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『沈黙のパレード』
Amazonより 久しぶりのガリレオ先生。さらにあの名作『容疑者Xの献身』を彷彿させる帯コピー、期待せざるを得ません。 実際、容疑者X同様、物理的現象からの解明ではなく、科学的思考法による仮説からの解明という手段が取られていて、前者がテレビ版のガリレオ、後者が映画版とするなら、今作は間違いなく後者です。 喉に刺さった魚の小骨みたいな小さな引っかかりから、事件の真相を紐解き、さらに真相が二転三転します。 それでも容疑者Xほどの感動がなかったのは非常に残念。 感動という面では『真夏の方程式』にも遠く及ばない。 これは著者がミステリーの構築に意識がいきすぎたのか、深く掘り下げた人物以外の人が犯人だったからか、またはあまりにも登場人物が被害者も含めて自己中で感情移入できないからか、またはその全てかはわかりませんが、ガリレオシリーズはミステリーが面白ければOKというシリーズではないので、『沈黙のパレード』は、ちょっともったいないですね。 皆さんに全ての良き事が雪崩のごとく起きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 13, 2021 11:28:53 PM
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