久しぶりに落語聞きに行く予定
どうも。最近まで「東海オンエア」をグループ名だと知らずに何だか名前は聞くけど姿は見えず、ほんにお前は屁のような…みたいな認識だった野村です、こんばんは。いやぁ、犬も食わない夫婦喧嘩を世界に向けて発信し続ける様にガツガツ食いついてる犬以下の群衆を遠巻きに眺めてる次第です、ハイ。いや、もう感想は一言「家でやれ」なんですが。今週末から来週にかけてのオレはそれどころじゃないんです。我が阪神タイガースの2度目の日本一がかかる日本シリーズを観ながら…と言いたいけど仕事で観れないのでラジオで聞きながら日曜の深夜はラグビーワールドカップ決勝ですよアナタ。…まぁ早朝4時に起きれるのかって話なんですが。まぁニュージーランドvs南アフリカだもんで、普通に戦前の俺予想通りでした。いや、実はイングランドあるかもとは思ってたんですが南アフリカと当たるの知った時点で厳しいなと。ほら?イングランドvs南アなんて日韓戦じゃないけど元植民地vs宗主国だからさ。まぁラグビーは大体が発祥イングランドより植民地の方が強いんだけど。で、日本シリーズの4戦目の来週水曜日ですが、オレは立川小春志の披露目興行の楽日にあたる11月1日にチケット取ってんですな。さすがに阪神が3連勝とかすると日本一が決まる日にもなるんだけど、こればかりは8月くらいからチケット取ってたんで外すわけにはいかない。オレは正直言うと今まで女流の落語家に対する評価は低かったです。差別とか偏見が無いかと言われると、それとは少し違うんだけどさ、ジェンダー云々うるさい昨今じゃ怒られそうだけど。落語って「男が演る前提」で根多が作られてるんです。古典は特に。例えばよ?紺屋高尾ありますな?あの噺を聞いて「良い話だ」と感じる男は多いでしょう。憧れてた花魁が嫁に来るんだから。でも、オレ昔から思ってたんだけど、あれを女性が聴いたとき「もしかして怒る人いない?」とは思ってた。だって流山の若旦那だと聞いて座敷に出て一晩相手したら翌朝「実は紺屋の職人です」とか白状されたら全盛の花魁じゃなくても「騙したのか?」ってならんかな?と。年の瀬の定番の人情噺の芝浜も人気でしょ?でも、あれって女性から見たら「いい加減にしとけよ?」と言いたくなるくらいの亭主でしょ。働きもせず飲んだくれてる亭主の尻たたいて送りだしたら大金拾ってきて飲めや歌え始めやがって。世の中そんなに甘いか?と(笑)女流が果たしてそういう感情抜きで古典をやれるのかって部分で、過去に何人か見てると早々に路線変更して女流として女として古典をやってる…というか、やるしかない噺家を何人も見てきたし「それが唯一の生きる道」みたいなところはあった。現に某大御所の真打は女流の落語家には新作を作って高座にかけることを進めてた。古典は前提から女に向かんと。「居残り佐平次」とか「らくだ」とか女性ちょっと難しいじゃん。「鰍沢」とか女に演じられたらホラーだよ、怪談話になる。…ちょっと観たい気もするが(笑)でも、小春志はスタートから「男の噺家」と同じ立ち位置とブランディングで17年もやってる。一時期は数か月、恵林寺という寺で住み込みの修行もしてる。どんな女流落語家だ(笑)持ち根多の数も100やそこらじゃ効かないくらい多い。しかもここ2~3年で更に芸が進化というか、いくら男着物を着て高座に上がろうが女性である事を変えることはできないので根多に対する視点は女性視点の部分も出し始めてる。男は女性視点で古典を解釈できないし今までしようともしなかったが、小春志は10数年ずっと男の支店の古典を演り続けてきたベースの上にアラフォーに差し掛かった頃から古典を女性視点で分解して解釈し始めた。これは…もしかしたら今までに誰も立った事のない立ち位置を開拓するんじゃないのか?という期待もしてたりする。今年40歳だったかな?若くてカワイイ女の子キャラみたいなセルフプロデュースで売れるような年齢じゃないし、元からそんな路線で歩いてきてない。あと20年とかして、お婆ちゃん落語家みたいになったときに、もしかしたら凄いところにいたりしないか?という予感もしてる。立川一門も主力は大体高齢化というか還暦前後だからな。一門どころか門外からも若手がこぞって稽古に尋ねる龍志とかもう70半ばだし、左談次も数年前に死んじゃったしな。鈴本演芸場には出れない立川一門なのに桂才賀に背負われる赤ん坊の役で出演して「定席の高座を踏める身じゃねぇのは百も承知。だから高座にゃ出たが足は高座を踏んじゃいない」という屁理屈で何度も出てるし、食道がんで入院しても毎日Twitterにその様子を面白おかしくアップして、そのまま死んでったという江戸の粋と見栄と芸人魂の塊みたいな爺さんだったんで好きだったんだけど。その左談志とか龍志は立川一門の若手とか談志の孫弟子には人気あったし、小春志なんか龍志に特に気に入られてたっぽいし。12月に小春志と龍志の2人会とかあんだけど、どう見ても孫娘と爺さんだからな、どんな組み合わせだと。まぁ、店の定休日だったんでそっちのチケットも買ってんだけど。てなわけで11月、12月と続けて独演会行く予定。今年はちょっと忙しくて落語不足だったからな。年末に帳尻合わせで、あとは空いた日に顔付け次第で寄席にも行っとこうかなと。やっぱ日常に何かしら楽しみとか娯楽とか目的が無いと日々面白くないからな。