|
カテゴリ:カテゴリ未分類
「きめつの刃」を読んだ。 最初は、「中高生の間でどんな漫画が今ハヤっているのか知りたい」 というリサーチ気分の軽い動機だった。 読んで、泣いた。 心の奥から涙があふれてきた。 想い出された。 自分がなぜこの20年間戦ってきたのか。 もっと楽な生き方、暮らし方、働き方があっただろうに 自分はなぜ、何に向けて挑戦し続けているのか。 20年前、 自分が何のために生きているのか、 なぜ生まれてきたのか、 何のためにこれから生きていくのか 分からず、迷い、悩み、 海外の様々な地域を流れていた日々。 そのなかで見た、 飢餓、貧困のなかで死にゆく人々、 富める者が富み、強き者が力で弱き者から奪い、 人が人を恨み、止まらない憎しみや貧困の連鎖、 それぞれの「正義」を振りかざし戦い傷つけあう姿。 この社会を変えたい、はやくこの時代を終わらせたい、 いつか、国や民族や宗教や文化などの違いを越えて、 人が人を傷つけ、奪いあうのではなく、 わかちあい、助けあい、そして、 みんながそれぞれの幸せを生きられる世界、 そんな、幸せで平和な世界にしていきたいと想った。 自分は、この命を、この人生を そのために使おうと決めた。 人類の幸せのため、平和な世界をつくるために。 たとえ自分の生きている間にそれが実現しなかったとしても、 自分のできることは小さなことかもしれないけれど、 自分は一つの礎(いしずえ)となろうと。 それが自分にとっての幸せだから。 それが自分のこの命の使い道。使命だと想った。 人間の心のなかに「鬼」はいる。 でも、人はそれを抱きしめ、越えていく強さと優しも秘めている。 そして、人に勝った経験より、人に助けられた経験が、 誰かの上に立ちたいと思うことより、誰かの役に立ちたいと想うことが 人間の強さと優しさ、そして幸せへとつながっていく。自分は、人の学び、成長という可能性を信じ、 教育を通して、持続可能で幸せな地域・社会・世界をつくる、 そのかけがえのない一助となりたい。 そう想い定めて、この20年間、 この道をひたすら進んできたんだった。 次から次へとくる目の前の課題や壁を乗り越えるのに一生懸命で、 数年先のことを考えるだけで四苦八苦していた。 自分がどこから来て、どこへ向かっているのか、 忘れかけていた大事なことを想い出した。 今は、その道の途上だった。 たとえこの先 100年かけても辿りつけない道だったとしても、 たとえ自分が道半ばで倒れたとしても、 次の世代へ託す。必ず想いはつなぐ。 想いは不滅。 大切なことを想い出させてもらった。 心から感謝。 焦らず一歩一歩大切に 精進する。 岩本悠 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.20 23:03:38
コメント(0) | コメントを書く |