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カテゴリ:社会全般
大阪府の茨木市に追手門学院大学という私立大学がある。
その大学が2016年に開いた職員研修で、 外部講師が「腐ったミカンは置いておけない」などと受講者に発言したことが 今さらながら問題になっている。 研修の名前は「自律的キャリア形成研修」。 講師は東京都内のコンサルタント会社が担い、学院幹部らが立ち会った。 「キャリア形成」と言いながら、どうやら実態は辞めさせるための研修だったようだ。 もしかしたら「他のところでキャリアを形成しなさい」という意味なのだろうか(笑)。 学院は大学のHPに川原俊明理事長名の文章を掲載し、 研修での講師の発言について「不適切な部分があった」と記した。 そして、委託先に改善を申し入れたとも記している。 具体的な言葉としては 「腐ったミカンを置いておくわけにはいかない」 「あなたが一番曇っている。よどんでいる」 「負のオーラばっかりだ」 「あなたは要らない」 などである。 本当に辞めさせたいのなら、不適切というより不要な研修だったと思う。 「申し訳ないのだが、あなたはこの学院に必要ない。だから辞めていただく」 という通達だけで話は済むことだ。 その後、不当解雇で訴えられたら堂々と戦えばいい。 もちろんそうするだけの自信も無く、訴訟になったら面倒だから わざわざ金を遣って講師を雇い、辞めさせるための研修を開いたのだろう。 なんともせせこましく、あくどいやり方である。 専門家によると、人格を否定する侮辱はパワハラにあたり、 それを伴った退職勧奨ならば民法上の不法行為に当たるそうだ。 不要な研修を行い、かえって訴訟を起こされたとしたら、愚の骨頂である。 どうやらこの学院は、「強張強くして家を倒す」の典型を演じてしまったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年06月26日 13時03分57秒
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