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テーマ:オール台湾!(1573)
カテゴリ:台湾起業家塾
駐在員A「やっぱり起業するとお金の面で苦労は多かったのでしょうね?」
私「そうですね。お金を借りられないので、資金繰りには注意しなければなりませんでした。」 駐在員A「えっ?という事は無借金なのですか?」 私「ええ、そうですよ」 駐在員A「私は起業家といえば沢山の借金を背負っていると思っていましたが…」 起業のタイプがどうかにもよりますが、原則として外国人は不動産等の担保がない限り銀行からの借入はできません。 ですから日本人が台湾で個人が起業する場合には「銀行からの借り入れは出来ない」と思って経営する必要があります。 ●無借金経営のデメリット 「無借金経営」とは聞こえは良いですが、裏返すと「積極的な経営や、大きなビジネスはやりにくい」ということになります。 設備投資や人材採用等の投資は全て営業キャッシュフローの範囲で行なわなければなりません。 つまり、いくら損益計算上で利益が出ていても、仕入→(製造)→販売→回収→現金のサイクルが長いビジネスは成り立ちにくいということです。 その他にも、天災事変等に備え、常に余分な資金を用意しておかなければなりません。 なぜなら、「現金0=倒産」なのですから… 万が一に備えた資金を差し引いた手元資金の範囲で経営を行なうわけですから、当然成長も遅くなりがちなのです。 わが社の場合も、創業以来毎年平均40%超の成長率で成長していますので、経営学からいえば「積極的に資金調達をし、更に高い成長を狙う」のがセオリーですが、それは難しい状況です。 「もし銀行からの借り入れが可能だったなら」、最低でも「万が一に備えた資金を活用することができたなら」と、いつも悔しい思いをしています。 ●無借金経営をするために 無借金経営をするためには業種選びが重要となります。 ポイントは次の二つです。 1.粗利率が高い業種 2.キャッシュインのタイミングが早い業種 この原則に当てはめると「製造業」や「卸売業」「高価な商品を扱う小売業」「テナントとしての小売飲食業」は難しいといえます。(難しいだけで不可能ではない) 逆に、仕入れが無い「コンサルタント」や「人材ビジネス」「HP制作」「システムメンテナンス」等のサービス業や、現金商売である「飲食業」等は売上さえ上がれば、「資金繰りに苦労しない業種」といえます。 ちなみに、私が台湾で起業経験のある「コンサルティング業」「飲食業」「ニュース配信業」は全て「キャッシュリッチ」(資金繰りが楽な)な業種になっています。 逆に「キャッシュプア」(資金繰りが苦しい)業種を選ぶと、売上が伸びれば伸びるほど資金が苦しくなり、損益計算書上は利益が出ているのに資金が回らない為に倒産する「黒字倒産」になりかねません。 ●起業への格言3 「業種を選んだ時点で資金繰りの苦労は決まっている」 台湾での起業を考えている方、既に起業しているが順調ではない方はこちら↓ セミナー:日本人台湾起業塾のご案内 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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