今朝のNHKニュースで、秋田県の教育事情をとりあげていました。
全国共通学力テストで全科目一位になった秋田県です。
って、ランキングにだけこだわっても仕方ないのですが・・・
「わからない子」を生み出さない取り組みで、県全体の学力を底上げする、という
「学力向上」の王道とでもいえるような取り組みだったので嬉しくなりました。
(どっかの自治体のように、テスト結果のよかったところに予算を多くつける!?という、競争原理・・絶対違うと思う・・にもとづく方向性とはまったく逆ですよね。)
県全体の学力向上のために秋田県が取り組んでいること
(下記は、今朝のニュースを見た、よたよたあひるのあいまいな記憶にもとづいています。基本的な誤解があるかもしれず、また、使われている言葉は正確ではありません。)
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(1)インターネットを使って、県の共通学力テスト(単元ごと)を配信し、その結果を指導に生かすことができるような情報提供が行なわれている。
・・・テストの採点は各学校の先生方が行なって、県設置のHPに結果を入力すると、県全体での成績の結果(正誤の度数分布など)と、それぞれの問題で間違った子どもがどのような躓き方をしているのかの分析、指導の留意点などが提示される、らしい。
(2)各学校の先生方が、教科指導の指導力を向上させるための支援チームの設置。支援チームは、各学校へ出かけていき、授業の改善などを助言する。
・・・OJTとしていい方法だと思います。もちろん、支援チームのスタッフに「指導力」が必要ですが、学校の規模が小さい場合、一つの学校だけではOJTに限界がありますから、このような形での県のバックアップは重要です。学校の外での集合研修よりもより、子ども達に研修の成果を届けやすい形だと思いました。
(3)少人数学級
・・・わかるまできちんと教える、とりくみが紹介されていました。
(4)家庭学習への支援
・・・「塾」の少ない地域でも、家庭学習が充実できるよう、「家庭学習ノート」という取り組みをしている学校が紹介されていました。
このニュースが何かの形でネットにでていないかをさがしたのですが、見つけることはできませんでした。
替わりに
全国学力テスト:トップ秋田と最下位沖縄、経済格差も影響 毎日新聞10月25日東京朝刊
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(前略)
専門家は好成績の理由に、01年度から取り組む「少人数授業」を挙げる。秋田大の浦野弘教授(教育方法)は「1学級は20人前後で教育先進国のフィンランドと近く、目が届きやすい」と解説。また、「自習がきちんと成立し、学級崩壊がほとんどない。勉強に取り組む姿勢が確立している」と分析する。同大の佐藤修司教授(教育行政学)も「貧富の差が著しく、階層化が激しい大都会に比べ、家庭が比較的安定している」と述べた。
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県の取り組みだけが原因ではない、という側面もあるかとは思いますが、全体の学力水準を向上させるためには、「学力格差」の背景にある「経済格差」の問題を認識しつつ、授業についていけない子どもをつくらないように、すべての学校の「指導力」を向上させる必要がある、ということなのではないでしょうか。