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拝大五郎

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Jul 9, 2005
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今日は講談社の特別試写会に当選したので、わざわざ九段下まで姑獲鳥の夏を見に行ってきました。

12時開場、12時半上映開始って中途半端な時間だったもので、東京駅の新しい黒塀横町で軽く沖縄蕎麦を食し(出汁が美味。ただ、沖縄で食べたものと比べるとラフテーとか薩摩揚げとかが小さい。上品ちゃ上品だけど、やっぱりドンと入ってないと。あと紅ショウガが入ってないのもいかがか?)、11時45分に会場の九段下会館へ。既に200人以上は並んでいる様子。

ま、大した混乱もなく入場し、「特別」ってことなんで、だれか舞台挨拶でもするのかなと期待していたら、ブザーの音とともにいきなり本編上映開始。会館自体が古い建物なんで、スクリーンは小さいし、椅子は座り心地悪い。冷房も効きすぎだし、音響なんか前からしか聞こえてこない。

それでも京極堂を描いた初の映像作品ですから(京極夏彦原作の映画化は嗤う伊右衛門がある)、どう描かれるのか興味はあります。
主演は堤真一さんという非常に達者な役者さんですし、狂言回しの関口には永瀬正敏さんという演技派。ヒロインはこの世のものとは思えない(なんで年とらないの?)原田知世さん、田中玲奈さんや阿部寛さん、最近評判のいい宮迫など、非常に達者な役者さんを揃えているので、期待できます。

感想は、やっぱり2時間では無理だったということ。原作はこの京極堂シリーズでは最もボリュームの少ない本なんですが、感情表現を抑え、淡々と事実を連ねていく手法ですから、普通の小説より情報量は多いのです。ですから、映像化するに際し、相当端折ってあります。で、その部分が、確かにストーリーを進める上では重要ではないのかもしれないけど、あの独特の世界観に説得力を持たす部分なので、映画だけを見たのでは、何となく筋は解るのだけど、イマイチ腑に落ちないという状況になってしまうでしょう。

原作を読んだことのある人はともかく、先に映画を見る人は、必ずを読んで復習しないと、面白さがわからないままになってしまいます。
事実原作を読んでいない、ウチのカミさんは消化不良を起こした顔をしていました。

でもねぇ、役者さんは素晴らしいですよ。堤さんの京極堂は、やっぱり原作の怖さは出てないのだけど、「長ぜりふにも程がある」と自ら語っておられた映画史上類を見ない長ぜりふを見事にこなして、独自の京極堂を作り上げていました。永瀬さんの関口は、もう見事。彼しかできないのではと思える名演技(ふらつく処のわざとらしさは、舞台演出を意識したのかな。そのようなライティングもあったし)。出番が少なかったとは言え、阿部ちゃんの榎津はハマリ役だし、驚いたのが宮迫の木場修。下品なヤクザもどきの恫喝は見事。しかし、なんと言っても一番の見所は原田知世。15歳の少女から病気の妊婦まで見事に演じています。ほとんどセリフのないシーンで微妙な表情の変化だけで多重人格の移り変わりを演じて見せたり、素晴らしい演技でした。

それでも、映画として評価したら良い点数はあげられない。やっぱり12週とかのドラマでないと無理なんですかねぇ。あとねぇ、尺をつめるためなんだろうけど、原作と多少順番を入れ替えたりしている部分があるんですね。うまく行ってれば文句はないんだけ、「そのセリフ、そこで言うたら、意味が変わってしまうやろ!」っていう処もありました。

あとね、プログラムぐらい売ってくれよ。なに、前売り券におまけで付けてるって!

今日の成功
1.沖縄蕎麦は美味だった。
2.早めに会場に着くという選択は正解だった。
3.メルマガ執筆
4.ダイヤとルビーのドレスウォッチをおろす。いい感じ。
5.姑獲鳥の夏を鑑賞。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとくおきます。





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Last updated  Jul 10, 2005 01:18:14 AM
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