされたりするのは、正直に言えば嫌ですよね。それに塩水飲むなんて、いやですよね~。 そうです。 ほ、ん、と、う、は、 「必要ならば自然に喉が渇いて、真水を飲みたくなるのが健康な体」 なのです。 でも実は、今の子ども達や若者の多くでは、「必要ならば喉が渇く」というあたりまえの感覚が生じない体になっているのです。ここには、自分の体の状態と自分の「 感覚 」のギャップ生じています。自分の体の状態を感じられなくなっている人が多い。だから、「熱中症」が流行っているのです。だから、休むように、水を飲むように、塩水を飲むように、「他人からの指導」がないと、無理をしすぎて、死んでしまうのです。人が生きていくのに必要な、「防衛本能低下」そのものです。 どうしてこんな事になっているのでしょうか? そもそも、「体の温度を一定に保つ必要のある恒温動物は、炎天下で長時間活動しつづけたり、ましてやスポーツなどしたりしない」のです。 体はそんな無茶な活動に対応するようには、出来ていないのです。体の作りは大変素晴 らしく出来ていて、体の中心部に近い部分では、常に体温が36℃前後から37℃弱になるように、調整が行われています。けれども、外気温が急激に上昇した場合や、強い直射日光を浴び続けた場合、または風の吹かない場所に、何時間もとどまった場合などに生じる「急激な体温上昇には、対処できない」のです。 暑い日の炎天下で、長時間の労働をしたり、歯を食いしばって(=本能を押し殺して、あるいは本能にさからって)スポーツなどをするのは人間だけです。 だから、世界のそれぞれの地域で、炎天下でも体温調節を上手くおこなうための対策と、それが可能な体質を準備する工夫を、人々は昔から伝えてきたのです。もちろん、日本でも。日本の蒸し暑い夏に活動、労働するための知恵は生活の中に伝えられてきました。そうでなければ、お百姓さんが暑い季節に田圃の草むしりができる農業の国、日本は成りたたなかったでしょ。 つまり、昔のお百姓さん達はあなた達よりも、「熱中症に強い」わけです。 熱中症のキーポイント、「体に熱をためない」仕事のしかた、生活のしかた、体質の作り方を知っていて、それを実践していたのです。 その体作りの方法、生活の秘密を知りたくはありませんか? 人に指示されなくても自分で健康を守ることの出来る体になりたくありませんか? ?その秘訣は「夏」に、「体に熱をため込まない体を準備する」=「熱がこもる原因になる物質を体に残しておかない」=「体温が上昇する原因になる老廃物を普段から排泄しておく」ことにあるのです。 い)春苦み、夏は酢の物、秋辛み、冬は油と心して食え。(by 石塚左玄先生) ろ)日々の食事の中心は、主食のご飯に、みそ汁中心。 は)動物性タンパク質はお祝いのとき以外には食べない。(粗食のすすめ) に)麦茶にお砂糖、スイカに塩。 ほ)ぬか漬けをいつもよく食べて快便。(おやつはぬか漬けと水) へ)夏は食品の痛みが早く、汗もかくので、味付けは濃い目。 と)お弁当のご飯には必ず梅干し1個を加える。 ち)衣服は綿素材中心で、通気がよく、熱もこもらず、汗を吸うもの。 り)早寝早起きの十分な睡眠。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.08 09:25:00
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