『黒の狩人（上）』

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『黒の狩人（下）』

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大沢在昌氏の狩人シリーズの第三弾です。

主人公の見た目は愚鈍なデブの中年デカ佐江がいい。
刑事の矜持というのか、自分自身が悪人の考え方をすることを
理解した上で、絶対にそっちに転ばない。
牙を向けるのは悪人に大してのみと頑なに決めて黒幕を追います。

結果的には中国人マフィアが自己利益のために起こした事件なのですが、
偶発的に起こった殺人や、日本人ヤクザとの絡み、
さらには公安警察、外務省職員、なぞの中国人と絡んで
非常に複雑な話になっています。

こんがらがった糸を一本一本解きほぐすように話が進んで行くので、
いつもの疾走感はありませんが、その分、じっくりと謎解きにつきあえます。

その点では、サラッと読めてしまうライトノベルスが多い昨今、
話の複雑さ故に何度も読み返したくなる
『黒の狩人』の様な本は希少なのではないでしょうか。

『黒の狩人』是非。


今日の感謝
1.週末ツーの準備でナビをセットアップ
2.有酸素運動40分
3.少し家事を手伝った
4.晩飯は上手にできたと思う
5.カミさんに感謝

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。