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なぜか突然、健康生活はじめました! ~自分の食べているもの、使っているものをもっと知りたい!~

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どろんじょ@ Re, 野菜に入っているビタミンCも酸化されて危…
2007.07.10
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カテゴリ:有毒金属元素
以前述べたように(食肉、食肉2の項)、肉食は健康を考えると基本的、根本的にいろいろなマイナス要素があるようです。

では、魚はヘルシーなのかというと、これまで見てきたように(「魚介類も危ないシリーズ」、その他)、魚にも残念ながらそうともいえない問題があることもわかりました。


こんな状況も、「パーフェルト・ベジタリアン」なら、肉も魚も食べないということで簡単に決着する話で、下手にいろいろ考えたり悩んだりすることもないはずです。

しかし、「にわかセミ・ベジタリアン」の状況にある我が身としては今のところ、肉食はNOといえても、魚までは簡単にNOといえないというのが現状です。

逆に、肉を食べなくなった分、魚を食べる機会が以前よりも多くなってきています。

(魚だけでなく、野菜や海藻類や豆類も多くなりましたが。)

ですから、魚の中でもなるべく安全度が高く、お手頃なものを手に入れたいと思うわけです。


しかしそんな中、魚は全般に危ないという話があります。

それは、ダイオキシンの問題です。


ある研究によると、「ダイオキシン類」の摂取は98%が食べ物からで、1.5%が大気からといいます。

そして、食べ物による摂取のうち、なんと60%が魚からだというのです!


でも、なぜ魚にダイオキシンが含有されるのでしょうか。

そもそもダイオキシンとは何でしょうか。

名前はよく知っていますが、実体が今ひとつよくわからないダイオキシンについて、この際少し整理することにします。



ダイオキシン

―ダイオキシンとは、「塩素を含む化学物質」を作ったり、高熱で燃やしたりする時に発生する有害な化学物質で、正確には「ポリ塩化ジベンゾダイオキシン」というそうです。

しかし、一般にダイオキシンという場合はもっと広い意味をさしています。

日本では、「ポリ塩化ジベンゾダイオキシン」に「ポリ塩化ジベンソフラン」という特徴のよく似た化学物質をいっしょにして、「ダイオキシン類」と呼んでいます。

日本以外の先進国では、これに「コプラナーPCB」という物質を加えて、「ダイオキシン類」と呼んでいるそうです。


つまり、一般に「ダイオキシン」という時はひとつの化学物質のことをいっているのではなく、「ダイオキシン類」というある化学物質群のことをいっているわけです。

この「ダイオキシン類」は、結合している塩素の数など化学構造の違いによって200以上の種類があるそうです。


ダイオキシンは、元来自然界にもごく微量ですが存在するものだそうです。
木を燃やす人間活動によってや、森林の火災や火山の噴火など自然活動によってできるダイオキシンです。

しかしこれらは、「汚染」として考える場合には、全く問題にならないほど微量なのだそうです。

ダイオキシンが加速度的に増え始めたのは、人間が除草剤や殺虫剤などの農薬やプラスチックを大量に使用し始めた頃からだそうです。

これらの副産物として生成されたり、その廃棄物が焼却される過程で大量のダイオキシンが生成されていったのです。

といっても、この時点ではまだダイオキシンという存在自体も、その悪影響も全くわかってはいませんでした。


ダイオキシンの環境への拡散と蓄積に拍車をかけたのが、「PCB(ポリ塩化ビフェニール)」の登場です。

PCBは化学的に安定していて、電気絶縁性にも優れているということで、工場などで熱媒体として幅広く使用されることになります。

その使用量が増大していくとPCBは、世界各地の環境や生物を汚染していることが分かってきて、1970年代初めに世界的に製造が禁止されます。

しかし現実には、「カネミ油症事件」などが起きてしまい、多数の人が被害にあってしまいます。

(※ 1968年に主として福岡県を中心とした西日本一帯の健康被害事件。

米ぬか油を加熱脱臭する過程で、工業用オイルとして使用していたPCBが混入、熱によって変性し、米ぬか油の中にポリクロロジベンゾフラン、コプラナーPCBが生成され、それを摂取した人々に、肌の異常、頭痛、肝機能障害などを引き起こした。

また、妊娠中にこの油を摂取した患者からは、皮膚に色素が沈着した状態の赤ちゃんが生まれた。
母乳を通じて皮膚が黒くなったケースもある。この「黒い赤ちゃん」は全国に衝撃を与え、事件の象徴となった。

2002年に厚生労働大臣が、「カネミ油症の原因物質はPCBよりもダイオキシン類の一種であるPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)の可能性が強い」と認めた。

現在、原因物質はPCDF及びコプラナーPCBであると確定しており、発症因子としての役割は前者が85%、後者が15%とされている。

40年近くたった今年4月、被害者とその遺家族を救済するための最終的な法案が成立した。)



ダイオキシンは最強の毒性を持つといわれます。

モルモットを使った実験では、その毒性は、サリンの約2倍、青酸カリの約1000倍ともいわれ、一説では、1gで1万人もの人間を殺すことができるといわれています。


いろいろな猛毒性物質.gif


ダイオキシンの毒性には、急性毒性と慢性毒性があり、急性毒性には遅延性致死毒性という特徴があるといいます。

遅延性致死毒性というのは、大量に投与しても1日や2日では死なず、徐々に時間をかけて死に至らしむという毒性なのだそうです。

そのほか、肝臓や腎臓障害、生殖障害、精神錯乱作用、自律神経失調症、心臓機能の低下、先天性奇形、死産流産などをもたらします。

またダイオキシンは、蓄積性が強く体外に排出されにくいので、がんや免疫抑制などの慢性毒性としての影響も懸念されます。


しかし、ダイオキシンの名前を一躍有名にしたのはベトナム戦争なのだそうです。

アメリカ軍がゲリラ対策に使用した「枯れ葉剤」に副生成物としてダイオキシンが含まれていました。

ベトちゃんドクちゃんのような子供や、先天性異常がみられる子供が多く産まれるなどのほか、散布地域の住民や帰還兵に深刻な健康被害をもたらしました。

(※ 沖縄の米軍基地の敷地内にこの「枯れ葉剤」が保管されていてたという事実が明るみにされました(中国新聞7/9付)。

その地域は沖縄の水がめといわれる地域だそうで、沖縄県民の飲料水への影響なども心配されるということです。

戦争の後遺症というものはいつまでも尾を引くものです。)



しかし一方では、こんな情報もあります。

(―枯葉剤の中に含まれていたダイオキシンの量は少なく、1997年の日本の水田で使用されていた農薬に含まれていた量はベトナムに散布されたダイオキシンの量の8倍であった。

しかも、日本の水田への農薬散布によるダイオキシン散布量が最大であった1970年の値だと日本の水田に散布されたダイオキシンの量はなんとベトナム戦争時の約60倍という値である。

このお米を食べていたであろう日本人が絶滅していない事実、また、ダイオキシンは普通にものを燃やすだけでも発生する物質であることからも、ダイオキシンのみの毒性は低いと考えられている。)


さらに、

(―ダイオキシン類の中でも最も毒性が強いとされる2、3、7,8-塩化ダイオキシンについて、世界保健機構 (WHO) の付属機関である国際がん研究機関 (IARC) は、高濃度に曝露した際において、ヒトに対する発ガン性がある(Group1)と評価している。

ただし、ダイオキシン類自体が直接遺伝子に作用して発ガンを引き起こすものではなく、他の発ガン物質による発ガン作用を促進する作用(プロモーション作用)であるとされている。

なお、2、3、7,8-塩化ダイオキシン以外のダイオキシン類は疫学調査Group3(発ガン性有無について分類できない)としている。)


(―高濃度暴露の動物実験では、急性毒の面を見ると動物の種類および系統により大差があり、もっとも敏感なモルモットに対する半数致死量とハムスターに対する半数致死量は8,000倍も異なっている。

そのため人間に対しどの程度の急性毒性があるのかの推定は文献によってさまざまで現在研究中である。)


(―慢性毒の面としては催奇性の他、発がん性・肝毒性・免疫毒性・生殖機能の異常などが引き起こされた。

これらの毒性の多くは細胞内に存在する特異的受容体(ダイオキシン受容体と呼ばれる)を介して引き起こされると考えられている。

また、環境中に低濃度に存在する場合、自然には分解されにくく、生物濃縮により脂肪に蓄積され代謝などによる排出がされにくいことから監視が必要と考えられている。

低濃度での慢性毒性については、2005年現在研究中である。

しかし、ヒトに対する疫学調査からはクロルアクネ(ダイオキシン暴露により発生する特異なニキビ)以外はどのような健康被害があるか、2、3、7,8-塩化ダイオキシンの発ガン性を除いては何もわかっていない。)


非常に恐い化学物質なのか、それ自体はそれほどでもないものなのか、いまだよく分かっていないというのが現状のようです。

しかし、分かった時にはすでに手遅れというのが世の常です。

危険性が考えられるものは、その端緒でできるだけ排除していくというのが常套手段といえます。



こうした中、日本では1997年、「ダイオキシン類対策特別措置法」が施行されダイオキシン類の発生量は大幅に減少したといわれます。

しかし、過去に排出されたダイオキシン類は、蓄積されたままです。

さらに、発生量が大幅に減少したといわれる一方で、未だ日本は世界一のダイオキシン汚染国ともいわれているようです。


日本の都市部の大気中のおけるダイオキシン濃度は、最も毒性の高い「2、3、7,8-塩化ダイオキシン」の毒性に換算して、1立方メートル当り1.02pgTEQ。

ドイツでは0.12pgTEQ、アメリカでは0.09pgTEQということですから、日本の大気中のダイオキシン汚染度は、欧米の約10倍となるわけです。


なぜそうなのでしょう。

それは、他の先進国に比べて日本は、ゴミの焼却量が多い上にダイオキシン対策が遅れている(規制も緩い)からだそうです。

日本国内では年間約5.3kgのダイオキシンが発生し、その8割がゴミ焼却場からのものであると推測されています。


日本は世界的に見て異常なほど、ゴミを焼却処理している国なのだそうです。

それは数字でも明らかです。

日本ではゴミ処理の74%が焼却であるのに対して、ドイツでは25%、アメリカでは16%、カナダでは5%にすぎません。


焼却場の数を比べても、日本の現状の特異性がわかります。

1993年時点のデータですが、日本にはゴミ焼却場が1、854ヵ所あるそうです(平均すると、各県に40ヶ所弱あることになります)。

一方、あの広いアメリカには184ヶ所、ドイツでは53ヶ所しかないそうです。

そしてこれらの数字からすると、なんと世界の焼却場の3分の2は日本にあることになるといいます。


この違いは、欧米ではゴミ処理は埋め立てが中心となっていることにあるようです。
世界的には、ゴミ処理は焼却から脱しつつあるのだそうです。

(しかし、日本の狭い国土を考えると、単純に焼却をやめて埋め立てにというわけにもいかないでしょう。

現に埋め立て処理によって、さまざまなトラブルや問題も出ています。

ゴミ処理は、その根本から、つまりゴミを出さない、出したゴミはリサイクルさせるという点から考えていかなければいけないようです。)


後編へ続く。













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Last updated  2007.07.11 12:44:16
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