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カテゴリ:本・メディア・通信
元NHKの有働由美子氏が村尾信尚氏の後を継いだニュース番組「zero」が
低視聴率にあえいでいるらしい。 初日と2日目こそ10%を超えたが、すでに5%割れの日もあったようだ。 私は、理由ははっきりしているような気がする。 有働アナはNHKの「朝イチ」では「少しだけ変わっている」アナウンサーだったと思う。 もともとNHKの番組内では、ほとんど全員が「まともに話す」人達である。 NHKのキャスター達は、脱線することが極めて少ない集団なのだ。 だからこそ少しだけ変わっている有働アナが良い雰囲気を出し、人気があったわけだ。 たとえれば、有働アナ1人が「ややボケ」で、その他全員が「ツッコミ」となる。 ところが、民放では「ややボケ」の役割はいろんなキャスター達がこなしている。 一番多いのはお天気係の若い女の子だろうか。 その他、スポーツ担当を含め、最近では若い男性アナもしょっちゅうボケる。 それを「一番まともに話す」司会が中心となり、全体をまとめるわけだ。 そんなところに有働アナを連れてきても、彼女の本来の魅力が出せるはずが無い。 ややボケ集団の中にややボケキャラを連れてきて中心に据えた場合、 元のままボケていたら番組の収拾が付かなくなる。 せっかくの味を持つ有働さんが否応なしにまとめ役をしなければならなくなったのである。 だから今のzeroは面白くないのではなかろうか。 さらに、2日と3日に呼んだゲストがまずかった。 2日の落合陽一氏は「個性の塊」とでも形容すべき変わった人物だと私は思ったし、 3日の義足モデルのGIMICO氏も一風変わった女性だと私には感じられた。 このゲスト達を「掌握する」ために有働アナはできる限りまともに接したのだが、 そこで「有働アナの良さが殺されている」と感じた人もいただろう。 あるいはその対応を、「中途半端なまともさ」と感じた人もいたかもしれない。 これは明らかにゲストのキャスティングミスだったと私は思う。 あの二人を呼ぶのは、しばらく時が経って、つまり番組の回数がかさんで、 有働アナが「zeroの顔」になってからの方が良かった。 交代したばかりの有働アナに「キャラではない」対応をさせるのは酷というものだ。 まるで、意図的に彼女の良さを殺しているようにすら見えてしまう。 私のような素人が思いつくことを番組のディレクターやプロデューサーが 気付かないはずはない。もしも本当にこんな単純なことがわからなかったのだとすれば、 企画をする人間としては失格だろう。 日テレはすぐに彼らの首をすげ替えて、番組作りをやり直すべきである。 有働アナに1本当たり100万円のギャラを払っているという噂も流れている。 確か「笑っていいとも」のタモリ氏は1本200万円と聞いた気がするから、 視聴率が上がれば100万円も決して高過ぎる報酬とは言えないのかもしれない。 だが、今後このギャランティーを適正なものにするのは有働アナ自身の対応ではない。 それは、番組を作る側の感性であり、才能なのだと私は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年10月20日 23時03分21秒
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